「クロノス ビジネスブックフェア」注目の新書 ベスト3(2012/5/31)
木曜日は、「カルチャー」。
東京・丸の内にある【丸善 丸の内本店】では、
2月から「クロノス ビジネスブックフェア」を展開中!
数日前にリニューアルしたおすすめ書籍の中から
今回も、ビジネス書担当の田中さんに
注目の本ベスト3を紹介していただきます。
第3位『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』ちきりん:著(大和書房)
この本は、社会派ブロガー「ちきりん」さんが世界中を旅行して、自分が考えたことをまとめた1冊です。
ちきりんさんは金融系の企業で働いていたときに世界各国を回っていたようで、
アフリカや東欧など、実際に行ってみなければ分からないことがたくさん書かれています。
普段、日本で生活していると絶対に気づかないことが、海外では当たり前に行われている
…ということに気づけるのがオススメですね。
第2位『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』ケン・シーガル:著(NHK出版)
アップル社の“Think Different”という有名なキャンペーンをプロデュースした
クリエイティブ・ディレクターの書籍で、タイトルの通り「シンプルに考えよう」という
考えを1冊にまとめた本です。
おすすめのポイントとしては、今の時代はやはり、生活していく上で様々なしがらみがあり
コミュニケーションを取るにしても複雑になってきていますが、あえてそこを単刀直入に答える。
シンプルにしていくことで仕事も速くなるし、人間関係もとても良くなっていくという部分で
仕事を始めたばかりの若い人に読んでもらいたい1冊ですね。
第1位『媚びない人生』ジョン・キム:著(ダイヤモンド社)
タイトルの通り“媚びない人生”ということで、自分の内面を鍛えろ…ということを主題にしていて
10年、20年後に読んでも気付きのある1冊となっています。とにかく読み飛ばす部分が全くなく
内容が濃いので、全部が全部おすすめという珍しい本です。
特に印象が強かったのが、帯にも書かれている「従順な羊でなく、野良猫になれ」という部分で
やはり日本人は、上から言われたことをやるだけの人が多いと思うんですが、そうではなく
自由で独立した存在になることが重要で、会社で働いているとしても、愛嬌は振りまくけれど
魂までは売らない、いつでも飛び出す気持ちを持っていることが大事、という部分が印象に残りました。
この本に関してはもう、一大ムーブメントが起きるのではないかと感じています。
このランキングを受けて中西さんは、「僕もこの『媚びない人生』という本を読みましたが
僕もまさに田中さんと同じところが心に残っていますね。昔は“従順な羊”でも良かったかもしれませんが
今は“従順な羊”になってしまうと、経済的にも社内評価的にも、そしてプライベートにしても
幸せになれる時代ではなくなってきている。社会や企業というのは、残酷なまでに大胆に
そして、節操なくその基準を変える。そういう現実を知っておいた方が良い。だからこそあえて
“野良猫”を意識して欲しい…本当にその言葉に集約されていると思いますね。」と
実際に本を読んだ感想をお話ししてくださいました。
今日は『「クロノス ビジネスブックフェア」注目の新書 ベスト3』をご紹介しました。