番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/5/25)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■値千金の同点ゴールでビッグイヤーをロンドンへ。
ヨーロッパ・チャンピオンズリーグを制した、チェルシーのドログバ!
■10年の恋を実らせたフェイスブック創業者に祝福の「いいね!」連発。
マーク・ザッカーバーグ!
■史上最年長、初土俵から20年での初優勝に男泣き。大相撲夏場所を制した旭天鵬!
■稲葉、宮本に続き小久保も達成目前!球界を引っ張る40代2000本安打トリオ。
facebookページでの皆さんの投票は、旭天鵬が1位でしたが
今週、中西さんが注目したのもこの方!
大相撲・夏場所の覇者、旭天鵬!
今月の20日に千秋楽を迎えた大相撲夏場所で、横綱・白鵬
そして6人の大関を尻目に初優勝を果たしたのは、西前頭7枚目の旭天鵬でした。
今場所の優勝争いは、3敗の稀勢の里・栃煌山・旭天鵬の3力士に絞られましたが
旭天鵬は本割で豪栄道を捨て身の投げで下し、稀勢の里は敗れて脱落。
そして栃煌山は、琴欧州の休場による不戦勝で、戦わずして優勝に王手をかけていました。
すでに一番戦った37歳の旭天鵬と、余力十分の25歳・栃煌山による優勝決定戦。
最後は、栃煌山の足が揃ったところをすかさずはたき込んだ、旭天鵬が勝利しました。
勝ち名乗りを受けたあとの男泣きは、横綱・大関が次々と脱落する今場所
そして、相撲界を大いに盛り上げてくれました。
その旭天鵬は、1992年に初めてのモンゴル人力士として来日。
ところがその半年後、相撲界のしきたりや厳しさに馴染めず脱走。
モンゴル大使館に逃げ込んで、そのまま帰国してしまいました。
そんな弟子を、当時の師匠・元の大島親方がモンゴルまで迎えに行って説得。
親方の熱意に打たれた旭天鵬は再び来日し、その後は相撲道に邁進していきます。
長身で「懐の深さ」を活かした取り口、そしてねばり強さにファンも多く
得意技は右四つからの寄り。そして、モンゴル出身の力士からも慕われる存在で
朝青龍からは“アニキ”と呼ばれているそうです。今回も初優勝のパレード時には
横綱の白鵬が旗持ち役を買って出たほどです。
相手を壊すような厳しい相撲を取らない、優しい性格が災いしてか
朝青龍や日馬富士など、モンゴル出身の後輩たちに追い抜かれてきましたが
腐ることなく、土俵を続けて20年。37歳8ヶ月で賜杯を受け取った旭天鵬は
「次は40歳まで取りたい。またモチベーションが上がってきた」と、早くも続投への意欲満々です。
今週の「ウィークリーパーソン」は、大相撲夏場所の覇者、旭天鵬に注目しました。