番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2013/1/4)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする
「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■去年の19位から、下馬評を覆し総合優勝。箱根駅伝を制した日本体育大学!
■オーストラリア・リーグで2得点を挙げて勝利に貢献。ウエスタン・シドニーの小野伸二!
■日本人最短で2階級制覇を果たした、WBAライトフライ級チャンピオン・井岡一翔!
■4年前のリベンジを果たし、天皇杯初制覇でACL出場権を獲得した柏レイソル!
facebookページでの皆さんの投票は、ダントツで日本体育大学となっていますが
今週、中西さんが注目したのは…
日本体育大学!
今日は、1月2日と3日に行われた「第89回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)を
瀬古利彦さんと一緒に振り返りました。
中西:瀬古さん、やっぱり日本体育大学がダントツの1位でした。
瀬古:やっぱり30年ぶりの勝利ですからね。30年前はバルセロナオリンピックの「転けちゃいました」で
一躍有名になった谷口浩美選手が6区を走ったときでしたから。
中西:しかも今回は、予選会から勝ち上がっての総合優勝でした。
瀬古:これはあんまりないですよね。予選会で一度ピークをあげないといけないので、それをもう一度
この本戦に向けてピークを持ってくるのは、とても難しいことなんですよ。優勝なんてのは“神業”ですね。
日体大は有望な選手を各地の高校から集めていたんですが、なかなか強くなれなくて
西脇工業高校の渡辺先生が定年で引退されたので、その方を寮長として呼んできたんです。
それで生活面がバシッとしたら、一気に優勝したんです。人間って、やる気になればやれるんですよね。
中西:サッカーもそうなんですけれど、実はプレー以外の部分ってすごく大事じゃないですか。
瀬古:そこなんです!そこがあって初めて、走ったりプレーしたりできるんです。
中西:ではここでまず、日体大の別府監督のコメントを聞いてみましょうか。
まずはひとり一人がよくやりました。それに尽きます。今年は16名が故障せずに良い状態だったので
順位を気にせずに皆が自信を持って臨めたと思います。昨年の19位という結果の原因を追及して
それを改善していくことから始めました。それは基本的な部分…例えば食事やあいさつ
掃除や練習前のウォーミングアップといった練習以外の部分でしたね。
中西:別府監督も瀬古さんと同じことをおっしゃっていましたね。「練習以外の部分」だと。
瀬古:そうなんですよ!実はこれが一番大事なんです。私も現役時代は“修行僧”と言われていました。
まじめすぎて、趣味もなく遊びを知らなかったんですよ。当時は強くなるためにマイナスな要素は
全て排除していましたね。今は遊んでばっかりですが(笑)。
中西:瀬古さんが今年の箱根で一番注目したという選手、5区で東洋大を抜いてトップに立ち
区間賞を獲得した3年生のキャプテン・服部翔太選手のコメントを聞いてみましょう。
前を走る東洋大学の選手、そして後ろから来た早稲田大学の選手に負けない
強い気持ちを持って走りました。東洋大学の選手を抜いたときに、まだじっくり構えて「行ける」って
自信を持ったときに行こうと思っていたので、そのときにスパートできたのが本当に良かったと思います。
中西:服部選手の走りは、本当に見事な5区の山登りでしたね。
瀬古:私はずっと目の前で見ていましたからね。それも、自分の母校が抜かれるところまで…。
それはもう、喜んでいいのか微妙な心情でしたけれど(笑)、さすがに彼は強かった!
あの向かい風の強さを全然感じさせない走りをしていましたね、服部選手は。
中西:今回は寒さもありましたし、非常に過酷な箱根でしたよね。
瀬古:いやぁ、今回はすごい箱根でしたね。それを日体大は見事に制しました。
今週の「ウィークリーパーソン」は、瀬古利彦さんとともに
箱根駅伝で30年ぶりに総合優勝を果たした、日本体育大学に注目しました。