毎週月曜日から木曜日の夕方17時から19時まで放送しているスカイロケットカンパニーが、
「スカイロケットカンパニー・パルコホットセミナー」として
金曜日21時30分〜21時55分までお届けします!
この番組では毎回、特別講師としてホットなエンターテイナーをお招きし
働く社会人の刺激になるような週末の提案をさせて頂きます!
今週の特別講師は、俳優の成河さんです!
【成河】
大学時代から演劇を始め、北区つかこうへい劇団などを経て、舞台を中心に活躍。国内外の著名な演出家から絶大な信頼と高い評価を受け、文化庁芸術祭演劇部門新人賞、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。また、NHK連続テレビ小説「マッサン」や「下町ロケット」など、映像作品にも出演するなど、幅広く活躍されています。そして、9月から10月にかけて行われる舞台「人間風車」に主演することが決まっています。
■衝撃的な舞台「人間風車」
本部長:「人間風車」と聞いて、聞き覚えのある方もいれば、初めて聞く方もいるかもしれません。
後藤ひろひとさんという方の脚本で、初演が1997年なんですよ。デビュー当時から、「人間風車、すごい」と聞いていて、そのすごい作品が14年の時を経て帰ってくるという、僕は熱い気持ちになっているんですよ。
しかも、今回わりと書き直していると。
成河:いま、まさにそうされている最中だそうです(笑)。
本部長:成河さん的には、このお話が来た時はどういう感じでしたか?
成河:実は観たことがなかったんですよ、名前だけしか知らなくて、改めて資料で映像と台本をいただきまして。
まぁ、びっくりしましたよ。衝撃的な舞台でしたね。映像でも伝わってくるくらい、勢いというか。
本部長:演じるとなって、役者さん的にはどういう気持ちなんですか?過去の有名な作品で、かつ衝撃的な作品。
それは”よっしゃ!”なんですか?
成河:”よっしゃ!”ということはないですけど、今回演出の河原雅彦さんは演出を受けるのは2度目で、大好きで信頼してるんですけど。
17年、20年経っている作品を、いまどうやってリアルに色褪せないでできるかっていうことを、河原さん自身も悩まれているし、考えているので。
本部長:そうなんですね。
成河:いまの僕たちにできる一番リアルな表現を探そうと考えているので、核の部分は変わらないと思うんですけど別物になるんじゃないかと思います。
本部長:それは、後藤さんがどれくらい書き直してくるかにもよりもますね(笑)。
成河:それは本当にそうですね、一刻も早く欲しいですね(笑)。
■舞台の魅力
本部長:舞台の魅力を教えていただけますか?
成河:舞台の魅力って、舞台にも色々な種類の舞台があるので。
すごく華やかなエンターテイメントから、少人数で味わう考えさせられる舞台まで、それぞれ魅力はあると思うんですけど。
本部長:はい。
成河:舞台は脳みそを使って遊ぶことだと思うんですよ。
4DXとかVRとか見るんですけど、遅いなと思うんですよ。
本部長:遅い、ですか?
成河:舞台で感じた時の脳みそ、日常生活でもそうですけど。
脳みそって、重たいとか、苦しいとか、熱いとか、爽やかな気持ちを体に伝えるスピードって、すごく早いと思うんですよ。そういうものを使って遊ぶんですよ。
きちっと人に会いに行って、それが舞台だなって思うんですね。
本部長:なるほど。
成河:人に会いに行く行為、人と会って話すこと、メールとか電話とか、LINEでも真面目な話を延々とできちゃうじゃないですか。
本部長:そうですよね。
成河:そういうこともあっていいと思いますけど、結局、会って話した時にやっと分かることって絶対にあるじゃないですか。
会って話したら全然違ったみたいな、それが舞台だと思います(笑)。
本部長:実際に足を運んで観てみないと分からないですよね。
成河:だから、なくならないと思うんですよね。
テクノロジーはどんどん発展していくでしょうから。友達の悩みを聞く時に、それを会って聞くのか、LINEで聞くのか、発達したVRで脳みそ交換しながらビジュアルで映像見ながら悩みを聞くのか。
本部長:はいはい。
成河:それとも実際に会って、呼吸を感じながら、もしかしたらそこにいる人をぶてるかもしれないし、怒って水を引っ掛けられるかもしれない。そういう緊張感があるから、初めて理解できるものが人間あると思うんですよ。
それは舞台に残された最後の可能性だと思うし、逆に言えば何千年も前から人間が培ってきた知恵だと思うので、そういうところを僕は大事にしていきたいかなと思います。
■PARCO&CUBE 20th. Present『人間風車』9月28日(木)〜10月9日(月・祝)
東京芸術劇場 プレイハウスにて、ほか全国各地で公演が予定されます。
「人間風車 | PARCO STAGE」公式サイト
来週のゲストは、俳優の山田裕貴さんが来社致します!
お楽しみに!