番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/3/2)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組が注目したのは、この4組です。
■東京マラソン、cで五輪切符を確実にした無所属ランナー、藤原新
■W杯3勝目を挙げた、ノルディック複合・日本のエース、渡部暁斗
■ノルウェー戦から新キャプテンを任された、なでしこジャパン、宮間あや
■アカデミー賞主要3部門を射止めた、「アーティスト」の監督、ミシェル・アザナビシウス
facebookページでの皆さんの投票はダントツの1位が藤原新選手となっていますが、
今週、中西さんが注目したのもこちら!
東京マラソンの藤原新
2月26日に行われた東京マラソン。
約3万6千人が参加して大変なお祭りムードでしたが、オリンピック出場をかけた選手たちにとっては
まさに真剣な戦いの場となりました。
その中で注目を集めた市民ランナー、川内優輝選手を破って、日本人トップの2位でフィニッシュ!
ロンドン五輪代表の座をほぼ確実にしたのが、藤原新選手です。
記録は2時間7分48秒、日本歴代7位。自己ベストでした。
この、藤原新選手、おととし3月にJR東日本を退社してプロランナーに転向。そこから度重なる怪我で低迷。
しかも、スポンサー契約を結んでいた会社から賃金未払いが続いていて、去年11月に契約解除。
去年結婚し、子供が一人。富山に家族を残して、貯金を崩しながら選手生活を続けています。
しかし、収入がない現状。好きなお酒をやめて、かなりの覚悟で挑んだという選考会でした。
藤原選手はプロランナーですが、現在もスポンサー募集中で、固定収入がない状態です。この東京マラソンは
国内唯一の賞金レースだけに、彼にとって非常に貴重だったと思います。2位は400万、3位が200万円、
その差はかなり大きいです。2位争いをしていた選手とわずか2秒。
本人もレース後「金に目がくらんで必死でしたね」と語っていました。まあ、冗談だと思いますけどね。
レース後、藤原選手は「五輪のない競技人生は考えられなかった。本当は日本記録を狙っていたが、
合格タイムかな」とコメントしています。
そのハングリー精神で夢をつかんだ、藤原新選手。ぜひロンドンでも強気のレースを見せて欲しいと思います。
今週の「ウィークリーパーソン」は、東京マラソンの藤原新に注目しました。