- 今月の旅人
- 宮本笑里(ヴァイオリニスト)
公演で岡山には何度か訪れたことがある
ヴァイオリニストの宮本笑里さん。
でも、ゆっくりと時間をかけて、瀬戸内の美しい風景や豊かな食、
そこに暮らす人々を意識して旅したことはなかったといいます。
4年前、1児の母になった宮本笑里さん。
瀬戸内・岡山をめぐる旅で何を感じるのでしょう。
もしあなたが鳥になり、瀬戸内の空を飛んでいけば、あまりに美しいその景色に涙を流すことでしょう。青い湖のような瀬戸内海に、ぽこぽこと浮かんでいる島々。陸地には森や田畑が広がり、穏やかな海には漁船が行き交います。瀬戸内を旅すると、あなたは、海と山とがかくも近くに存在し合っていることに気づくでしょう。山が雲を集め、雨を降らせ、森を育み、流れる川は海へと注ぎ込みます。いのちの繋がり、多様性・・・瀬戸内は、そんなことを教えてくれます。シルクロードの命名者として知られる、ドイツの探検家・地理学者、フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは、明治維新直後、瀬戸内を旅し、日記にこう書きました、「これ以上のものは、世界のどこにもないであろう」。
公演で岡山には何度か訪れたことがある
ヴァイオリニストの宮本笑里さん。
でも、ゆっくりと時間をかけて、瀬戸内の美しい風景や豊かな食、
そこに暮らす人々を意識して旅したことはなかったといいます。
4年前、1児の母になった宮本笑里さん。
瀬戸内・岡山をめぐる旅で何を感じるのでしょう。
宮本さんは、旅の最終目的地 真鍋島へ。
宮本さんを案内してくださったのは森本洋子さん。
NPO法人 かさおか島づくり海社の副理事長。
真鍋島在住で島のお母さん的な方です。
モトエカフェは最近OPENしたお店。
併設してゲストハウス INN THE CAMPもあります。
2007年に神戸から移住した近藤さん夫婦の経営。
急激に人口が減る島の未来のつくるためにはじめました。
「モトエカフェ/INN THE CAMP」
そして、向かったのは真鍋中学校。
昭和24年建造の外観は映画「瀬戸内少年野球団」の撮影にも使われました。
中学生3人と敷地内の真鍋小学校の4人
島の全ての子ども7人が宮本さんを迎えてくれました。
宮本さんからのお礼は音楽の贈り物。
みなさん、真剣に聴いてくれました。
瀬戸内のおだやかな風に吹かれて
優しい人たち、美味しい食べ物と出会い
笑顔と音楽をわかちあった旅は宮本さんの心に何を残したのでしょう。
宮本笑里(みやもと えみり)ヴァイオリニスト。
14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位入賞他。
小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団などに参加。
2007年「smile」でアルバムデビュー。
日本テレビ系「NEWS ZERO」への出演でも知られ、これまでに6枚のオリジナル・アルバムを発売している。