ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2014年2月23日のショートストーリー

「苦しいときほど、声を出しなさい」

[ストーリー]

初めて任された、雑誌の特集ページ。
せっかく抜擢してもらったのに、
記事が上手くまとまらず、周りに迷惑をかけていた。
ついには、プロジェクトチームからも外されてしまった。
はあ・・・、せっかくの日曜日なのに、溜め息ばかりついている。
前にも、同じようなことあったなぁ・・・たしか、大学４年の頃。

私は、就職活動に奔走していた。ファッション誌の編集者になるために・・・
熱意だけは、誰にも負けなかったはず。
それでも、自宅に届くのはいつも不採用通知。かなり塞ぎこんでしまった。
そんな私を見かねて、先生が話しかけてきた。

「苦しいときほど、声を出しなさい」

その言葉を聞いて、殻に閉じこもっていた自分が恥ずかしくなった。
もっと声を出さないとダメなんだ。
そう思って、出版社で働いている先輩に、思い切って連絡をした。

そっか、今までもそうだった。
ピンチのときこそ、声を出して乗り越えてきたんだよね。

明日、編集長にお願いしてみようと思う。
「もう一度、チャンスを下さい」

北海道「yoko1」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・菅井章博

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