サッカーJ1 実質プレー時間ランキング トップ3(2012/5/7)
月曜日は、「スポーツ」。
今日は、今年度のサッカーJ1 第1節から第5節までの
平均“実質プレー時間”ランキングをご紹介します!
第3位「ガンバ大阪」57分43秒
第2位「サンフレッチェ広島」59分5秒
第1位「浦和レッズ」60分15秒
実質プレー時間は【APT=アクチュアル・プレーイング・タイム】とも略されますが、
ボールがピッチの外に出るなど試合が途切れた時間を除く、実際にプレーが続いた時間の合計を指します。
ちなみに、J1全体の平均は54分44秒でした。90分間の試合のだいたい半分ちょっとですね。
この実質プレー時間、Jリーグは今週から毎試合ごとに明らかにすることを決めました。
昨日行われた試合に関しては、今週の水曜日に発表されます。
この実質プレー時間を発表することに至った目的のひとつに、Jリーグの
観客動員数を増やすことが挙げられています。Jリーグの昨シーズン1試合あたりの平均入場者数は
前の年に比べて14%の減少で、この減少幅は過去最大となっています。
昨年の場合は震災の影響もありますが、この減少傾向は3年ほど続いているそうで、
インターネットによる調査では、試合を観に行かなくなった理由の第1位に
「試合が面白くない」ということが挙げられているそうです。
そこで、今シーズンからテコ入れ策として、審判のジャッジへの異議を減らすことや
試合の流れが止まるような状況を減らし、観客がプレーに触れる時間を増やそう、
というキャンペーンを展開しています。
実はこういった取り組みは各国のリーグでも行われていて、例えばイングランドのプレミアリーグでは
キャンペーンを始めてからの4年間で、異議による警告は半分に減り、実質プレー時間は増えました。
ちなみにこの実質プレー時間、スペインのFCバルセロナはなんと70分を超えることもあるそうです。
注意したいのは、実質プレー時間が多ければ面白い試合になるとは必ずしも言い切れないことです。
各チームのプレースタイルによる時間の違いという部分もあり、例えば、今回のランキングで
最も実質プレー時間が短かったのは、現在首位のベガルタ仙台(50分31秒)でした。
ベガルタはリーグの平均より4分以上短いですが、遅延行為による警告は今シーズン一度もありません。
また、プレー時間を増やす…という取り組みは、一足早く2010年からJ2のファジアーノ岡山が行っています。
「試合中にファールなどで選手が倒れても、選手の判断でボールを出してプレーを止めることはしない。」
ということを基本方針としているそうで、こういった取り組みがどれだけの効果を生んだか
分かりにくいのですが、ファジアーノ岡山の観客動員数は、毎年少しずつ増えているそうです。
中西さんはこのランキングの結果を受けて
「大切なのは、こうした数字をひとつの目安にして、最後まで諦めずに戦う姿を観客に見せられるか
そして、どれだけフェアなプレーができるかということだと思います。実質プレー時間の発表が
観客の数を増やす起爆剤になることを期待したいですね。」とおっしゃっていました。
今日は『サッカーJ1 実質プレー時間ランキング トップ3』をご紹介しました。