あなたは最近泣きましたか？　嬉しい時、悔しい時、悲しい時・・・
大人でも様々な心境の変化で涙を流すこともあります。
今回はあなたが泣いた時のエピソードを大募集します。

そして、本日はハナレグミの永積タカシさんと一緒に会議をお送りしていきます！
ハナレグミは、ニューアルバム『SHINJITERU』を、昨日リリースされたばかりです！












本部長「僕は、”どうしたら、人の気持ちわかりますか？”と考えてることが、すでに答えなんじゃないかとか、人の輪の中で傷ついてることがすでに、人として何か変わっていくことなんじゃないかなとか思ったりしていて。なんか、どうですかね？」

永積「いきますか……はい！出ました！（ハイトーンで）こんな人いましたよね（笑）」

本部長「『はい！こんなんなりましたけど！』みたいなね（笑）。お2人が聴いてくれてると嬉しいです、いま同じような気持ちの方も、ラジオに耳を借していただけたらなと思います」



本部長「女の子、全員いいぜー！俺、笑っちゃダメかと思ったんだけど、いろいろな思い出笑っちゃったし。なんて優しいチョイスなんだと思ったし、アルバムの歌を歌え！（笑）
なぜ、今回アルバムで来てるのに歌わない！（笑）」

永積「なんですかね〜（笑）」

本部長「永積さん、優しい！
これ、女の子として聴いていてどうでしたか？」

浜崎秘書「女性が一番欲しいものをくれた曲ですよね。女性って、どんなに沢山の言葉を並べられるより、『いいよ、いいよ』って肯定してくれる、その一言ですごい元気になりますから（笑）」

本部長「聴きながら思った、『いいぜ』と言ってる男の人、それで女の人は気持ちいい。
女の人に『いいよ、可愛いよ』と言ってる男は、その状態が一番幸せだし。
世界の構図として、その状態が一番いい！」

永積「性別関係なく、みんなあるじゃないですか？”やるっきゃない！”みたいな。行くか、行かねーか、どっちかみたいなね。”行こうぜ！”っていう」

本部長「これ、前回のアルバムとかでしたっけ？」

永積「そうです（笑）。さっきさ、歌おうと思ってた曲とかかけちゃってたから、それも”いいぜ！”と思っちゃって（笑）」

本部長「BGMでかけたりするからね（笑）」

永積「番組のディレクターさんが昔から知り合いで、想いをいっぱい持ってくれてる人が先に曲をかけちゃうから、”それ、かけちゃったぜ〜”って、喋りながら思っちゃって（笑）」















本部長「ニューアルバム『SHINJITERU』の1曲目の『線画』ですね。
僕はまず音じゃなくて、永積さんの声から始まって、ゆっくり線が出来ていって、愛する人との思い出だったり、音が入ってきて、だんだん線が増えていって、街が出来上がっていく。そんなことをイメージしながら聴かせてもらっていまして」

永積「まさにそういうことで。『線画』を書いたのはちょっと前だったんですけど。
『バガボンド』の井上雄彦さん、井上さんのDVDのナレーションをやらせてもらった時に、漫画家さんたちの作画って、僕ら完成品を見てるけど。みんな誰しも書く、鉛筆の一本から始まるっていうのを見てたら。
あれを重ねて、作者さんには顔が見えていて、それを描いていくんだと思うんだけど、僕ら、あれを見たときに、すべてのものって、あの一本の線で組み上げられるんじゃないかみたいな」

本部長「はい」

永積「何かが気持ちが動いていくとか、それ全部をペンで描き起こせるっていうことに感動して。
実際、僕ら沢山のものが目の前にあって暮らしてるけど、実は本当に感じてるものは、ささやかな一本の線とか、感情のひだとか、僕らは感知しながら生きてると思うし、そういう能力を手放しちゃいけないっていうかさ、最近はインターネットとか、簡単に感情とか、言葉でやりとりするけど、本当は言葉になる手前の何かっていうのを僕らコントロールしながら生きてるし、それを感じながら、自分たちの人生を探っていると思うんだけど」

