スカロケ移住推進部 木曜日 18時25分頃~

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移住イベント 潜入レポート!

移住イベント 潜入レポート!

「宮城県・広島県共同移住セミナー〜地方の大都市と海・山が織りなす新しい複業のあり方〜」潜入調査に行ってきました!

2018.3.15 木曜日

スカロケリスナー社員の皆さんに新しい働き方・ライフスタイルを提案するスカロケ移住推進部!
今回は、3月15日(木)に有楽町の東京交通会館で行われた
「宮城県・広島県共同移住セミナー〜地方の大都市と海・山が織りなす新しい複業のあり方〜」
の潜入レポートをお伝えします!



お仕事帰りにスーツ姿で来場していた方もいらっしゃいます。
一体どんなお話を伺えるのでしょうか?



広島県と宮城県それぞれの県に興味をお持ちの方が集まっていましたが、
この2県の共通点はどんなところにあるのでしょうか?
そして副業ではなく“複業”とは…??



広島県地域政策局地域力創造課参事の山田和孝さんのお話を伺いました。
「ふるさと回帰支援センターに来られる地方移住相談者は30代を中心に若い世代で増えています。
そんな中で、自然が身近にあり、東西それぞれの地方ブロックの中心県である宮城県と広島県では、相談者の理想とするワークスタイルやライフスタイルが実現しやすいのではないかと考えています。


今までの日本の働き方は個人の能力を企業など一つの組織が独占していましたが、
一人一人が自分の意思で行う活動を活性化させていけば、
それを社会で共有できるのではないかという“複業”も宮城県や広島県でこそ実現しやすいのではないかと考えていまして、このセミナーを企画しました。」


今回も、スカロケリスナー社員の皆さんの選択肢になるような新しいライフスタイルをたくさん伺えそうです…!


さっそく、パネルディスカッションに移っていきました。
コーディネーターは、一般社団法人Work Design Lab代表理事の石川貴志さん。



石川さんは広島県福山市出身の39歳。現在は都内でご家族5人で暮らしています。
企業に勤務する一方で、Work Design Labでは「働き方をリデザインする」をテーマにした対話の場づくりや、
イントレプレナーコミュニティの運営、また企業や行政等と連携したプロジェクトを推進。
現在は、(公財)ひろしま産業振興機構の創業サポーターや
(独)中小機構が運営するTIP*Sアンバサダーも務める、パラレルワーカーです。


そして、一人目のパネリストは宮城県石巻市在住の天野美紀さん。
埼玉県本庄市出身で東京都内の建築設計会社に勤務後、
2010年4月に都内で建築デザイン事務所を開設し独立。
東日本大震災後の2014年10月に石巻市へ。
天野さんは、現在「A-MANO DESIGN」を拠点に、
建築設計、デザイン業、イベント企画、
シェアハウスの管理など多彩に活動し、石巻の新たな町づくりを牽引し、精力的に活動されています。



震災直後、夜行バスなどの交通手段を駆使して現地に入った際、いつも
「早朝、夜行バスを降りてすぐに朝ごはんを食べられる場所があれば
ボランティアの人も助かるのに…」
「石巻の家庭料理の美味しさを伝えられれば素敵なのに…」
「特産の鹿肉食材、もっと活かせるのでは…?」
というたくさんの“モヤモヤ”した気持ちを感じていたという天野さん。
ボランティアとして現地に足を運び続けるうちに地元の方との信頼関係を築かれていき、
2013年にはDIYで手がけた小商長屋“日和キッチン”という食堂をオープンさせてしまいます…!
お店単体ではなく、通り全体を活性化させる取り組みもし、雇用も生まれました。


まさに、天野さんの建築家のスペシャリストとしての能力と、
行動力・コミュニケーション力を生かした複業です。


続いてのパネリストは
東京で放送作家として活躍しながら、宮城県山元町を拠点に海苔の販売を行っている岩佐真吾さん。
東日本大震災でお父様を亡くし、残されたお母様の力になれればと家業である岩佐海苔店に関わるようになり、
東京で株式会社byJAPANを設立されます。宮城県産寒流のりのブランド化、
国産海苔の消費量拡大を目指し、高級海苔「gozzo(ゴッゾ)」を展開中です。



海苔については一から勉強を始めたという岩佐さん。
ここで、海苔ブランドのプロデュースが放送作家の仕事を応用できることに気がつきます。
番組タイトル=商品名
番組の構成=商品のストーリー
衣装=パッケージ
こんな具合で海苔のプロデュースを進めていきます。



さらに、経営の勉強も必要…ということで、
放送作家として経済番組を担当し、同時に、取材を通して経営を学ぶ…と2つの仕事を重ね合わせ
まさにパラレルに仕事を進めていきます。
限りある時間の中で、異なる仕事をバラバラに進めるのは大変。
すべて“まとめてしまう”岩佐さんのスタイルは参考になります。
現在も山元町と二拠点でご活躍中です!


