番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2014/3/14)
金曜日は、番組がその週で
最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■いよいよ今週開幕するF1グランプリで2年ぶりのF1復帰を果たす、小林可夢偉
■ソチ冬季パラリンピックで2つの金メダルを獲得したスキーヤー、狩野亮
■日本人として初めて国際宇宙ステーションの船長に就任した宇宙飛行士、若田光一
■亡き父の告別式を途中で退席し、W杯に出場する女子レスリング王者・吉田沙保里
facebookページでの皆さんの投票は1位・吉田沙保里、2位・狩野亮、3位・小林可夢偉となっていましたが、今週、中西さんが注目したのは…
小林可夢偉
小林可夢偉選手のコメント
「まず、戻ってこられた大きな力というのは、ファンの応援、そしてこのKAMUI SUPPORTで集まったお金で乗ることができたんですけど。実際この金額をどうしたらということではなくて、それだけの人が応援してくれているということと、トニー・フェルナンデスというボスが、ビジネスではなくパッションでF1をやっているということがすごく大きくて。そういうところに共感して、僕はF1ドライバーとしてもう一度チャンスが欲しいということで、お互い同じ考え方になったかなと思います」
2年ぶりF1の舞台に戻ってくる小林可夢偉。ザウバー時代に表彰台に立つ活躍をしました。しかし
「資金力」という、レーサーの本質とは関係ない部分でシートを失い、個人基金「KAMUI SUPPORT」を
立ち上げるなど、復帰へ向けて動いていたのが、ついに実りました。
一昨年末クロノスにも出演していただきました。
KAMUI SUPPORTで集めた資金を持ち込んで、可夢偉本人も“無給”で挑戦しました。
しかも所属が決まった『ケータハム・ルノー』は、2010年からF1に参戦していますが、
4シーズンで獲得ポイント0という弱小チーム。
前回、このスタジオでお話を聞いたときは、“勝負できるチームで乗りたい”と語っていましたが、
耐久シリーズで過ごしたこの一年の間に、どんな変化があったんでしょうか?
小林:「去年1年間、F1にはそんなに関わってなかったんですけど、ひとつ言えることは、レースを純粋に
楽しめたということがすごく大きくて。レースはやっぱり楽しまなければいけなんだということを
心から感じさせられたので。自分の中で、ずっと3年間ザウバーでF1を目指してやってきて、ちょっと
視野が狭かったかなという部分が見えたので。そういう意味で一歩離れて引いて見て、いろんな
ビューでF1の世界が見られたというのが大きかったし、ある意味すべてを完璧にすることは不可能だと
思うんですけど、ここが大事だ、ここは大事でないというのを見極める部分は、うまくメリハリ
をつけられるような気がしたので。自分にとって1年F1から離れたのはすごく大きかったと思います」
実際、F1から離れていたときに、なんでわざわざこの状況でそこに行くんだと、言われていた部分が
あるんですよ、今回。それでもあえてこの選択をしたわけは、このコメントを聞いて分かりますよね。
自分自身がレースを楽しむ。そして違う視野でものを見たい、という気持ちがこういう挑戦になったと
思います。
ただ、テストでも満足に走ることが出来ていないマシンの完成は、まだまだかかりそうな状況です。
そんななか、開幕戦オーストラリアGPを前に、こう抱負を語ってくれました。
小林:「正直、まだまだこれから開発しなければいけない部分はいっぱいあります。自分自身、これから戦わないといけないところがあるんですけど、まだ始まってはいないんで。シーズン終わり、自分たちがどういうふうにレースができているか、成長したかを見せることが大事なんで、これから長い目で焦らず、ひとつずつやっていくしかないと思います。」
そして、小林可夢偉選手の昨日のコメントです。
「まずは完走したい。今までで一番落ち着いている。レースが楽しみ。いいスタートを切って、鈴鹿の
日本グランプリまで行ければ」
今週のウィークリー・パーソンは、今週開幕するF1グランプリで2年ぶりのF1復帰を果たす、小林可夢偉に注目しました。