ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2014年5月18日のショートストーリー

「あなたは、あなたの人生の脚本家です」

[ストーリー]

僕はこの春、会社を辞めた。
実家に戻り、親の仕事を継ぐことになったからだ。

それにしても、人生って不思議なものだと思う。
大学生のときは、
本気でミュージシャンを目指していた。
そのうち、楽器よりも音響の仕事に興味が出てきて、
音楽スタジオで働きはじめた。
すると、
スタジオに出入りしていたイベントプランナーの仕事が
やけに楽しそうで、その人の会社に入れてもらった。
そうしたら今度は、実家の酒屋を継ぐ話になった。

僕はいったい、どこに向かっているんだろう・・・。

地元の親友と高校時代の思い出に花を咲かせていると、
こんなことを言われた。

「俺はな、高校の卒業式で先生が言ったこと、
今でも思い出すんだよ」

「あなたは、あなたの人生の脚本家です」

その言葉が、心に沁みた。
いろんな夢の続きで、今の自分がいるんだよなあ・・・。

人生のストーリー、もっと楽しんでやろうと思った。

愛知県「おーちゃん」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・佐藤延夫

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