毎週月曜日から木曜日の夕方17時から19時まで放送しているスカイロケットカンパニーが、
「スカイロケットカンパニー・パルコホットセミナー」として
金曜日21時30分〜21時55分までお届けします!
この番組では毎回、特別講師としてホットなエンターテイナーをお招きし
働く社会人の刺激になるような週末の提案をさせて頂きます!
今週の特別講師は、ラジオDJの小林克也さんです!
【小林克也】
ラジオDJはもちろん、ナレーター、俳優、タレントとしても活動する小林克也さん。音楽業界や現在の日本のエンターテインメントの形に多大な影響を与えています。そんな小林克也さんが喜寿、77歳を迎える2018年3月、ご自身が結成した、ザ・ナンバーワン・バンドのニューアルバムを メジャーとしては実に25年ぶりにリリースされました。
■曲をより良く伝えるために
本部長:82年にバンドを結成しようと思ったのは、どういった経緯だったんですか?
小林:僕はスネークマンショーというのをやっていて、音楽的なことはやっていたりしてたんですよ。
そしたら、佐藤輝夫という人が「やらない?」って言って…作ってきて面白いから、なんだかんだやってるうちに入っちゃって。
本部長:すべてが高い次元で行われてたということですよね?
小林:高い次元でもないですよ。みんな同じだと思うんですよね、レコードになると言ったらみんな自信がないじゃないですか?
本部長:それでも、その時も世の中的に影響を与えたっていうのは、どういうメンタリティーで動いたから世の中に広く伝わったんですかね?
小林:ひとつ言えば、自分を楽しめたっていう…僕はラジオのDJをやっていて、楽しめたことがないんですよ。
曲を紹介するときは、『○○○の「○○○」』っていう曲を紹介するルールがあって。
僕が聞いたアメリカのラジオでは、そんなルールないんですよ。
本部長:ルールがないんですか?
小林:ルールはあるんだけど、曲を良くする努力があるんですよ。
ヒット曲だったらどこでもかかるわけでしょ?
本部長:そうですよね。
小林:「彼が紹介すると実に面白いよ」とか、「曲が違うように聴こえる」とか、そういう遊びの雰囲気があって。
漫才にボケとツッコミがあるように、ボケたりしながらレコードを回したりする芸が生まれるわけですよ。
本部長:いろんなかけ方というか…?
小林:歌の内容だったり、こっちは伝えたいじゃん?で、面白いから遊びながらやりたいじゃん?
本部長:はい。
小林:そういうのがなかったから欲求不満になってて。そういう時にスネークマンショーっていうのはそういうものだったから。
SEだったり、ちょっと短いコントだとか、そういうものをやって曲を紹介してた。
本部長:スネークマンショーは、”曲を良く伝えるぞ”というのがあったんですか。
小林:使命があったのと、それが面白かった。
楽しかったら絶対にいいと思う、究極的には自分を喜ばせるっていう、社員の皆さんも聞いてると思いますけど、もちろん会社のためにやってるんだけど、自分のためにやってるんだっていう意識がないとダメですよね。
■ラジオとは?
本部長:”ラジオとは”、というようなことを聞きたいんですけど。
小林:音が聴こえる箱っていう、それから人間が生きてる様が音になったり、音楽になったりして聴こえるっていう。
ぼーっとでいいんじゃないですか?
本部長:ぼーっとで?
小林:今の時代、ラジオの役目っていうと、生で、人間って団体で生活してて。
”こういう風にやっている人がいる”という存在を感じてる気持ちよさとか、心強さとか、友達なのかカンパニーなのか、そういう存在じゃないですか?
本部長:はい。
小林:僕は基本的に生がラジオだと思うんですけどね。
あと生の他に、作っていくと音がその人の想像力で、それぞれの人が違う、同じようなものでもそれぞれ違う絵を見たり、違うことを考えたりするから。
本部長:面白いですよね。
小林:だから僕はすごい面白いと思いますよ。
本部長:例えば、20代の人は好き勝手にやってくれって、僕は放送でいつも言うんです。
失敗してナンボだと思いますし、ちゃんと日本がそういう世の中になってほしいし。
で、30代40代になってくると、その時代を経て、仕事が仕事っぽくなってつまらないみたいなことがあった時に、それを打開する方法とか、打開しなくてもいいものなのか、30代40代の方は、そのへんで悩んでる方もいると思うんですけど。
克也さん的には、そういうときはどうしていきますか?
小林:僕だったら、”自分が何でこういうことをやってきたか”っていうのを振り返ることが一番、もう一つは、小さいときから自分が目標とかイメージみたいなものを持っていたかどうかっていう…そのイメージを忘れなかった人は、だいたい大丈夫。
本部長:はい。
小林:漠然と、目標だとか、だんだん見えるものなんですよね。それがない人は自分の好きなものを見つける、例えば魚釣りでも、絵を描くことでもいいんですよ。自分が一番能動的になれるものをやってみる、そうすると違うものが見えてくるんですよね。
やっていると気付くことがあるんですよ。
本部長:やってみた時に次の段階が見えてくると。
小林:見えてきたら大丈夫だと思う。
会社を渡り歩いてる人がいるとすれば、それは自分が将来のイメージがあるなら、それは正解だし。
それが怠惰になっちゃって辞めていくっていうのは、これは救いようがないですね。
本部長:なるほど。
小林:そういう人は、自分で、”こういう俺はどういうことをやればいいか?”っていうことをもっともっと考えた方がいいですね。
■リリース情報
ザ・ナンバーワン・バンドのニューアルバム『鯛 〜最後の晩餐〜』は絶賛発売中です!
「鯛〜最後の晩餐〜|VICTOR ENTERTAINMENT」公式ホームページ
来週のパルコホットセミナーは、シンガーソングライターの山根万理奈さんが来社致します!
お楽しみに!
スカイロケットカンパニーは、来週も17時より会議を行いますので、時間厳守で出席お願い致します!