- 2018
- 12/08
宮本笑里の岡山紀行
「牛窓から倉敷へ - 国産オリーブとPRIVATEレストラン、江戸情緒溢れる美観地区」02
もしあなたが鳥になり、瀬戸内の空を飛んでいけば、あまりに美しいその景色に涙を流すことでしょう。青い湖のような瀬戸内海に、ぽこぽこと浮かんでいる島々。陸地には森や田畑が広がり、穏やかな海には漁船が行き交います。瀬戸内を旅すると、あなたは、海と山とがかくも近くに存在し合っていることに気づくでしょう。山が雲を集め、雨を降らせ、森を育み、流れる川は海へと注ぎ込みます。いのちの繋がり、多様性・・・瀬戸内は、そんなことを教えてくれます。シルクロードの命名者として知られる、ドイツの探検家・地理学者、フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは、明治維新直後、瀬戸内を旅し、日記にこう書きました、「これ以上のものは、世界のどこにもないであろう」。
- 今月の旅人
- 宮本笑里
(ヴァイオリニスト)
公演で岡山には何度か訪れたことがある
ヴァイオリニストの宮本笑里さん。
でも、ゆっくりと時間をかけて、
瀬戸内の美しい風景や豊かな食、
そこに暮らす人々を意識して旅したことは
なかったといいます。
4年前、1児の母になった宮本笑里さん。
瀬戸内・岡山をめぐる旅で何を感じるのでしょう。
牛窓の魅力をめぐる宮本さん。
牛窓一の観光スポット、牛窓オリーブ園へ。
初めて、樹になるオリーブを見たという宮本さん。
「ちょっと齧ってみますか?」
製造部長 吉田靖弘さんの言葉を受けて口に。
かなり勢いよく、がぶり・・・「苦 〜」。
そんなに男気ある感じで食べると思わなかった吉田さんも苦笑い。
生のオリーブはかなりbitter。体験する時は、お気をつけて。
次に宮本さんが向かったのはオーベルジュはまだ。
1日1組限定の自宅イタリアンレストラン。
マダム兼シェフの濱田サチヨさんが
最大限のおもてなしをしてくれる
なんとも心地よく、美味しくて、幸せな空間。
手づくりじゃがいもニョッキのゴルゴンゾーラソース。
常にコースに入れているという料理。絶品でした。
濱田さん、宮本さんの演奏にとても感激して下さいました。
牛窓を発ち、宮本さんが向かった先は倉敷の美観地区。
江戸時代の幕府直轄地。今でも江戸風情を残す、人気の観光スポットです。
倉敷美観地区で外国人観光客に大人気。
スーパー小学生の川上拓土くんは流暢な英語で話す小学4年生。
帰国子女でもなく、ご両親も英語はできません。
それでも、幼少の頃から英語を独学して、ペラペラ。
さらに英語力向上のため、ここでボランティアガイドをする男の子。
「君みたいに英語が上手な日本人には会ったことがないよ」と言われることも。
宮本さんも拓土くんの可愛くて
クレバーな魅力にメロメロ? (笑)
帽子やビブスに書かれたサインは、
拓土くんのガイドに対する、
外国人観光客からの
お礼の気持ちを込めたメッセージです。
旅人プロフィール
宮本笑里
宮本笑里(みやもと えみり)ヴァイオリニスト。
14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位入賞他。
小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団などに参加。
2007年「smile」でアルバムデビュー。
日本テレビ系「NEWS ZERO」への出演でも知られ、これまでに6枚のオリジナル・アルバムを発売している。