水道管「耐震化・老朽化」問題…「上水道公共工事」の課題は? 事業者のコロナ禍での“新しい働き方”も紹介
2021/10/25
架空のレコード店を舞台に、「上質な音楽を、じっくり味わう。」をコンセプトにお届けするTOKYO FMの生ワイド番組「THE TRAD」(毎週月曜〜木曜15:00〜16:50)。
月曜・火曜の放送は、稲垣吾郎(店長・パーソナリティ)と、吉田明世(専属店員・アシスタント)が本質的で流行に左右されない上質な音楽と趣味の話題をお届けします。
10月25日(月)放送のコーナー「LINE WORKS Presents THEお仕事ラッド」のゲストは、首都圏を中心とする水道管工事など、公共事業を中心におこなう「福山建設」の福山さん。
東京都内の上水道工事や、コロナ禍での新しい取り組みについて伺いました。
ニューノーマルに対応する中小企業を応援するコーナー「THE お仕事ラッド」。ナビゲーターをつとめるのは、「THE TRAD」専属店員・中川絵美里(水曜・木曜アシスタント)です。現場に強い仕事用のLINEを提供する「LINE WORKS」と番組がタッグを組んで、首都圏の会社やお店で働いているリスナーと中継を結び、ご自身のお店をPRしてもらいます!
◆都民に“水”を安全に届けるために…
稲垣:本日、出演していただくのは「都内の水を各家庭・施設に安全に届ける」お仕事をしているとのことですが、どのような会社でしょうか?
中川:私は今、東京都練馬区・上石神井にある上水道公共工事をおこなう会社「福山建設」に来ています。きょうのお相手は、福山さんです。
稲垣:福山さん、こんにちは! 上水道公共工事について詳しく教えていただけますか?
福山:上水道とは、飲料水を供給する水道のことです。その水道を構成する水道管は、約40年で老朽化してしまいます。また、東京都の水道管の耐震化率は45%と低い状態で、10月7日(木)に起きた大きな地震では、水道管が(破損して)漏水した地域がありました。
東京都水道局は、令和12年度末までに耐震化率を61%まで引き上げることを目指して、従来の計画から前倒して水道管の耐震化に取り組んでいます。
弊社は東京都水道局から上水道公共工事を請け負い、練馬区、板橋区、北区など東京23区・北西部を中心に工事をおこなっております。
中川:私たちが、いつでも安定してお水を使えるのは、このような工事のおかげなんですね。一方で、上水道公共工事においては課題もあるそうですね。
福山:はい。東京都の水道管の全長は、約27,000kmあります。これは地球の約3分の2周の長さがあるのですが、昭和の高度成長期に整備されたものが多く、老朽化による大量更新の時期がきています。
その一方で、「人手不足で工事が追いつかない」という問題もあります。求人を出しても、なかなか人が集まらない状況です。建設業というと「3K(キツイ、汚い、危険)」のイメージが根強くあると思うのですが、最近では「完全週休2日制」を取り入れるなど、現場の状況は変わりつつあります。
また、建設業は今まで「日給月給制」(※)が多かったため、週に6日働くことが多くありました。今後は、建設業全体を挙げて「週休2日を確保する」という動きがあります。
(※)日給月給制……給与の月額があらかじめ決められており、欠勤・遅刻・早退をした場合は、その分が給与から差し引かれる給与体系のこと。
建設業は、一度技術を身につけると長く働ける業界ですので、弊社では70歳を過ぎても元気に働いている職人さんもいます。
中川:安心して働きやすい環境になっているとのことですが、福山建設では未経験の方でも働きやすい環境が整っているそうですね?
福山:はい。資格を持った社員からの指導はもちろん、資格を取りやすいように、外部講習会の費用を会社が全額負担しています。
また、創業50年の弊社は、東京都水道局からの優良表彰を何度も受賞している技術力の高い会社ですので、未経験の方でもやる気がある方は、どんどんスキルアップ・キャリアアップができます。
例えば、前職ではお弁当工場で働いていた未経験の方が、資格を取得し、今では現場で指示をする立場になっています。
また、仕事をやらされるのではなく、個人が職務に主体性を持って取り組めるように、年2回の賞与の他に、業績連動型のインセンティブ制度を導入しました。2020年には、最高で1人あたり150万円を支給しました。
インセンティブ制度を導入してから社員の年収も増えましたし、会社の利益も増えました。人が増えれば外注費を削減できるので、そこからさらに社員の給与を増やすことがきます。弊社では配水管工の他にも施工管理、重機オペレーターなど、さまざまな職種で社員を募集しています。
稲垣:頑張りが目に見える形で返ってくると、さらにお仕事を頑張れそうですね。さて、コロナ禍において新しく始めた取り組みはありますか?
福山:以前は、事務所に一度集まってから皆で現場に向かっていたのですが、コロナ禍ということで、現在は自宅から現場まで直行直帰できるようにしました。
現場に必要な写真や図面、事務所とのやりとりは「LINE WORKS」でおこなっています。また、以前は下請け業者との図面共有は、紙を配布しておこなっていましたが、今はその場にいない人にも一斉送信できるので助かっています。
作業スケジュールの変更もすぐに共有できるので便利です。これらによって、在宅勤務もしやすくなって、残業時間削減にも役立っています。
中川:福山さん、ありがとうございました。現在、福山建設では社員を募集されているとのことですので、興味がある方はぜひ、福山建設にご連絡してみてください。
◆あなたの会社の“ユニークな働き方”を教えてください!
