インド映画歴代興行収入ランキング ベスト3(2013/5/30)
木曜日は、「カルチャー」。
世界指折りの映画大国・インド。ムンバイの旧称
「ボンベイ」の頭文字とアメリカの映画産業の中心地
「ハリウッド」を合わせた“ボリウッド”作品の魅力は
日本でも知られるようになりました。今も話題作が公開中の
インド映画歴代興行収入ランキングベスト3をご紹介します。
第3位『 Dabangg 2 』(2012年)※日本未公開
インド映画界の大スター、サルマン・カーン主演の
刑事アクション大作「Dabangg」シリーズの第2弾。
第2位『 タイガー〜伝説のスパイ〜 』(2012年)
現在日本でも公開中の、世界6ヵ国、9都市で撮影を行った
スパイアクション超大作。こちらも主演はサルマン・カーン。
第1位『 きっと、うまくいく 』(2009年)
ラージクマール・ヒラニという監督が撮った映画「きっと、うまくいく」
原題は『 3IDIOTS 』直訳すると「3人のばか者」。ストーリーを簡単にご紹介しましょう。
飛行機に乗り込んだ男の携帯電話に1本の電話が入ります。
それは、10年間行方の分からない親友・ランチョーが街に戻るという知らせでした。
男はフライトを取りやめ、学生時代のもうひとりの親友を伴い、母校の
大学の給水塔に向かいました。そこにいたのは、ランチョーを目の敵にしていた同級生。
彼は、学生時代の賭けの決着をつけにランチョーは来ると言い張ります。
ふたりにとって、ランチョーはかけがえのない存在。エリートが集う工科大学で知り合った
3人は、エンジニアを目指しながら忘れられない友情を育んだのです。
ところが、ランチョーは一向に現れません。痺れを切らしたふたりは
ランチョーがいる街を知っているという同級生を連れ、車でその街を目指します。
この作品『きっと、うまくいく』の字幕翻訳を担当された
松岡環さんにお話を伺いました。
『きっと、うまくいく』はふたつの時代が並行して描かれた作品で、
ひとつは行方不明になっている大学時代の親友の行方を捜すふたりを追ったサスペンス。
もうひとつはその3人の大学時代を描いたストーリーが同時に進行していくのですが
あちこちにその複線が張られていて、とても良くできた作品だと思います。
物語の舞台のモデルとなっているインド工科大学は、詰め込み教育で自殺者が多いと
言われている大学で、そのあたりの社会問題も上手に脚本に織り込まれています。
映画は170分という長編ですが、観ていてそういった長さは全く感じませんね。
最初から笑わせて、泣かせて、謎めいた部分もあり、もちろん歌もあって
まるでジェットコースターのようにあっという間に時間が過ぎてしまいます。
インド映画は、映画を愛する作り手たちがサービス精神をいっぱいに持って
観客の皆さんに対して「これでもか!」「これでもか!」と
伝えたい内容を詰め込むので、ハリウッド映画にはない厚みがあります。
あとはやはり“ボリウッド”作品の特徴である歌のシーンが楽しいですね。
実際にこの作品を観た高橋さんは「観終わった後の爽快感がたまりませんね!
170分間が本当にあっという間でした。この映画に出てくる3人の笑いのセンスが
ちょっと日本人にも通じるところがあって、声を出して笑っちゃいました。
一方で友達を思う友情の熱さにはほろっとさせられたりもして、
ちゃんと笑えてちゃんと泣ける…そういう映画でしたね。」とおっしゃっていました。
中西さんも「ちょっと観てみたいですね。」と興味津々の映画『きっと、うまくいく』
ぜひ皆さんもご覧になってみてください!
今日は『インド映画歴代興行収入ランキング ベスト3』をご紹介しました。