- 今月の旅人
- 宮本笑里(ヴァイオリニスト)
公演で岡山には何度か訪れたことがある
ヴァイオリニストの宮本笑里さん。
でも、ゆっくりと時間をかけて、瀬戸内の美しい風景や豊かな食、
そこに暮らす人々を意識して旅したことはなかったといいます。
4年前、1児の母になった宮本笑里さん。
瀬戸内・岡山をめぐる旅で何を感じるのでしょう。
もしあなたが鳥になり、瀬戸内の空を飛んでいけば、あまりに美しいその景色に涙を流すことでしょう。青い湖のような瀬戸内海に、ぽこぽこと浮かんでいる島々。陸地には森や田畑が広がり、穏やかな海には漁船が行き交います。瀬戸内を旅すると、あなたは、海と山とがかくも近くに存在し合っていることに気づくでしょう。山が雲を集め、雨を降らせ、森を育み、流れる川は海へと注ぎ込みます。いのちの繋がり、多様性・・・瀬戸内は、そんなことを教えてくれます。シルクロードの命名者として知られる、ドイツの探検家・地理学者、フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは、明治維新直後、瀬戸内を旅し、日記にこう書きました、「これ以上のものは、世界のどこにもないであろう」。
公演で岡山には何度か訪れたことがある
ヴァイオリニストの宮本笑里さん。
でも、ゆっくりと時間をかけて、瀬戸内の美しい風景や豊かな食、
そこに暮らす人々を意識して旅したことはなかったといいます。
4年前、1児の母になった宮本笑里さん。
瀬戸内・岡山をめぐる旅で何を感じるのでしょう。
宮本笑里さんが、最初に訪れたのは牛窓神社。
人々が集い、辺りの歴史と文化を伝える、大切な空間。
牛窓は万葉集にも出てくる土地。
珍しい地名は神功皇后の伝説に由来しています。
神功皇后の御船がこの海を通り過ぎようとした時、
大きな牛が御船を転覆しようとしました。
すると、住吉明神が老翁となって現れ、牛の角を持って投げ倒しました。
このことから、この地は牛がまろぶ(転ぶ)
牛轉(うしまろひ)と呼ばれるようになり
転化して「牛窓」となったと伝えられています。
牛窓海水浴場の隣、石段を登った林の中にある牛窓神社。
参道途中の展望台から見る瀬戸内の風景はいつまでも見ていたい美しさ。
あたたかな冬の初めの日差し。
やわらかい風に吹かれて、
宮本笑里さんも気持ちよさそうです。
権禰宜の岡崎瑞枝さん。
牛窓神社を案内し、街の由来を聞かせました。
名物神主として有名なお父さんのもと頑張る女性です。
牛窓神社をあとにして宮本笑里さんが向かったのは
眩しい青と白で統一されたThe Hotel Limani & Spa。
牛窓の「エーゲ海」感をこれでもか!というくらい演出(笑)
それが嫌味じゃないところがニクい。
このホテルは「うしまど海の駅」になっていて船でも来られます。
夕日百選に選ばれている絶景の夕陽を堪能できるバーラウンジもあります。
The Hotel Limani & Spaと
牛窓の海の話を聞かせて下さった
奥山香織さん。
もう1つの自慢は岡山初の本格的ギリシャレストラン「THE TERRACE」。
食材は牛窓産にこだわり、提供するのは本場ギリシャ料理。
オリーブオイルと塩を中心に過多は味付けはなし。
シンプルで素材の味を生かした日本人にもぴったりの食事を楽しめます。
パンも美味しい!
牛窓産オリープのペーストをつけて どうぞ ♡
今回のお料理をつくって下さったExecutive Chef 本行成光さん。
牛窓産の魚介類、野菜を選び、使って料理するのは本当に楽しいそう。
The Hotel Limani & Spaのみなさんと記念撮影! スタッフの国籍もまちまち。 SNSを通してインバウンドの観光客もたくさんやってきて。 日本エーゲ海 牛窓の魅力は、いま世界に広がっています。
宮本笑里(みやもと えみり)ヴァイオリニスト。
14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位入賞他。
小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団などに参加。
2007年「smile」でアルバムデビュー。
日本テレビ系「NEWS ZERO」への出演でも知られ、これまでに6枚のオリジナル・アルバムを発売している。