今さら聞けない、初音ミク講座(2012/2/1)
水曜日は、「音楽」。
皆さんは「初音ミク」ってご存じですか?
先週このコーナーでご紹介した【iTunes Weekly Chart】で、
2週連続1位となっている「初音ミク」。
GoogleのテレビCMで知った方も多いかもしれませんが、
なぜこんなに「初音ミク」はブレイクしたのか…?
そこで今日は、『今さら聞けない、初音ミク講座』をご紹介します!
まずは秋葉原で聞いた「初音ミクの魅力 トップ3」。
第3位『 ソフト自体の魅力 』
「自分で曲は作れない…という人も、このソフトを使えば
クリエーターになれるのが魅力だと思います。」という声もありましたが、
ソフトを使って“誰でも初音ミクのクリエーターになれる!”というのがミソのようです。
第2位『 声の魅力 』
バーチャル・シンガーの初音ミクの歌声は、声優の藤田咲さんの声をサンプルに作られているそうです。
街の声では「毎晩聞いて、ぐっすり寝ています。すごく良く眠れます。」という人もいました。
第1位『 見た目の魅力 』
アキバで聞いた初音ミクの魅力、第1位は“見た目の魅力”でした。
「緑色の髪とか服装とか、あとは“足”ですかね(笑)。タイプです!」という方もいましたよ!
そして今日は『日経エンタテインメント!』の品田英雄さんにお話を伺いました。
「初音ミクはもともと、2007年にクリプトン・フューチャー・メディアが開発した“音声合成ソフト”でした。
これは、メロディーや歌詞をそのソフトに入力すると、人工的な声で歌ってくれるというもの。
これがちょっと違ったのは、そこに“アイドル”というキャラクターをつけたことです。
初音ミクちゃんという、身長158cm、体重42kg、水色の長い髪をツインテールにした女の子を
彼女が歌っているというスタイルにしたことで、自分なりのアイドルや音楽をプロデュースしたい
…という音楽好きがこのソフトを購入し、結果、何万本も売れたことが始まりでした。
そして、そのソフトを買った人が自分で曲を作り、それをニコニコ動画やYouTubeにアップした。
今度はその曲を聴いて楽しむ人が増えて、少しずつ現象になっていきました。
そしてこの現象に火を付けたのは、海外の人たちです。“日本にはこんなに面白い
アイドルの作り方がある”と広がって、去年はライブイベントをLAで行いました。
そして今年の1月に『Tell Your World』が世界210カ国以上で配信スタートしました。
これまで200カ国を超える日本のアーティストはいなかったんですね。
最初に初音ミクが話題になった頃は、日本の“オタク”たちのものだと思っていたんですけれど、
世界から見るとこれが最先端だったんですね。日本の持っているものは、世界で評価される
チャンスがたくさんあると、今回のことで分かったと思うんですね。」ということです。
この品田さんのお話を聞いた中西さんは、「すごいですね。初音ミクさんが
グラミー賞を受賞する可能性もあるかもしれませんよ!」とおっしゃっていましたよ。
今日は『今さら聞けない、初音ミク講座』でした。