ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2015年12月6日のショートストーリー

「シッカリ・ハッキリ・スッキリ」

[ストーリー]

無神経な言葉をかけてしまったのかもしれない…
患者さんのくもった表情に、不安が広がる。

出産を機に、看護師を辞めてもう１０年。
息子も小学４年生になり、
ひと月前、リハビリ専門の病院に再就職した。

患者さんは、前向きな人から落ち込んでいる人まで様々。
ひとりひとりの心に寄り添えるよう
努力はしているつもりだけれど、
コミュニケーションってほんとに難しい。

家に戻ると、息子が部屋で宿題をしていた。
壁には見慣れない張り紙が…。

「シッカリ・ハッキリ・スッキリ」

学級委員の息子が、クラスをうまくまとめられないことを
担任の先生に相談すると、この言葉をノートに書いてくれたと言う。

シッカリ患者さんの状況を把握し、
臆病にならずにハッキリ伝える。

自分に置き換えてみると、
どうすべきか見えてきた気がしてスッキリした。

一緒に頑張ろうね。
息子の背中に、心の中でそう声をかけた。

愛知県「哀愁夜」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・市川榮里

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