本部長「なるほど」

永積「そういうやりとりが本当に少なくなっているというか、時間がない。僕は音楽やっていて、弾き語りとか、フォークって、時間をかけて伝わっていく手段しかないと思っていて。
だから、時間の早さに危機感を覚えてるっていうか、もっと”遠きにありて思ふもの”じゃないけど、そういう能力ってあるじゃないですか？」

本部長「思いますね。今は効率的になってるし、大事なものは全部時間がかかる。友達も時間がかかるし、恋人も家族も、自分の仕事に誇りを持てるのも、どれだけ時間を不器用に使ったか。

永積「僕も最近思ってて、たぶん、想像したものはこの先の未来、形になっていくと思うし。これから先、誰も踏みしめてない新雪のような場所があるとするなら、ひとりひとりが、自分なりにかけてきた時間というのが、その人にしか持ち得ない、やしろさんにしかかけられなかった時間を、やしろさんに会わないと感じれないというか。そういう、ひとりひとりがかけてきた時間というものが、この先大事にされると思いますよね」

本部長「僕、クリエイティブって言う言葉が好きじゃなくて。モノを生む、みたいな仕事が特別なわけではなくて。
主婦の方が、”どうしたら家族のために家が…”と思って、日々考えながら仕事してたりとか。極論、川辺で石投げてるだけでいいんですよ。それを10年、20年やった人と、何かモノを作ってる人が辿り着くところって、結局一緒だと思っていて」

永積「僕も同じような話で、アーティストと言われて居心地が悪いんですよ。
前に大宮エリーと喋ってて、東北の街のシャッター街になったところに、絵で街を彩るって言ってて、”すごいな！”と思って。
彼女の中には、自分がその街を色で埋め尽くせるっていうイメージがあったと思うんだけど。俺にはそれができないけど、彼女にはできると思えてるって事がすごくて。
アーティストって、そこにみんなは見えてないけど、”ある”っていう人？みんなには、そこに何もないけんだけど、『そこにあるじゃん！』って言う係。
現代アートとか、結局”ある”って言ってるというかさ、壊れたモノが置いてあって、作品って言われて、”何だろう？”ってわかんないけど、ひとつ詩みたいなものが置かれて、フィルターみたいになって、それを見るとそれが動くっていうかさ。
見えないものを、『いや、そこにあるよ』って言う係、それが”ある”っていう人っていうことなのかなと思って」







本部長「親と離れて暮らしてると、”あれ？これ、死ぬまでに会うの何回なんだ？”って、すごいリアルに思うときあります。小さいとき、毎日一緒に家にいたのに、1年間で365回会ってたのに、それがこの先365回も会わないんじゃないかと思うと」

永積「俺も親に対してそう思うな〜」



本部長「僕はやっぱり、この歌すごい好きです。自分が付き合ってきた人たちのことを思い出す歌だったりもするんですけど。
自分のことを、自分自身で信じてるときもあれば、信じれないときもあって。そのときに、僕よりも相手の人が僕を信じてくれてたことの方が多いと思うんですよ。
じゃあ何かと言ったら、やっぱり、それで助けられて生きて来たんだなと思うと、僕はちゃんと信じたいなと思うんですよ。それで助けられて生きてきたから。信じてほしいなと思ったら、やっぱり誰か信じないといけないしってすごい思いますし。
……ちょっと真面目な放送になってるな（笑）」

永積「いいじゃないですか（笑）」

本部長「すごく思うんですよ。今日は、ずっとお付き合いいただいてどうでしたか？」

永積「やっぱり、ライブ楽しいですね。その瞬間に起こるのに乗っかっていくのが好きなので、今日は出れて楽しかったです（笑）」

本部長「生で歌っていただいて、最後にようやくアルバムの歌を歌ってもらえて良かったですよ（笑）。またよろしくお願いします！」

永積「よろしくお願いします！」

浜崎秘書「それでは本部長！ハナレグミさん！？」

本部長・浜崎秘書・永積「今日も一日、お疲れ様でしたーーーー！！！！！！」