番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/7/13)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■テニス全英オープン・男女シングルスを制した
ロジャー・フェデラーとセリーナ・ウィリアムズ!
■新党「国民の生活が第一」を立ち上げた、小沢一郎!
■米・ブロードウェイで上演中のミュージカル「シカゴ」に主演。女優・米倉涼子!
■屈辱の入団テストから、バット一本でレギュラーを勝ち取った、
MLBブリュワーズ・青木宣親!
facebookページでの皆さんの投票は、1位が青木、2位がロジャー・フェデラーと
セリーナ・ウィリアムズとなっていますが、今週、中西さんが注目したのは…
ミルウォーキー・ブリュワーズ、青木宣親!
アメリカ大リーグも前半戦が終了し、オールスター戦をはさんで後半戦がスタートしますが
その前半戦が終わって、日本人選手の中でも高い評価を得ているのが青木宣親選手でしょう。
前半戦最後のアストロズ戦でも3打数1安打。これが15試合連続ヒットとなって、
打率3割1厘/5本塁打/20打点/11盗塁という好成績で前半戦を折り返しています。
しかしこの青木選手、メジャー1年目のスタートは屈辱的と言っても良いほどでした。
まず、日本では首位打者を3度も獲得しているにも関わらず、「プレーを見たい」と
入団テストを受けることに。そして、提示された年俸はヤクルト時代の3分の1で
第五の外野手として、途中出場しか機会は与えられませんでした。
そんな中でも青木選手がメジャー行きにこだわったのには、こんな理由があったそうです。
青木選手が早稲田大学の4年生のときに日米大学野球で渡米した際、メジャーリーグの迫力
そして雰囲気を肌で感じ、「いつかはきっと、この夢のグラウンドでプレーしたい。」と
メジャーへの憧れを持ったのが最初だそうです。
青木選手は早くから才能を発揮していたかの様に思われますが、
実はヤクルトに入団したときはドラフト4位で、1年目は1軍で10打席しか打てなかったそうです。
「粘り強くやっていれば、いつかは結果がついてくる」という自信を胸に秘めていたのか、
青木選手は控えで出番が少ないときも、例えば初対戦の投手にもすぐに対応できるよう
ベンチで待っている時に少しでも本塁側に身を乗り出して球筋を確認したりと、
しっかりと準備をしていました。
そして、いざバッターボックスに立つと、フォアボールでの出塁や盗塁などのチームプレーに徹し
少ない機会を確実にモノにしました。また、ランニングホームランや日本人初となる
サヨナラホームランで存在感を見せつけ、実力でレギュラーの座を手に入れました。
そんな青木の前半戦を振り返り、ロン・レネキー監督はこう語っています。
「走攻守すべての局面で頼りになった。彼は素晴らしい仕事をしてくれた。」
中西さんは「青木選手が渡米する前は、僕も一緒に食事をしたりと、よく話す機会がありました。
青木選手は非常に努力家で、しかもとても論理的なんです。
例えば、僕がバッティングフォームのことについて尋ねると、全て明解な言葉で説明してくれます。
つまり、自分がどういう動きをしているのかをしっかりと理解した上で打っている
…ということなんですが、本能的でありながら、それを論理的に伝えることが出来る
数少ない選手のひとりだと思います。さらに色んなことから学ぼうという姿勢もありますし、
自分自身を磨く術を持っている青木選手には、今後もメジャーリーグで大活躍して欲しいですね。」
とおっしゃっていました。シーズン後半、青木選手の更なる活躍に期待しましょう!
今週の「ウィークリーパーソン」は、ブリュワーズの青木宣親選手に注目しました。