続いては、広島県三原市出身の高掛智朗さん。
都内在住でしたが、現在は広島県尾道市に居住。
瀬戸内を魅力的な空間に生まれ変わらせることを目的に活動中です。



高掛さんのライフスタイルも東日本大震災をきっかけに変わりはじめます。
都内にある大手IT企業に勤務しながら、社会人スクールで
ソーシャルビジネスについて勉強しているうちに、
まずは農業の価格決定権の問題を産直という仕組みで解決させたい…!という思いから、
三軒茶屋の商店街に産直の農産品小売店「産直マルシェTORO」をオープンさせます。
そしてお店を一緒に手伝ってくれた彼女との結婚を機に、
「東京では地域が抱えている課題の本質に近づくことが出来ない」と尾道への移住を決意。
地元の大手企業へ転職します。
都内へお勤めの方が気にならないといえば嘘になる収入面についても
高掛さんはしっかりとお話ししてくださいました。



「転職により収入は1/3になってしまいました。転職後の会社でも毎年出世し続けましたが…残念ながら届かず(笑)。しかし移住4年目で隠れ家リゾートをオープンさせ、複業を始めたことで東京の収入を上回りました。」

尾道市百島に一棟貸しの滞在施設
「瀬戸内隠れ家リゾートCiela(https://setouchikakuregaresorts.jp/)」をオープンした後、
瀬戸内の旬の食材を使った究極のレシピを会員で開発する「瀬戸内美食倶楽部」、
瀬戸内の遊休不動産をリノベーションするSetore」と次々に地域を活気づける活動を推進。
今後のご発展にも目が離せません!

最後のパネリストは、ご出身の広島県広島市の向井美紗さん。
IT企業でのキャリアを生かした個人事業主です。
憧れの東京生活を経た後、理想的な暮らしや働き方をしたいとの思いから、Uターンを決意。


向井さんの移住の大きな原動力となったのは、なんと広島カープ!?
とにかく近くでカープを応援するのが理想の生活、とのことで、熱い熱いカープ女子です!

もともとフットワークの軽い向井さん、
「パソコンとネット環境があれば、私の仕事はカープのそばで(広島で)できる!」
と都内の会社を退社します。その際に、「やめちゃうならうちで手伝ってよ!」と
クライアントから次々と声をかけられ、現在も多くの取引をされているそうです。

そして最近では野球関係のお仕事も依頼されるようになったのだとか…!
ご自身の東京での経験を生かし、やりたい仕事をピックアップした複業を実現されているんですね。


パネリストの皆さんの新しいライフスタイルを聞いて、会場の皆さんも感想をシェア中。



「新たな仕事を始めるときは所属している会社には内緒にしていたの?」
「お金はどうやって用意したの?」
「どうやって地元の人と関係を築いていったの?」
など気になる質問も飛び出します。



実際、みなさんの中には会社に内緒で準備をしていたという方も(笑)。
お金に関しては、震災関係で内閣府から出される助成金を申請した方もいらっしゃいました。
起業にあたっては、各自治体からの支援もあるので、調べてみる価値はありそうです。
そして、気になる地元とのコネクションについては、
今回のような東京で開催される移住のセミナーや相談会に参加して地元の人と関係を築いていったというパネリストさんもいました。

最後に、このイベントの主催者の方にお話を伺いました。

【宮城県 震災復興・企画部 地域復興支援課長補佐の大山慶一郎さん】
「宮城には、海も山もあります。田舎も、程よい都会もあります。
スポーツも盛ん、食材もいっぱいある中でゆとりを持った生活ができる魅力的な県です。
震災を経て、助けていただいた皆様に恩返しをしたい気持ちがたくさんあるからこそ、
他から来た方を迎え入れる温かい風土もあります。
ぜひみなさま、お越しください。」

【広島県地域政策局地域力創造課参事の山田和孝さん】
「広島はものづくりをはじめ様々な産業が集積しており、様な仕事のある県です。様々なスポーツ観戦や伝統的、魅力的な興業もたくさん行われており、会的なレジャーも気軽に楽しめるため、
住みやすいと思います。
また、気軽に行き来できる距離に山や海などの自然があり、
新しいチャレンジ、起業をしやすい環境が整っています。
ぜひ広島でチャレンジしてみてください。」


*-*-*-*-*
今回のセミナーの参加者の中には、
ご夫婦で、お子様を連れてご家族で来ていた方も含め、
これからの仕事を考える就活生の姿もありました
新しい働き方が、日本中の色々なエリアで広がっていますね…!
スカロケリスナー社員のみなさまもUターン、Iターン、
そして “複業”をこれからのライフスタイルの選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
これからもスカロケ移住推進部は、みなさまの選択肢の提案をしていきます!

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