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2019.10.11

25歳 女性 ラジオネーム<める>さんからのご相談

先日、付き合って1ヶ月の彼氏がいることを母親に伝えました。
母は彼との交際を大反対。理由は「彼の職業が安定していないので、
将来結婚して家庭を築いていくことは難しい」と言います。

過去の交際も、2度、母から反対されて別れています。
将来のパートナーは私が決めることだから、母の意見に流されたくはないのですが、
家族から反対されると、今の彼と結婚は難しいのかなと思ってしまう自分がいます。

どうしたら、母と良好な関係を保ちながら交際を続けられるものでしょうか?

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おさむさん

おさむ
さん

母親がいることで、自分の人生を歩めないという方は結構いますが、是枝さんいかがですか?

GUEST

是枝裕和
さん

今回の映画「真実」(是枝裕和監督作品 10月11日より公開)も、ジュリエット・ビノシュという娘は、母親に認められたいけど認められなくて。母のもとを去ってアメリカに行き、よりによって母親と同じ職業の夫と結婚してしまいます。 その結婚も含めて、娘が母親に対して“あるライバル意識”を抱いてしまっていて、純粋な意味での母娘になれなくなってしまいます。 母と娘の関係を変えていくためには、別の家族が必要な場合もあるのではないかと思いました。

おさむさん

おさむ
さん

確かに母と娘でライバル意識ってよく言いますよね。父と息子ではなかなかないパターンですよね。

GUEST

是枝裕和
さん

映画の中でも、自分の旦那さんがお酒を飲んで、自分の母親と仲良さそうにしているのを背中で聞きながら嫉妬する感じというのは、完全に女と女の嫉妬になっています。

おさむさん

おさむ
さん

親に反対された道、仕事も結婚もそうですが、監督は自分の人生の中で親に何かを反対されたことはありますか?

GUEST

是枝裕和
さん

この仕事を始める時に大反対されました、「食えないだろう」と言われて。 「公務員になって趣味でやった方がいいんじゃないか」と言われましたね。

おさむさん

おさむ
さん

それに対して、どうやって説得しましたか?

GUEST

是枝裕和
さん

“やるしかない”と思ったので、やってみて始めたら応援してくれました。最初はずいぶん反対されましたね。

おさむさん

おさむ
さん

親が祝福してくれない結婚でも、やはり自分の気持ちに向かっていくべきだと思いますか?

GUEST

是枝裕和
さん

僕は思いますね。

おさむさん

おさむ
さん

結果それが本当に幸せであれば、親はそれを認めてくれますよね。