アメリカの流行語(名称)ランキング トップ5(2013/11/14)
木曜日は、「カルチャー」。
2013年も残すところ、あとひと月半。
1年をまとめる話題も出始めました。今朝のこの時間は
2013年のアメリカ版「流行語ランキング」をご紹介します。
世界での言語の流行を調査・分析する
【Global Language Monitor(GLM)】が発表した
今年、インターネットで最も話題になった言葉。
「単語」「フレーズ」「名称」の3部門がありますが
今日はその中から「名称」=「The Top Names of 2013」の
トップ5をご紹介します。
第5位『 ケイト・ミドルトン 』
この夏、日本でも話題となったイギリス王室・ウィリアム王子の奥様。
7月22日にロンドンのセント・メアリー病院で長男・ジョージ王子を出産し
イギリス国内はもちろん、世界各国が祝福しました。
第4位『 エドワード・スノーデン 』
アメリカの情報工学者で中央情報局(CIA)、国家安全保障局(NSA)の元職員。
6月にNSAによる個人情報収集の手口を告発し、逮捕命令が出されました。
本人は政治亡命を望み国外に出ましたが、現在は移民局から
1年間の滞在許可証が発給されたロシアに滞在中です。
第3位『 NSA(アメリカ国家安全保障局) 』
4位のいわゆる“スノーデン事件”に関連して3位にランクインした
アメリカ国防総省の諜報機関「NSA」。スノーデン氏の告発によると
今年3月の1ヶ月間で、アメリカ国内30億件、全世界で970億件の
インターネットと電話回線の傍受を行っていたそうです。
第2位『 オバマ・ケア 』
オバマ政権による医療保険制度改革の通称。アメリカは自由診療で
医療費は高額であり、国民は民間医療保険に加入しています。
しかし、中・低所得者など6人に1人は保険に未加入という現状で
病状が悪化するまで診療を受けられない人も多く、国の医療支出は膨大になっています。
そこで、民間より安い公的医療保険への加入を国民に義務づけた制度が
「オバマ・ケア」です。しかし、野党の共和党はこれに強く反対。
また、10月から運営を始めたネット取引所もうまく機能せず、保険料の急増など
新制度の恩恵を受けられない人も続出しているそうで、前途は多難です。
第1位『 ローマ教皇・フランチェスコ 』
今年3月に就任した、アルゼンチン出身の第266代ローマ教皇。
カトリックは、イタリアや欧州出身者が法王を占めてきた伝統に終わりを告げました。
新教皇は、就任までの76年間のほとんどをアルゼンチンで過ごし
教会が用意する邸宅の代わりに小さなマンションで生活していたそうです。
移動手段も運転手つきの車ではなく、公共のバスや地下鉄を利用し
食事も自分で作っていたとのこと。「貧しい人のための清貧な教会にしたい」と語り
カトリック教会に新風を吹き込む存在として注目されています。
以上、「アメリカの流行語(名称)ランキング トップ5」でした。
一方日本はというと、すっかり年末の風物詩となった【新語・流行語大賞】が
今年で30周年を迎えることから、11月13日にこれまで受賞した流行語のうち
今でも使われているものなど「時代を象徴する10のことば」が発表されました。
こちら、特に順位などは決まっていないそうなのですが
「キャバクラ(1985年)」、「亭主元気で留守がいい(1986年)」、
「セクシャル・ハラスメント(1989年)」、「オヤジギャル(1990年)」、
「サポーター(1993年)」、「同情するならカネをくれ(1994年)」、
「安全神話(1995年)」、「がんばろうKOBE(1995年)」、
「自分で自分をほめたい(1996年)」、「格差社会(2006年)」となりました。
今年は果たして、どんな流行語が選ばれるのでしょう。
今年の【新語・流行語大賞】は12月2日に発表されます。
今日は「アメリカの流行語(名称)ランキング トップ5」をご紹介しました。