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月曜・火曜の放送は、稲垣吾郎(店長・パーソナリティ)と、吉田明世(専属店員・アシスタント)が本質的で流行に左右されない上質な音楽と趣味の話題をお届けします。
10月25日(月)放送のコーナー「LINE WORKS Presents THEお仕事ラッド」のゲストは、首都圏を中心とする水道管工事など、公共事業を中心におこなう「福山建設」の福山さん。
東京都内の上水道工事や、コロナ禍での新しい取り組みについて伺いました。
ニューノーマルに対応する中小企業を応援するコーナー「THE お仕事ラッド」。ナビゲーターをつとめるのは、「THE TRAD」専属店員・中川絵美里(水曜・木曜アシスタント)です。現場に強い仕事用のLINEを提供する「LINE WORKS」と番組がタッグを組んで、首都圏の会社やお店で働いているリスナーと中継を結び、ご自身のお店をPRしてもらいます!
◆都民に“水”を安全に届けるために…
稲垣:本日、出演していただくのは「都内の水を各家庭・施設に安全に届ける」お仕事をしているとのことですが、どのような会社でしょうか?
中川:私は今、東京都練馬区・上石神井にある上水道公共工事をおこなう会社「福山建設」に来ています。きょうのお相手は、福山さんです。
稲垣:福山さん、こんにちは! 上水道公共工事について詳しく教えていただけますか?
福山:上水道とは、飲料水を供給する水道のことです。その水道を構成する水道管は、約40年で老朽化してしまいます。また、東京都の水道管の耐震化率は45%と低い状態で、10月7日(木)に起きた大きな地震では、水道管が(破損して)漏水した地域がありました。
東京都水道局は、令和12年度末までに耐震化率を61%まで引き上げることを目指して、従来の計画から前倒して水道管の耐震化に取り組んでいます。
弊社は東京都水道局から上水道公共工事を請け負い、練馬区、板橋区、北区など東京23区・北西部を中心に工事をおこなっております。
中川:私たちが、いつでも安定してお水を使えるのは、このような工事のおかげなんですね。一方で、上水道公共工事においては課題もあるそうですね。
福山:はい。東京都の水道管の全長は、約27,000kmあります。これは地球の約3分の2周の長さがあるのですが、昭和の高度成長期に整備されたものが多く、老朽化による大量更新の時期がきています。
その一方で、「人手不足で工事が追いつかない」という問題もあります。求人を出しても、なかなか人が集まらない状況です。建設業というと「3K(キツイ、汚い、危険)」のイメージが根強くあると思うのですが、最近では「完全週休2日制」を取り入れるなど、現場の状況は変わりつつあります。
また、建設業は今まで「日給月給制」(※)が多かったため、週に6日働くことが多くありました。今後は、建設業全体を挙げて「週休2日を確保する」という動きがあります。
(※)日給月給制……給与の月額があらかじめ決められており、欠勤・遅刻・早退をした場合は、その分が給与から差し引かれる給与体系のこと。
建設業は、一度技術を身につけると長く働ける業界ですので、弊社では70歳を過ぎても元気に働いている職人さんもいます。
中川:安心して働きやすい環境になっているとのことですが、福山建設では未経験の方でも働きやすい環境が整っているそうですね?
福山:はい。資格を持った社員からの指導はもちろん、資格を取りやすいように、外部講習会の費用を会社が全額負担しています。
また、創業50年の弊社は、東京都水道局からの優良表彰を何度も受賞している技術力の高い会社ですので、未経験の方でもやる気がある方は、どんどんスキルアップ・キャリアアップができます。
例えば、前職ではお弁当工場で働いていた未経験の方が、資格を取得し、今では現場で指示をする立場になっています。
また、仕事をやらされるのではなく、個人が職務に主体性を持って取り組めるように、年2回の賞与の他に、業績連動型のインセンティブ制度を導入しました。2020年には、最高で1人あたり150万円を支給しました。
インセンティブ制度を導入してから社員の年収も増えましたし、会社の利益も増えました。人が増えれば外注費を削減できるので、そこからさらに社員の給与を増やすことがきます。弊社では配水管工の他にも施工管理、重機オペレーターなど、さまざまな職種で社員を募集しています。
稲垣:頑張りが目に見える形で返ってくると、さらにお仕事を頑張れそうですね。さて、コロナ禍において新しく始めた取り組みはありますか?
福山:以前は、事務所に一度集まってから皆で現場に向かっていたのですが、コロナ禍ということで、現在は自宅から現場まで直行直帰できるようにしました。
現場に必要な写真や図面、事務所とのやりとりは「LINE WORKS」でおこなっています。また、以前は下請け業者との図面共有は、紙を配布しておこなっていましたが、今はその場にいない人にも一斉送信できるので助かっています。
作業スケジュールの変更もすぐに共有できるので便利です。これらによって、在宅勤務もしやすくなって、残業時間削減にも役立っています。
中川:福山さん、ありがとうございました。現在、福山建設では社員を募集されているとのことですので、興味がある方はぜひ、福山建設にご連絡してみてください。
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