手術用の“歩ける椅子”開発者をリサーチせよ
川平 洋さん
千葉県 千葉市
archelisは開発の最終段階にあり、年内の発売を目指しています。左右それぞれの足の裏を自転車のペダルに乗せるようにarchelisに乗せ、ふくらはぎの部分と、太ももの部分をベルトで止めます。すると立って歩く時はふつうに歩け、止まった状態の時は力を抜いても椅子に座っているように安定しているのです。この開発は外科医のことだけを考えたわけではありません。何より、執刀者が疲れれば手術のパフォーマンスが低下するかもしれません。患者の不利益につながります。そのためarchelisをつくったのです。
苦労したことは「手術の時に座わればいいじゃないか」「電気を使ったらどうか」と言う手術や手術室を知らない人々にコンセプトを理解させること。それをクリアしながら、およそ2年かかり、いまの段階まで漕ぎ着けました。archelisはできるだけ簡易で軽くすることを目指しています。今日、病院の予算繰りも厳しく高価なものは簡単には購入してもらえません。価格をスマートフォンぐらいに設定し、個人で買えるようにしたいのです。せっかく開発したものも使われなければ意味がありません。
最終試験で成果をはっきりと出し、売り出された時、日本だけでなく世界の外科医に「画期的なものができた」と使った上で言ってもらうことが川平さんたちの目標。そして、archelisに続く製品の開発もすでに考えているそうです。
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archelisウェブサイト
http://www.archelis.com/
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