Transform for The Next ~プロフェッショナルのあなたに~

これまでの「働き方」に大きな変換を求められる今、
私たちは、どう働き・・・、そして、どうキャリアを積んでいけば良いのか?

フィールドの異なる、これからの日本の未来をつくるトップランナーたちが、
ここに集い、自らの「キャリア」を通し、価値観、哲学、そして夢など語り合う
その言葉の中に、その描く「未来」が見える。

変革期の今、明日への未来へ一歩踏み出すため、
あなたの「可能性」を見つけてください。

Interview

ハヤカワ五味株式会社KOHKOH 代表

キャリアとは

  • 吉田
  • 吉田:ハヤカワさんにとってのキャリアとは?
  • ハヤカワ
  • ハヤカワ:私にとってのキャリアとは、積み重ねて高く高く、自分の行きたいところに(自分を)持っていくためにあるものだと思っています。

起業の想い

  • 吉田
  • 吉田:ハヤカワさんは、起業してから今年で7年とのことですが、起業してから現在に至るまでの想いをお聞かせいただけますか?
  • ハヤカワ
  • ハヤカワ:起業から7年を振り返ると、常に今が1番大変だし、難しいなって思い続けている感じはあります。仕事をしていると、“これが終わったら落ち着くだろう”って思っているんですけど、それが落ち着くことはないんだな、と思っていて。逆に言えば、常に学びがある環境とも言えるんですけど。そうやって試練や難しいことが続くのは、起業ならではというか。問題と向き合い続けなければいけない職業だということを、改めて感じる部分がすごく大きいなと思っていますね。

壁を乗り越えるのに必要な力

  • 吉田
  • 吉田:そういった問題や、壁を乗り越えるために必要な力については、どのようにお考えですか?
  • ハヤカワ
  • ハヤカワ:すごく概念的な話になるんですけど、壁を乗り越えるときに、私が1番必要だなと思ったのは、問題から目をそらさないことだと思っていて。 実は、すごく難しいことだと思うんです。何なら、人類がするにあたって、1番難易度が高いことなんじゃないかな、と思っています。

    人間の脳は、基本的に自分の都合の良いように、ストレスがかからないように、物事を改変したり、解釈したりするような働きがあるんです。それは、私自身もそうなんですけど。 でも、それを分かった上で、問題を直視する努力をする。“問題を直視するのは難しい”って分かった上で、どうしたらそれに取り組めるのかを考える。

    ただの精神力だけではなくて、スキルという感じでもないんですけど、自分を律する力があって、目の前の問題に向き合える人が、実はいろんな会社に必要な人材なんじゃないかなって思います。私は、そういった人を常に探しています。

ずばりこういう人材がほしい

  • 吉田
  • 吉田:株式会社KOHKOH 代表取締役社長のハヤカワさん。今後、会社に求める人材は?
  • ハヤカワ
  • ハヤカワ:今、私の会社に、こういった人がいてくれたら良いなっていう部分で言いますと、先ほどの話ともかぶるのですが、一緒に問題を見つめていくことができる人はもちろんですし、 それ以外の部分で言うと、組織作り・仕組み作りに興味が持てて、実際に実行していけるエモーショナルな動きができる人が必要かなと思っています。

    もちろん実務の部分をガリガリ進めていけるのも、すごく重要なことだと思います。そういった人にも、ぜひ来ていただきたいのですが、私の苦手な部分や、私がこれからやっていかなければならないことの観点で見ると、そういった形で人とのつながりを大事にできる人や、人を動かすことが得意な人。 人からのアテンションを引くことができて、尊敬されるような人も、今後、弊社に必要なスキルなのかなと思っています。

    正直、弊社の今のフェーズは、職種を絞れるほど規模感としては大きくないんです。「俺はこの担当だから、ここまでしかやらない」っていうようなことがまずないんです。だから、自分の本来のメインどころ以外の仕事なども、必然的におこなう必要が出てきます。何か飛び抜けて1点だけできるというよりは、どちらかというと、いわゆるゼネラリストですね。 全体的にできて、今のメンタリティ的な部分でのスキルを持っているのが重要な部分なのかなと思っています。

    あと、(みなさんが)思っている以上に、キャリアの方向転換は結構、融通が利くんじゃないかなと私は思っていて。だからこそ、今どのような職種にいても、今後どの業種に行ったとしても活かせるような、普遍的なコミュニケーションや組織をまとめる力は、一定で必要になってくるスキルだと思います。 そういったものをしっかり積み重ねていくことも、今後の可能性や選択肢を広げていくためには重要なのではと思っています。

プロフェッショナルとは?

  • 吉田
  • 吉田:最後に、「プロフェッショナルは、自分のキャリアにどう向き合っていってほしいか」。ハヤカワさんのお考えを、お聞かせいただけますでしょうか?
  • ハヤカワ
  • ハヤカワ:自分のキャリアが、点と点をしっかり紐づけるように、自分のなかでもシナジーを見出していくようなことが、結構重要なのかなと思っています。パッと見、関係ないようなことに見えても、いろいろ複雑に絡み合っていたりするものです。例えば、芸術的な教養があると、他のところに活きてきたりするように、実は関係ないように見えて必要になってくるようなスキルは、すごくあると思うんです。だから、ただ分かりやすい部分だけを伸ばしていくのではなくて、もう少し複合的に考えて、自分はどういう人でありたいか? みたいなところから、もっと概念的な部分や精神的な部分、許容的な部分などを複合的に積み上げていくことができると、素敵なのではと思っていますね。
ハヤカワ五味