1492024.2.13今週も映画「Perfect Days」からの楽曲を中心にセンタク
- SONGS
- Sunny Afternoon / The Kinks
- 青い魚 / 金延幸子
- Perfect Day / Lou Reed
- NINA SIMONE / Feeling Good
THIS WEEK'S NEW MUSIC PLAYLIST
Sunny Afternoon / The Kinks
青い魚 / 金延幸子
川上「お届けした曲は、金延幸子さんで「青い魚」。実は『Perfect Days』の挿入歌の中で唯一の日本人アーティストなんですけど。ここ僕的には「ちょっとなんでだろうな?」って…さっき考察はしないと言っておきながら「なんでなんだろう?」とここはちょっとひっかかりまして。僕もそうなんですけど、洋楽好きの人って…これちょっと言い方は良くないですけど「邦楽なんか聴くか!」みたいな人が昔は多かった気がしてるんですよね。
特に97年にフジロックができて、そこから日本人と洋楽の垣根がなくなったんですけど。それ以前ってやっぱり洋楽好きの人って、例えばクラスメイトとカラオケに行っても好きなLou Reed歌っても「ちょっと!え、なに?」みたいな。「THE CHECKERS歌うよ!」とか、多分なかったんじゃないかなと…僕も確かそうだったんですけど。だからこの平山さんっていう方は洋楽すごい好きで、結構尖ってたんじゃないかなっていう(笑)。」
高崎「引いてみると尖ってますよね。ラインナップ見ると…」
川上「その中でやっぱり金延幸子さんは、洋楽オタクの中でも認めていた存在なのかなと思ったんですけど。」
高崎「そういう人…いま話聞いてて思ったんですけど、誰かすごい好きな友達がいて、その友達が金延さんの歌好きだったら、それだけは別な角度で好きになってる感じちょっとしますよね。彼の中(平山)でちょっと特別な曲だったかもしれないです。洋楽好きなのにこれだけは入れてるっていうのは、多分意味があるんじゃないですかね。考察しようと思うと多分そこができるんじゃないですかね。」
川上「金延さんもやっぱり最初のアルバム出してから、すぐに渡米されて。そういう海外に行きたかった自分と重ねたりするのかなと思ったり。」
高崎「脚本書きながら選曲ってずっと同時にしてて「ここで何聴いてると思う?」ってWendersさんと二人でシナリオ作ってる時に「じゃあここはThe Kinksじゃないか?」「いいね」みたいな感じでやって。あとで許諾が降りなかった曲とかもあって、それで後から変えてるやつもいくつかあるんですけど。
大体そうやって決めてて、僕自身が例えば忌野清志郎が好きで、RC SUCCESSIONが好きで、でもRCはやっぱりOtis Reddingが好きで、清志郎さんがOtis Redding好きで。ルーツがあるじゃないですか。
ただそういうルーツとかそういうのを辿っていくと、流行ってるものを和洋両方好きっていうのではなくて、なんか多分自分の中ではルールがあって、それで好きなものがあるから多分邦楽も一個くらいあるんじゃないかっていう話をして、じゃあ探そうと言った時にWenders監督が急に『卓馬、金延幸子知ってるか?』って言ってきたんです。」
川上「そうだったんですか。」
高崎「(僕も)知ってたんですけど、マニアックですよね(笑)。」
川上「ですよね(笑)。」
高崎「なんで知ってるんだー!って驚いたんですよね。」
川上「しかもこの曲なんだっていうね。」
高崎「でも詩の意味は彼は当然わかってなくて、それを僕が「こういう意味だよ!」と教えたらすごいびっくりしてましたね。自分はすごいセンスが良いと言ってました(笑)。」
川上「いやいやほんとそうですよね。歌詞わからないのに。」
高崎「歌詞がわからないのに意味があってるっていうのはすごいですよね。」
川上「いやー素晴らしかったな。だから結構東京のハイウェイ、高速道路を走るシーンが多い中で、洋楽ってこんなに合うんだなと思ってたところで、この金延さんの声、やっぱり日本は日本だなみたいなとこも改めて感じたシーンというか瞬間みたいなのありましたね。」
Perfect Day / Lou Reed
川上「また考察じゃないんですけど「ちょっとこうだったな?」と僕が思ったのが、多分この『Perfect Days』というタイトルから『Perfect Day』いつかかるんだろうって、気にしながら鑑賞していた人多いと思うんですよ。冒頭じゃないな!って。」
高崎「そうですね、冒頭だと分かりやすすぎるので(笑)。」
川上「だからエンディングだろうな?いやでもエンディングも違うかも?なみたいな。」
高崎「ちょっとベタだよなって(笑)。」
川上「それであそこだったんですね、っていう(笑)。」
高崎「本当にそれにはびっくりしたんですけど、編集しながら同じ感じでやってました僕が…。どこに置くかってすごく迷って、結果映画のタイトルどうするかっていうところにかなり関係してきちゃう。映画のタイトルとすごい近い曲なので…まぁ、そこからきてるんですけど。頭に持ってくるとやっぱりタイトル変えたくなるし、お尻でもタイトル変えたくなるし、ちょうど良い場所がなくて、どうするって最後までめちゃくちゃ迷ったんですよね(笑)。それであそこにハマって、ここだったらタイトルが『Perfect Days』っていうタイトルでもすごく気持ちがいいかもって言って、最後収まったっていう。」
