2016年6月26日の放送をもって「ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生! アナザーストーリー」は終了しました。
「ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生!」は、毎週月・水・金曜 7:19からオンエア中です。
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2013年7月7日のショートストーリー

「嵐なくして虹などありえない」

[ストーリー]
正直、ヘトヘトだった。仕事に育児に家事。
夫は単身赴任中で、早々甘えるわけにもいかない。
今日も仕事をなんとかこなし、母を見舞い、四歳になる息子を保育園に迎えにいく。
にぎわう商店街を歩きながら、ため息が出る。
学校帰りの子ども達とすれ違ったとき、その会話から「先生」という言葉がきこえ、ふと、あの日のことを思い出した。

母が入院し、私も体調を崩して部活までやめなければならなくなったとき、担任の先生が優しく言ってくれた。

『嵐なくして、虹などありえない』

その言葉のおかげで、明日への希望が持てたんだ。

今日は七夕。保育園の入り口には、笹の葉が飾られ、竹は色とりどりの短冊の重みでしなっていた。

息子の短冊を見つけて読んでみる。「7月7日、晴れますように。」
帰り道に、私は息子と手をつなぎ、ゆっくり歩いた。

二人で夜空を見上げる。満天の星に天の川を探す。
キラキラ輝く光の束が、虹に見えた。

ありがとう、先生!
北海道「クーネルン」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・北阪昌人

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