『老舗企業』実態調査ランキング(2011/10/6)
木曜日は、「カルチャー」。
世界経済の低迷。
追い打ちをかけるような円高。そして、震災と原発事故の影響。
企業経営には向かい風が吹き続けています。
そんな今こそ、幾多の困難を乗り越えてきた会社に学ぶことがあるのではないか?
ということで、帝国データバンクが発表したのが、『老舗企業』実態調査。
そのベスト3を発表します。
第3位「西山温泉慶雲館」旅館経営 山梨県 創業705年
奈良時代に開湯されたことに端を発する旅館。
以来、1300年の間、枯れることなく沸き続け、甲斐の秘湯として、愛され続けてきました。
戦国時代には武田信玄が、そして日本統一のさなか、徳川家康公も入浴したとされています。
今年2月に『世界最古のホテル・旅館』として、ギネスワールドレコードに認定されました。
第2位「池坊華道会」生花教授 京都府 587年
日本の生け花の源流。
華道家元のうち、もちろん最古。そして、最大の会員数を誇っています。
現、なんと45世となる現・家元からは、国際化も図り、積極的に海外へ進出、支部拡大も行っています。
第1位「金剛組」木造建築工事 大阪府 578年
聖徳太子が四天王寺建立のため、百済の国から、招いた工匠から始まった会社です。
江戸時代までは四天王寺のお抱えの宮大工でしたが、明治に入って神仏分離令が出されると状況が一変。
当たり前に仕事がくることはなくなりました。
そこで、戦後いち早くコンクリート工法で、社寺建築に着手するなど、新しい挑戦を続け、その歴史を重ねています。
3位「西山温泉慶雲館」は1306年、2位「池坊華道会」は1424年、1位「金剛組」は1433年も続いているんです!
いろんなことがあったんでしょうけどね。それを乗り越えてきた歴史がそれぞれあるんでしょう。
今回の調査で「老舗」の規定は、創業明治末年の1912年までに創業した会社なんですが、
全国に2011年7月末時点で2万4847社あったそうです。
長く続いている会社には秘訣があるんでしょうね。