川上「そうだったんですね。」
高崎「(川上さんと)全く同じ考え方っていう(笑)。」
NINA SIMONE / Feeling Good
青い魚 / 金延幸子
川上「お届けした曲は、金延幸子さんで「青い魚」。実は『Perfect Days』の挿入歌の中で唯一の日本人アーティストなんですけど。ここ僕的には「ちょっとなんでだろうな?」って…さっき考察はしないと言っておきながら「なんでなんだろう?」とここはちょっとひっかかりまして。僕もそうなんですけど、洋楽好きの人って…これちょっと言い方は良くないですけど「邦楽なんか聴くか!」みたいな人が昔は多かった気がしてるんですよね。
特に97年にフジロックができて、そこから日本人と洋楽の垣根がなくなったんですけど。それ以前ってやっぱり洋楽好きの人って、例えばクラスメイトとカラオケに行っても好きなLou Reed歌っても「ちょっと!え、なに?」みたいな。「THE CHECKERS歌うよ!」とか、多分なかったんじゃないかなと…僕も確かそうだったんですけど。だからこの平山さんっていう方は洋楽すごい好きで、結構尖ってたんじゃないかなっていう(笑)。」
高崎「引いてみると尖ってますよね。ラインナップ見ると…」
川上「その中でやっぱり金延幸子さんは、洋楽オタクの中でも認めていた存在なのかなと思ったんですけど。」
高崎「そういう人…いま話聞いてて思ったんですけど、誰かすごい好きな友達がいて、その友達が金延さんの歌好きだったら、それだけは別な角度で好きになってる感じちょっとしますよね。彼の中(平山)でちょっと特別な曲だったかもしれないです。洋楽好きなのにこれだけは入れてるっていうのは、多分意味があるんじゃないですかね。考察しようと思うと多分そこができるんじゃないですかね。」
川上「金延さんもやっぱり最初のアルバム出してから、すぐに渡米されて。そういう海外に行きたかった自分と重ねたりするのかなと思ったり。」
高崎「脚本書きながら選曲ってずっと同時にしてて「ここで何聴いてると思う?」ってWendersさんと二人でシナリオ作ってる時に「じゃあここはThe Kinksじゃないか?」「いいね」みたいな感じでやって。あとで許諾が降りなかった曲とかもあって、それで後から変えてるやつもいくつかあるんですけど。
大体そうやって決めてて、僕自身が例えば忌野清志郎が好きで、RC SUCCESSIONが好きで、でもRCはやっぱりOtis Reddingが好きで、清志郎さんがOtis Redding好きで。ルーツがあるじゃないですか。
ただそういうルーツとかそういうのを辿っていくと、流行ってるものを和洋両方好きっていうのではなくて、なんか多分自分の中ではルールがあって、それで好きなものがあるから多分邦楽も一個くらいあるんじゃないかっていう話をして、じゃあ探そうと言った時にWenders監督が急に『卓馬、金延幸子知ってるか?』って言ってきたんです。」
川上「そうだったんですか。」
高崎「(僕も)知ってたんですけど、マニアックですよね(笑)。」
川上「ですよね(笑)。」
高崎「なんで知ってるんだー!って驚いたんですよね。」
川上「しかもこの曲なんだっていうね。」
高崎「でも詩の意味は彼は当然わかってなくて、それを僕が「こういう意味だよ!」と教えたらすごいびっくりしてましたね。自分はすごいセンスが良いと言ってました(笑)。」
川上「いやいやほんとそうですよね。歌詞わからないのに。」
高崎「歌詞がわからないのに意味があってるっていうのはすごいですよね。」
川上「いやー素晴らしかったな。だから結構東京のハイウェイ、高速道路を走るシーンが多い中で、洋楽ってこんなに合うんだなと思ってたところで、この金延さんの声、やっぱり日本は日本だなみたいなとこも改めて感じたシーンというか瞬間みたいなのありましたね。」
Perfect Day / Lou Reed
川上「また考察じゃないんですけど「ちょっとこうだったな?」と僕が思ったのが、多分この『Perfect Days』というタイトルから『Perfect Day』いつかかるんだろうって、気にしながら鑑賞していた人多いと思うんですよ。冒頭じゃないな!って。」
高崎「そうですね、冒頭だと分かりやすすぎるので(笑)。」
川上「だからエンディングだろうな?いやでもエンディングも違うかも?なみたいな。」
高崎「ちょっとベタだよなって(笑)。」
川上「それであそこだったんですね、っていう(笑)。」
高崎「本当にそれにはびっくりしたんですけど、編集しながら同じ感じでやってました僕が…。どこに置くかってすごく迷って、結果映画のタイトルどうするかっていうところにかなり関係してきちゃう。映画のタイトルとすごい近い曲なので…まぁ、そこからきてるんですけど。頭に持ってくるとやっぱりタイトル変えたくなるし、お尻でもタイトル変えたくなるし、ちょうど良い場所がなくて、どうするって最後までめちゃくちゃ迷ったんですよね(笑)。それであそこにハマって、ここだったらタイトルが『Perfect Days』っていうタイトルでもすごく気持ちがいいかもって言って、最後収まったっていう。」
川上「そうだったんですね。」
高崎「(川上さんと)全く同じ考え方っていう(笑)。」
NINA SIMONE / Feeling Good