明日への、のろしを上げるラジオの中の会社・スカイロケットカンパニー！

毎週月曜日から木曜日の夕方17時から19時まで放送しているスカイロケットカンパニーが、
「スカイロケットカンパニー・パルコホットセミナー」として
金曜日21時30分〜21時55分までお届けします！

この番組では毎回、特別講師としてホットなエンターテイナーをお招きし
働く社会人の刺激になるような週末の提案をさせて頂きます！

今週の特別講師は、俳優の田中俊介さんです！



【田中俊介】
東海エリア出身・在住のメンバーで構成された10人組ユニットBOYS AND MENのメンバー。歌・ダンス・芝居・ミュージカルなどもこなす エンターテイメント集団。今回、田中さんは6月3日に公開される映画「ダブルミンツ」で初主演を務めています。この映画は、「サブカル界のカリスマ」と呼ばれる中村明日美子さんのマンガが原作で、同じ名前を持つ2人の男の極限の愛を描いており、「このBLがやばい！2010年度版」で第2位を受賞するほど 話題になりました。



■映画「ダブルミンツ」


本部長：まずは、映画「ダブルミンツ」の概要をお聞かせいただいていいですか？

田中：「ダブルミンツ」は、同性愛と裏社会を扱ったクライムサスペンスになるんですけど。
高校時代に同級生だった、同じ”いちかわみつお”という名前を持つ2人が、いじめっ子、いじめられっ子の関係だったんですよね。
その2人が大人になって再会する、再会のきっかけが、僕が演じた市川光央の方から、「女を殺してしまった、今すぐ来い」という呼びかけでもう1人の壱河光夫がやってくるわけですよ。

本部長：はい。

田中：そこで再会を果たし、共犯者となり、そこからの逃避行というか…その共犯者の関係がどんどん変わっていくんです。

本部長：僕は前情報なしで観させていただいて、サスペンスとか友情だったり、バイオレンスの話かと思ったら、BLという要素をまったく意識しないで観てたので、度肝抜かれましたけどね（笑）。

田中：いきなりきましたよね（笑）。

本部長：前半、個人的に気になっていたシーンは”そういうことだったんだ”とか、だんだん繋がってきたんですけど。
高校時代に、同じ名前で席が前後の時から始まるじゃないですか？3年間の高校時代には関係はあるんですか？

田中：いや、高校時代はそういった関係ではないんですよ。
「お前は、俺の犬になれ」と、いわゆる、いじめっ子、いじめられっ子の関係だったんですけど、それが変わっていくんですね。

本部長：いじめっ子、いじめられっ子という上下関係というものだったり、ここがただのBLではなくて。
再会した時に、昔に植えつけられた上下関係がもう1つの要素として”S”と”M”というかね。そこが複雑にもう一個絡み合ってるから理解できない部分もたくさんあるんですよ。
自分が生きてたら感じられない部分を作品の中で観させてもらっているというか…ちょっと怖さもありましたよ。
人間の持っている深い部分のエロというか。

田中：そうですよね。同性愛なのか、はたまた共依存なのか、なぜお互いは求めあって、何に惹かれあっているのか…そういった深いところが描かれているのが「ダブルミンツ」の面白さなのかなと思いますね。



■深い愛を感じた




本部長：この映画のオファーが来た時に断らなかったんですか？（笑）

田中：えーと（笑）。

本部長：すごい変な聞き方ですけど、それぐらいイメージが強烈な作品じゃないですか？オファーを受けた時に迷いませんでしたか？

田中：今回、ありがたいことにクランクインする1年くらい前にお話をいただいて。初めて原作を読んだんですけど、一瞬で虜になりましたね。

本部長：は〜〜。

田中：今までこういった漫画を読んだことがなかったんですけど、初めて読んで引き込まれて。
同性愛と、共依存と、また面白いのがギリシャ神話のアンドロギノスという、男と女、男と女が合わさったものがあったと…それは神によって2つに別れ、だからお互いを求めあう。
もともと一個の球体だったから求めあう、それが愛なんだという…そういった深いところを描いてるっていうのが面白いと思って。
僕はすぐ「やりたい！」と、承諾したんですよ。

本部長：田中さん個人としてはやりたいと。

田中：オファーをしてくださった監督が「本当にやる？」っていう（笑）。

本部長：監督は監督で、どれくらいまでやるかっていうイメージもあったでしょうし、”けっこう、えげつないよ？”というところだったんでしょうね（笑）。

田中：そうですね（笑）。

本部長：周りの方の反響もあると思いますけど、自分で観た時の率直の感想だったり、ご家族だったり…。

田中：完成披露試写会があったんですけど、僕自身も観させてもらって、原作の雰囲気がしっかり現れているなと、僕も「ダブルミンツ」のいちファンとして観て、すごい忠実に現れているなと思いました。
試写会に来てくださったお客さんたちの評判も、ありがたいことにいいみたいですし、原作ファンの方もぜひぜひ抵抗なく観ていただきたいなと。
完成披露試写会では、僕の母親も観てくださいまして（笑）。

本部長：どうでしたか？（笑）

田中：僕自身初主演映画で、試写会の時がちょうど母の日だったんですよ。
母の日のプレゼントという形になったんですけど、プレゼントにしては刺々しい、もう少し柔らかいものをとは思っていましたけど（笑）。さすが母親ですね、僕が一生懸命取り組んだ作品ということで「深い愛を感じた」と、喜んでくれましたよ。

本部長：何よりですね。



■田中俊介さん初主演映画「ダブルミンツ」は6月3日（土）公開。
また、映画の公開を記念して、原作の中村明日美子さんの原画展を開催します。　
日程は6月1日（木）から11日（日）まで、場所は「GALLERY X BY PARCO」入場無料です。

映画「ダブルミンツ」公式ホームページ

「GALLERY X BY PARCO」公式ホームページ




来週のゲストは、ミュージシャンのNakamuraEmiさんが登場します！
お楽しみに！