Transform for The Next ~プロフェッショナルのあなたに~

これまでの「働き方」に大きな変換を求められる今、
私たちは、どう働き・・・、そして、どうキャリアを積んでいけば良いのか?

フィールドの異なる、これからの日本の未来をつくるトップランナーたちが、
ここに集い、自らの「キャリア」を通し、価値観、哲学、そして夢など語り合う
その言葉の中に、その描く「未来」が見える。

変革期の今、明日への未来へ一歩踏み出すため、
あなたの「可能性」を見つけてください。

Interview

明石ガクトONE MEDIA 代表

キャリアとは

  • 吉田
  • 吉田:明石さんにとってのキャリアとは?
  • 明石
  • 明石:キャリアは、一朝一夕で出来上がるものではありません。その人の時間の積み重ね、歴史がキャリアになると思っています。

起業への想い

  • 吉田
  • 吉田:「キャリアとは歴史の積み重ね」ということでしたが、動画の世界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
  • 明石
  • 明石:人は何をやり続けるかによって人生って変わってくると思っていて。私は動画の世界に足を踏み入れて、最初は全然うまく行かなかったんですね。何度もやめようと思ったんですけど、YouTubeでTEDっていう世界のいろんなすごい人がプレゼンテーションするイベントで「1万時間の法則」を語っている動画を見まして。内容は、すごく才能がある人もない人も、何かのプロフェッショナルは共通して1万時間それをやり続けていると。

    私は動画の会社をやってあまりうまく行っていなかったんですけど、本当に毎日毎日、ご飯食べるときと寝る時以外は、ほぼ動画と向き合いました。通常1万時間を積み重ねるには長い時間がかかるんですけど、そのくらいのめりこんでやると大体3年で1万時間なんですね。3年目から急に自分の中で自信をもって動画ってこうだ、こうやって作るのが、こうやって活用するのが良いっていうのが出てくるようになってきたんです。それが今につながっていると思います。なので、キャリアっていうのは一朝一夕で出来上がるものではありません。まさに、その人の時間の積み重ね、歴史がキャリアになると思っています。

ずばりこういう人材がほしい

  • 吉田
  • 吉田:「ONE MEDIA」 代表取締役の明石ガクトさん。今どんな人材が必要でしょうか?
  • 明石
  • 明石:新しいビジネスを考えて、構築することを、いわゆる「ビジネスデベロップメント」って言ったりするんですけど、そういうことをできる人が、(うちの会社)「ワンメディア」には、もっと必要だなと思っています。

    動画を作るのがすごく大好きな人たちが集まって制作しているので、僕らはすごく良いものを作っていると思うのですが、“これをもっと世の中のこういう部分に当てはめたら、大きい仕事ができるよ”とか、“社会にこういうようなインパクトを与えられるんじゃない?”っていうようなことを考えられる人。泥臭いことも含めて、そこをグイグイ進めていけるような人が入ってくると、うちの会社はもっと大きくなると思うんですよね。

    でも、「ワンメディア」っていうと、クリエイターじゃないと入れないのかな? とか思われることが多くて。会社のブランドイメージ的に、どうしてもそうなってしまうかもしれないんだけど、そうではないと。クリエイターと一緒に情熱を持って(一緒に仕事ができる人)。

    ここから動画はもっと世の中に浸透していきます。5Gとスマートフォンが、この先もっと普及していき、新しい動画のスクリーンが増える時代に、“ここで一山当ててやろう”っていう気概があるような人が、入ってくるといいなと思っています。

企業側の仲間の見つけ方

  • 吉田
  • 吉田:この令和の時代、企業側がどのように仲間を見つけていくべきかについて伺いました。
  • 明石
  • 明石:今本当に会社で共に頑張る仲間の見つけ方って変わって来ていると思っています。すごく高いレベルで戦っていく仲間を見つける為には、受け身の姿勢ではダメで。 僕らの会社ONE MEDIAではトップクラスの人たちがいるところにメッセージを送ることができるスカウトサービスなどで、僕自身の熱い気持ち、人事担当者や人が必要なセクションの責任者の熱い気持ちをきちんとメッセージにしたためて送るわけですよね。 転職を今すぐ考えていない人の中にやっぱりすごくONE MEDIAに必要な人材がいたりするので、彼らの気持ちを動かすような熱い気持ちを持って仲間集めをしなければいけない時代になっていると思います。

これから求められるマネジメント像

  • 吉田
  • 吉田:これからどのようなマネジメント像が求められるとお考えでしょうか。
  • 明石
  • 明石:今、マネジメントの定義が変わってくる時代だと思っています。「あなたは何をしている人ですか?」って聞かれたときに、「部下の管理をしています」っていうだけの人は、これからの時代に会社や世の中で、仕事でバリューを発揮することはだんだん厳しくなってくると思います。

    例えば、動画の世界では、プロデューサーと呼ばれる人がいますが、昔は、プロデューサーはふんぞり返って、「○○をブッキングしてきてよ!」とか言っていれば、仕事になっていた時代だったかもしれない。あるいは、部下のディレクターやADなどをまとめていれば仕事になっていた時代があったかもしれないけれど、今はそんなに甘くはないんですよ。

    自分でアイデアを出さなきゃいけないし、オフライン編集といって、ある程度下地の編集を自分でやるプロデューサーも増えてきている。そういうようなプレイングマネージャー的な人間じゃないと、部下もついてこない。そういう時代になっているかな、と思っていますね。

    だから、「あなたは何をやってきたんですか?」って聞かれたときに、「マネジメントです」っていうだけの答えは、ここからの人材市場において、僕はそんなに良い答えになるとは思えなくて。

    そうではなくて、「こういう領域において、自分はすごく研鑽を積んできました」「さらにプラスして、そういうチームをきちんとまとめてきました」って言えるような人が、マネジメント層として非常に評価されていく時代になるんじゃないですかね。

プロフェッショナルとは?

  • 吉田
  • 吉田:最後に、「プロフェッショナルは、自分のキャリアにどう向き合っていってほしいか」。明石さんのお考えを、お聞かせいただけますでしょうか?
  • 明石
  • 明石:プロフェッショナルとは、どう自分のキャリアに向き合っていくべきか――。プロフェッショナルの定義は、何かしらのお金の報酬をいただく代わりに、求められている責任や期待値をきちんと超えていくことだと思います。

    そのようななかで、自分が好きなことでプロになるのか、それとも自分が得意なことや人に喜ばれることでプロになるのか、みたいな永遠のテーマがあると思うんです。僕は、好きなことで人に喜ばれるんだったら、そのままその道のプロになって、そこにある責任や期待値に向き合うべきだと思います。

    もし全然求められないんだったら、自分の得意なことで社会に価値を出していくことかなと思っています。人間には、“自分ではそれほどたいしたことをやっているつもりじゃないのに、人にはめっちゃ喜んでもらえる”っていうことが、何かしらあると思うんです。それこそが、プロフェッショナルとして適性がある場所だと思っています。

    僕にとっては、それが動画でしたが、人によっては料理かもしれないし、人に物を売る仕事かもしれない。(人によって)違うと思うんですよね。それを見つけること。つまり、プロフェッショナルになるっていうことは、自分と向き合うことだと思っていて。プロフェッショナルになる人は、自分と向き合うことを、ちゃんと続けることが大事なんじゃないかなと思っています。
明石ガクト