金曜日は、ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目するフォーカスする「ウィークリーパーソン」。
今週、番組ではこの4組をピックアップしました。
■GPファイナルで2位に30点以上の差をつける圧勝!完全復活を遂げた、羽生結弦!
■ミス・ワールド最終選考で栄冠を射止めた南フランス代表、ロレーヌ・ストラウス!
■現役引退を発表した元フランス代表、ティエリ・アンリ!
■ダルビッシュとの豪華リレー実現へ!レンジャーズとの契約が決まった、藤川球児!
番組ホームページでは1位・羽生結弦選手、2位は同率で藤川球児選手、ティエリ・アンリ選手となっていましたが、中西さんが注目したのは…
ティエリ・アンリ選手
今週、元フランス代表のスター選手、ティエリ・アンリ選手が自身のFacebookで現役引退を表明しました。ティエリ・アンリ選手はW杯優勝、ユーロ優勝という2つの偉業を成し遂げた選手です。モナコでプロのキャリアをスタートさせ、ユヴェントス、アーセナル、バルセロナでプレーしました。今シーズン所属していたアメリカ・ニューヨークのチームを退団し、その後の去就が注目されていました。
引退に際して、アンリ選手は次のようにコメントしています。
「20年プレーして、現役引退することを決めた。信じられない旅だったよ。すべてのファンやチームメイト、そしてモナコ、ユヴェントス、アーセナル、バルセロナ、ニューヨーク、フランス代表の関係者に感謝したい。特別な時間を過ごすことができた。」
モナコ、アーセナルでアンリ選手を輝かせた、ヴェンゲル監督のコメントです。
「私はモナコで、当時17歳だった彼にスタートを切る機会を与えた。あれから、競争的なフットボールの世界で20年間戦い、今は37歳になった。人生やキャリアにおいて最良の時をアーセナルで迎えた。どのような役割になるか分からないが、彼はいつか必ずこの場所に戻ってくる。」
アンリ選手は、1994年にモナコでプロデビューし、アーセナル在籍時にはプレミアリーグの得点王に4度輝き、チームのエースとして活躍しました。フランス代表としては、123試合に出場して51ゴールを記録しています。
中西さんは、2000年、01年、02年、当時アーセナルに所属していたアンリ選手に現地で会い、つぎのような印象を持ったそうです。
98年のW杯優勝、00年のユーロ優勝を見て、クラブハウスで実際に会った時、第一印象で冷たい人なのかと思いましたが全くそうではなく、ものすごくやさしい人だとわかりました。カメラを回していても笑顔で歌ってくれたり、練習後に一人でシュート練習しているの手伝わせてくれたり、スーパースターであるものの、ものすごく近くに感じる選手でした。
そんなアンリ選手の練習を見ていて、衝撃的だったのは「ずっと左足で練習をしており、右足と同じ精度でシュート、ドリブルをしていたこと」です。アンリ選手がアーセナルで決めたゴールはすごいものばかりで、右足でのゴールは天才的にうまく、プレーも右足ばかりでシュートはたまに左足を使うタイプ選手なのだと思っていたので、左足のみで行う練習を見たときは強い衝撃を受けました。
これは中村俊介選手からも同じことを感じていて、中村選手も左足とほぼ同じフォームで右足のフリーキックを蹴れるんです。すごい選手は右でも左でもプレーできるにもかかわらず、あえて右のみまたは左しか使っていないということを初めて知った出来事でした。素晴らしい技術の裏側には、このような事実があるということを知ったのが衝撃的でした。
アンリ選手、引退後はロンドンで解説者をすることになっています。
また、フランス代表デシャン監督は次のようにコメントしています。
「アンリはフランスサッカーの歴史に足跡を残した偉大な選手。現時点でどのような形になるか分からないが、いろいろな可能性はある。」
3月にフランス代表ホームで行われるブラジル戦、デンマーク戦を引退試合にする可能性があるとのことだそうです。
今週のウィークリー・パーソンは、現役引退を発表した元フランス代表、ティエリ・アンリ選手に注目しました。