最新世界クラブランキング トップ5(2012/9/27)
木曜日は、「カルチャー」。
今日はIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が
今月発表した『最新世界クラブランキング』のトップ5をご紹介。
こちらは各大陸の大会、各国リーグ、カップ戦での勝敗を
大陸や国に応じたポイントで換算し、順位を決めたものです。
第5位『チェルシー(イングランド)』
第4位『ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)』
第3位『レアル・マドリード(スペイン)』
第2位『ウニベルシダ・デ・チリ(チリ)』
第1位『FCバルセロナ(スペイン)』
このランキングで1位となったFCバルセロナの下部組織に、スペインでも注目される日本人少年がいます。
川崎フロンターレのU-10からバルセロナ入りした、久保健英(くぼたけふさ)くん。
“NEW MESSI”と形容される久保くんは現在11歳。初シーズンだった昨年は背番号「10」を背負い
リーグ戦30試合中29試合に出場し、43ゴール。チームの得点王となり、リーグ優勝にも貢献しました。
今日はその久保くんの父親で『おれ、バルサに入る! - 夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方』
という本を5月に文芸春秋社から出版した久保建史さんに、中西さんがインタビューしました。
中西:久保くんの昨シーズンの活躍はすごいですね。
久保:試合の出場数と得点、このことに関しては確かに頑張ったと思います。
ただ、得点だけじゃないところ…例えば言葉だとか、プレーのやり方など、毎日毎日楽しみながら、
そして緊張しながらやっているので、大成功というよりは日々一生懸命取り組んでいるという感じですね。
中西:いま現在の記録というより、プロになってからどういう活躍が出来るかが大事ですよね。
久保:そうですね。ひとつひとつ学んで、何が必要なのかということを盗みながら、また教えて頂きながら
上手くいくことも上手くいかないこともありながら、一生懸命学んでいる最中ですね。
中西:ポジションに関しては攻撃的なポジションなんですよね。
ということは、やはり点を取ることを求められている?
久保:そうですね。ゲームをつくることと得点を獲ること、あとやっぱり一番は
難しいんですが“バルサのサッカーをやりなさい。”と言われています。
中西:健英くんは「バルセロナに入りたい」という夢を持って
スペインに渡ったわけですが、今の夢はどのように語っていますか?
久保:夢は今も変わらず「バルセロナでプレーしたい」ということで、
今もその夢に向かって一日一日頑張りたいと言っています。チームの方からも、契約は1年更新ですので
「一日一日努力しなさい」ということと、あとはバルサのプレイヤーになるために“やるべきこと”を
毎日教えてもらいながら練習しているので、カンテラに入ったからといって
必ずトップチームに入れるとは考えていないと思います。そういう厳しい環境の中にいるからこそ
一日一日がとても大切だと本人は言っています。
久保建史さんにお話を伺った中西さんは「もしかしたら、プロのサッカー選手より厳しい環境に
身を置いているのかもしれませんね。久保くんは基本的に生活の全てをスペインで送っていて
オフシーズンに日本に帰って来ているということで、今は再びスペインに渡っています。
気になるスペイン語については、僕も何度かインタビューを見ているんですが
もうほとんどペラペラですね。彼が活躍しているバルセロナの下部組織“カンテラ”なんですが、
普段はしっかりと学校に通い、それ以外の時間でサッカーを教わっているということです。
先ほどの建史さんのお話にもあったんですが、得点を獲ることや結果を出すことも重要なんですけれど
それ以上に重要なのが“バルセロナのサッカーを覚えなければいけない”ことなんです。
これがものすごく複雑で細かくて、久保くんも練習が終わったあとには
頭が少し痛い…というくらい考えながら練習をしているそうです。僕も少し練習の内容を
伺ったんですが、プロのサッカー選手がやっているような練習を子供の頃からやっています。」
とおっしゃっていました。これからの久保健英くんの活躍に要注目です!
今日は『最新世界クラブランキング トップ5』と『久保建史さんのインタビュー』をご紹介しました。