番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/9/28)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■全身全霊で相撲道に精進し、70代目の横綱となった日馬富士!
■3戦連続ゴールで輝きを増す、ブンデスリーガ・フランクフルトの乾貴士!
■9月の打率4割越えで名門・ヤンキースを優勝へ導くか、イチロー!
■おしゃべり過ぎる人を邪魔する装置で“イグ・ノーベル賞”を受賞した日本人研究者コンビ!
facebookページでの皆さんの投票は1位が日馬富士、僅差の2位がイチローでしたが
今週、中西さんが注目したのは…
横綱・日馬富士!
大相撲名古屋場所の千秋楽。ライバル白鵬との結びの一番を豪快な下手投げで勝ち
大関・日馬富士は2場所連続の全勝優勝を果たしました。
14勝が横綱昇進の当確ラインと言われていましたが、2場所連続での全勝優勝、
しかも白鵬戦での見事な勝利から、満場一致での横綱昇進だったそうです。
ちなみに今場所の白鵬との一番は、早くも“今年一番の名勝負”と言われているそうで
勝って優勝決定戦に持ち込みたい白鵬との1分47秒に及ぶ取り組みは本当に素晴らしい一番でした。
日馬富士が安馬(あま)というしこ名だったころを知る人は、あの線の細い小兵力士が
こういう力強い相撲で横綱にまで上り詰めることを想像できなかったのではないでしょうか。
2000年に来日し、翌年16歳で初土俵を踏んだ際には、身長180cmで体重は86キロととにかく華奢でした。
体を作るためにはとにかく食べるしかない。が、元来食が細く、なかなか太れない体質のため
ムリに食べて飲んで体調を崩したこともあったそうです。日馬富士は現在133kgあるそうなので
その体重を50kg近く増やしたことになります。
そんな日馬富士が目標にしたのが朝青龍。スピード感溢れる相撲と類い希な闘争心。
朝青龍のような力士になりたいと、持ち前のスピードと負けん気の強さを武器に相撲を磨いてきました。
その日馬富士の最大のライバルになったのが、初土俵が一場所後輩の白鵬。
入門時には同じように細かった白鵬にどんどん先を越されていく中、日馬富士は諦めずに稽古を続けてきました。
2007年に白鵬が横綱に昇進した際、横綱の土俵入りで太刀持ちを依頼されたが断った
…というエピソードもあるそうです。
大関に昇進してからしばらくは「大関が頭をつける相撲を取ってはいけないのでは?」と悩み
星が伸び悩んだ時期もありましたが、全勝したこの2場所は本来のスタイルである
前みつを取って、頭をつけて、一気に攻める…という相撲が徹底していました。
今場所、白鵬のひとり横綱を15場所で終わらせ、晴れて外国人力士としては5人目となる
第70代の横綱に昇進した日馬富士。「全身全霊で相撲道に精進します。」という
横綱昇進の際の口上も、実に日馬富士らしい言葉でした。
中西さんは「今度は白鵬と“両横綱”としての取り組みが楽しみですね。それぞれ14勝で
千秋楽に全勝優勝をかけた結びの一番…っていうのが見たいです。」とおっしゃっていましたが
久々に両横綱が揃う来場所。今後も大相撲から目が離せませんね。
今週の「ウィークリーパーソン」は、第70代目の横綱に昇進が決まった日馬富士に注目しました。