番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2013/8/30)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物に
フォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■東洋太平洋王者とのプロデビュー戦を2回TKOで圧勝した、ロンドン五輪金メダルボクサー、村田諒太
■今季開幕戦でゴールを決めた、サッカー・セリエA、インテルの長友祐都
■アマチュアゴルファーなのにカナダ女子オープンを連覇したニュージーランドの16歳、リディア・コ
■「一流の脇役」がついに…今季限りで現役引退を表明した、プロ野球・ヤクルト、宮本慎也
facebookページでの皆さんの投票は、1位 宮本選手となっていますが
今週、中西さんが注目したのも…
現役引退を表明した、プロ野球・ヤクルト、宮本慎也
ヤクルトスワローズ一筋で19年間、チームを引っ張ってきた、チームリーダーの宮本慎也選手が
ついに引退を決意しました。26日に球団事務所で、会見を開いています。
「守りで試合に出られた人間なので、守りに就けない、レギュラーで出られないというのは、
ひく時かなと感じた」と、引退を決意した心境を語っています。
現在42歳。名門PL学園から、同志社大学、プリンスホテルを経て、1994年ドラフト2位でヤクルト入団。
ルーキーイヤーは主にセカンド守備固めとして、出場していました。
2年目に池山に代わってショートのレギュラーを獲得。以降、ゴールデングラブ賞を10回獲得。守備の名手として地位を不動のものにしました。
打撃でも右打ちの巧さは定評があり、去年、2000本安打を達成。そしてバントも400本を数えます。
2000安打&400犠打を記録しているのは宮本選手だけなんです。
その宮本選手の野球哲学が素晴らしいんです。
「ファインプレーが、”いかにも守備でのファインプレーだった”となると、たとえアウトが取れたとしても、
投手には”打たれてしまった気分”が残るから、難しい打球でも簡単に取っているように見えることが
守備の能力として必要だ」
こうしたストイックに野球に取り組む姿勢は、他の選手たちからも慕われ、ヤクルトのみならず、日本代表でも
2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪で主将を勤め、2005年からはプロ野球選手会会長も勤めた。
入団当時の監督で、「いちばんの恩師」と慕う野村克也さんが、「一流の脇役になれ」と語った言葉を座右の銘
にして、宮本選手は「そういう選手になろうと思ってずっとやってきた…」と引退会見で語っていました。
そして、プロ生活を振り返って、誇りに思うことは?と聞かれた宮本選手はこう答えています。
「全力でボールを取りに行ってアウトにしようという姿勢を最後まで貫けたこと」
守備の名手らしい言葉ですね。現在最下位に沈むチームですが、クライマックスシリーズ進出を
目指して、宮本選手の最後の戦いは続きます。
宮本慎也選手は、僕の大学の後輩なんですが、引退したら、監督になって欲しいなと思っています。
ファインプレイをファインプレイに見せない努力、というのは守備選手の想像力ですよね。例えばバッターの目の位置やピッチャーの投げ方など、いろいろ想像力を働かせながらやってると思うんですが、そういう想像力が働く選手というのは、素晴らしい指揮官となる方が多いと思います。野村監督が素晴らしい監督であるように、この先、宮本選手も素晴らしい監督になるような人生を送って欲しいと思います。
今週の「ウィークリーパーソン」は、現役引退を表明した、プロ野球・ヤクルト、宮本慎也さんに注目しました。