毎週月曜日から木曜日の夕方17時から19時まで放送しているスカイロケットカンパニーが、
「スカイロケットカンパニー・パルコホットセミナー」として
金曜日21時30分〜21時55分までお届けします!
この番組では毎回、特別講師としてホットなエンターテイナーをお招きし
働く社会人の刺激になるような週末の提案をさせて頂きます!
今週の特別講師は、映画監督の曽利文彦さんです!
【曽利文彦】
大阪府出身。1997年に、アメリカ・南カリフォルニア大学大学院・映画学科在学中、ジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」にCGアニメーターとして参加し、帰国後、「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」など、数々の映画やテレビドラマを手がけます。2002年に「ピンポン」で映画監督デビュー。主な映画監督作に「ICHI」「あしたのジョー」などがあります。そして、曽利監督の最新作、映画「鋼の錬金術師」が本日公開されました。
■人気漫画の実写化
本部長:僕は漫画の「ピンポン」が好きで、実写化になると聞いて”実写化、誰がペコをやるんだ?”とか、”卓球のシーンどうするんだ!?”と思いながら、映画を観て興奮して帰ってきました(笑)。
曽利:ありがとうございます(笑)。
本部長:今回の「鋼の錬金術師」は、原作が全世界で累計7000万部というモンスタークラスのヒット作品ですけど。
今回、実写化にあたるという時はどう思いましたか?
曽利:「ピンポン」の時は、なかなかハードルは高かったんですけど。キャスト・原作は日本人なので、”何とか”というのはありましたけど。
今回、原作はヨーロッパ調の舞台で、外国人のキャストということで、これを全部日本人でやっているんですね。
それを、みなさんにどう受け取っていただけるのか。
本部長:漫画で読んでる分には気にならないじゃないですか、だけど実写となると話が変わるんですね。
曽利:見た目が外国人と思ってらっしゃる方もいるから、日本人が演じていると違和感がある方もいらっしゃるかもしれないですけど。
初めの5分、10分観ていただくと、だんだん馴染んでくる映画になっていると思います。
本部長:パンレフットを見せてもらって、キャストの方も濃いめの方ですよね。
曽利:そうですね。コミックスと近い雰囲気で描いているので、荒川先生が描かれた絵そのものも、”すごく外国人!”という感じではなくて、やわらかい感じなのでコミックスに近い感じだとは思っています。
本部長:原作読んでいた身として、やっぱりロイ・マスタングなんですよ。
”誰がやるの?”ってなって、このディーン・フジオカさんは、”そうきたか!”ですよ(笑)、これは誰もが納得だと思います。
曽利:周囲から、”ロイ・マスタングは人気キャラなので、かっこよく描いてくれ”っていうリクエストが多かったんですね。
かっこよくと思ってディーンさんと作り上げたら、ちょっとカッコよ過ぎたかもしれないです(笑)。
本部長:ちょっと待って下さい!原作のロイ・マスタングを超えてるんですか、それだけでもテンション上がるんですけど(笑)。
■海外でのは反応は?
本部長:監督的に、”ここのCGは力入れた!”っていうところはありますか?
曽利:アルフォンスっていう弟が全部CGなんですね。
主人公がずっとCGで出てくる映画って、日本ではハードルが高いので。これをリアルとして描けるかっていうのが、今回のハードルとしては一番高かったですね。
本部長:なるほど。
曽利:皆さんに見ていただきたいのは、兄弟喧嘩のシーンがあるんですけど。エドの山田涼介くんと、CGのアルが組んず解れつで喧嘩をするんですけど、CGと人間が喧嘩をするって想像つかないじゃないですか?
本部長:そうですよね。
曽利:入り乱れて喧嘩をするので、このシーンはぜひ見ていただきたいですね。
本部長:先日、USプレミアに行かれたそうですがアメリカのファンの方の反応はいかがでしたか?
曽利:こちらがびっくりするぐらいでしたね。ニューヨークだったんですけど、ニューヨーカーって厳しい、シニカルな感じかと思ったんですけど。1500人のお客さんが、出て行った途端に、”どー!”っと湧いていただきました。
映画を観てる最中も、メインキャラクターが出てくるたびに湧いていただいて、”これはライブか!”と思うような。
本部長:逆に、日本では味わえない温度ですね。アメリカにも「鋼の錬金術師」のファンっていっぱいいるんですか?
曽利:ものすごい多いですね、会場にもコスプレしていらっしゃってる方がいて。
コアファンがたくさんいたので、ある意味ドキドキしてたんですけど(笑)。
本部長:ホント盛り上がったんですね。
曽利:嬉しかったのはハリウッドで映画化するよりも、これは日本のストーリー、日本の作家のものだから、日本で映画化して正解だよねっていう声がすごく多くて。
キャストに関しても全然気にならないと、”やっぱり日本人がやるべきだね”っていう意見をけっこうたくさんもらったんですね。
それが嬉しかったですね。
■映画「鋼の錬金術師」は、絶賛公開中です!
映画『鋼の錬金術師』公式サイト
来週のゲストは、カメラマンの橋本塁さんが来社致します!
お楽しみに!