NAGOMI Setouchi

2019
04/06

瀬戸内国際芸術祭2019
Setouchi Triennale 2019
「瀬戸芸の舞台へ〜男木島編」

もしあなたが鳥になり、瀬戸内の空を飛んでいけば、あまりに美しいその景色に涙を流すことでしょう。青い湖のような瀬戸内海に、ぽこぽこと浮かんでいる島々。陸地には森や田畑が広がり、穏やかな海には漁船が行き交います。瀬戸内を旅すると、あなたは、海と山とがかくも近くに存在し合っていることに気づくでしょう。山が雲を集め、雨を降らせ、森を育み、流れる川は海へと注ぎ込みます。いのちの繋がり、多様性・・・瀬戸内は、そんなことを教えてくれます。シルクロードの命名者として知られる、ドイツの探検家・地理学者、フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは、明治維新直後、瀬戸内を旅し、日記にこう書きました、「これ以上のものは、世界のどこにもないであろう」

4月26日から始まる「瀬戸内国際芸術祭2019」。その舞台となる島々、街や集落へも、「NAGOMI Setouchi」では、これまで旅をしてきました。今週から4週に渡り、間もなく開幕する瀬戸芸に向けて、過去に訪れた旅を振り返りたいと思います。今週は、男木島へ。歌手の坂本美雨さんと、娘のなまこちゃんの、昨年の旅を振り返ります。

「瀬戸内国際芸術祭2019」の舞台のひとつ、男木島は、香川県、高松市の島。高松港から、定期船の「めおん2」に乗れば、女木島を経由して、わずか40分で到着します。

男木島に到着して、最初に旅人を迎えてくれるのが、この建造物。男木島には、過去の芸術祭の作品が、いくつも残されていますが、これもそのひとつ。アート作品は、今では「島の風景のひとつ」になっています。スペインの現代アーティスト、ジャウメ・プレンサの作品、「男木島の魂」。今では男木島のシンボルとなっているこの建築物は、島の人々、そして、島を訪れた旅人が、自由に交流する場所として、瀬戸芸が終わった後もずっとここにあります。瀬戸芸のアーティストが作った作品は、このようにしてずっと島に残り、ゆっくりと、島の日常の風景に溶け込んでいきます……

そして、訪れた旅人を次に迎えてくれるのが、猫……

猫……

猫たち……。男木島は、猫の島。

猫吸いの美雨さんにとって、ここは、天国。

そして、「ダモンテ商会」のダモンテ海笑さんが小麦から手作りする美味しいパンも、このときの旅の目的のひとつ(というか、目的のほとんどがそれでした・笑)。「メシのうまいパン屋をめざしています」とダモンテさん。(ほぼ)セルフビルドのカフェ建物、出てくる料理は、ダモンテ海笑さんと奥さんの祐子さんお2人が、心を込めて手作りしている、滋養あふれるオリジナル料理。

祐子さんと、お2人の子供、凪(なぎ)ちゃん。

「ダモンテ商会」の2階からの眺め。

ダモンテ商会 HP
ダモンテ商会 instagram

「瀬戸内国際芸術祭2019」の舞台、男木島です。

島で、待ってるにゃん。

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