ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2015年4月26日のショートストーリー

「だったら、おまえが学校を変えたらいい！」

[ストーリー]

久しぶりに会った先輩は、前と変わらずイキイキとしていた。

ランチタイムでにぎわう会社近くのカレーショップ。
偶然、前の部署でお世話になった先輩を見つけた僕は
迷わず前に座った。

「ずいぶん不満がたまってるみたいだな。」

４月から配属された部署は、どうもうまく回っていない。
それはきっと体制が悪いからだと思う。
一方的にそんなことを話すと
先輩は昔みたいに笑った。

今までは先輩がなんとかしてくれた。
本当に気遣いが素晴らしくて、僕たちのために
上司と戦ってくれたことも少なくない。

「だったら、おまえが学校を変えたらいい！」

それは、先輩が学生の頃、
ちょうど今の僕のように学校への不満を話している時に
先生から言われた言葉だそうだ。
それから愚痴るよりも行動するようになったという。

今度は僕が先輩みたいにならなくちゃ。
昼休みが終わったら上司にかけあってみようと思った。

愛知県「PASSION」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・杉山錠士

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