番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/7/31)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物に
フォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■幕内最多出場1470回の記録を残し土俵を去る、モンゴル人力士のパイオニア・旭天鵬!
■世界水泳で日本代表を表彰台へ復活させた、シンクロ日本代表ヘッドコーチ・井村昌代!
■出場試合回数のプロ野球記録を更新した、中日の谷繁元信選手兼任監督!
■「国際化学オリンピック」に日本代表として出場し、金メダルと銅メダルを獲得した4人の高校生!
facebookページでの皆さんの投票では1位が谷繁元信選手兼任監督、2位が旭天鵬となっていましたが
今週、中西さんが注目したのは…
旭天鵬!
初土俵から23年あまり。幕内出場1470回は歴代1位、通算出場回数1871回と幕内在位99場所は歴代2位の大記録。大相撲最初のモンゴル人力士として活躍してきた角界のレジェンド・旭天鵬が遂に現役引退を表明しました。
現役最年長の40歳、前頭11枚目で迎えた名古屋場所を3勝12敗と大きく負け越し、来場所は十両に陥落することが決定的になったことを受けての決断でしたが、会見で旭天鵬は「幕内にこだわってきたが、力がなくなった。いろいろな人と出会い、いろいろなことを勉強し、相撲は僕の人生のすべてだった。」と、完全燃焼した相撲人生を振り返りました。
モンゴル人力士第1号として、旭鷲山らとともに1992年の春場所で初土俵を迎えた旭天鵬。一度は脱走してモンゴルに帰国したこともありましたが、長身と懐の深さを活かした四つ相撲で関脇まであがり、3年前の夏場所では史上最年長の37歳8ヶ月で初優勝を果たしました。
また、2005年には日本国籍を取得。モンゴル出身力士としては初めて日本への帰化を果たしました。母国の人たちからは“モンゴルを捨てた”という中傷を受けたこともありましたが、翌2006年にはモンゴル政府から、オリンピックのメダリストなどに贈られる「スポーツ功労賞」を贈られ、のちに「日本に来て良かった」とも語っています。
今場所・名古屋場所で35回目の優勝を果たした白鵬の優勝パレードでは騎手を務めた旭天鵬。白鵬は「子どもの頃に衛星放送で中継を見ていて、稽古もつけてもらった。35回目の優勝は、私の相撲人生の中で一生忘れられない場所のひとつとなった。」と、去りゆく先輩を労っていました。白鵬の成功も旭天鵬ら先輩が切り拓いた道があってこそと言えるでしょう。
今後は、部屋付きの大島親方として後進の指導に当たります。「後輩たちにも精いっぱい声援をもらえるような力士になって欲しい。みんなに愛される人を育てたい。」と語る旭天鵬。23年間本当にお疲れさまでした!
今週のウィークリー・パーソンは、幕内最多出場1470回の記録を残し土俵を去る、モンゴル人力士のパイオニア・旭天鵬に注目しました。