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  3. 2023.8.29 TODAY'S PLAYLIST [ALEXANDROS] 川上洋平 × BLUR ALEX JAMES 対談

126[Alexandros] 川上洋平 × blur Alex James 対談

SONGS
Parklife / blur
Beetlebum / blur
Barbaric / blur

THIS WEEK'S NEW MUSIC PLAYLIST

川上洋平(以下 Y)「東京におかえりなさいませ。」

アレックス・ジェームス(以下 A)「戻ってこられてとっても嬉しいよ。」

Y「前回のライブは2014年でしたね。」

A「そうだったかな。」

Y「ええ、10年ほど前ですね。」

A「僕たちが解散した時でさえ、日本に戻ってくるほど長くかからなかったよ。」

Y「実はあのときの武道館に行ったんですよ」

A「そうか!とってもいい会場だよ。あそこのサウンドは、おそらく一番じゃないかな。マディソン・スクエア・ガーデンもかなりいいけどね。
世界中の会場の中で、武道館のサウンドはとにかく素晴らしい。
とてもスペシャルなところなんで、あそこでプレイできてとても光栄だったよ。そして戻って来られて嬉しい。
これ(インタビュー)始まってるの?笑」

Y「そうですね、はい!笑」

A「blurをまたやれるというのは素晴らしいことだ。
若い頃に僕たちがやっていたことは、なかなか信じがたいことだよ。
いまだにそうかな。去年ミーティングを行なって、ロンドンでのライブの可能性について話し合ったんだ。
ウェンブリー・スタジアムでの日程が出てね、これまでプレイしたことのなかったところが使えることになったんだけど、果たしてうまく行くんだろうかと思ったよ。長い時間が経過していたんで、実際にライブをやってみるまでは、みんながまだ興味を持ってくれているかどうかわからないからね。正直、わからなかったんだ。
でも今回本当に素晴らしかったのは、若い人達が来てくれたということ。
前回以降、この音楽は若いオーディエンスを見つけたようなんだ。
ウェンブリーでのライブは2分でソールドアウトになったんで、もう1回やることにした。あれは僕たちがやった中で最高のライブだった。
そして、まさか作るとは思っていなかったアルバムを作った。
それは僕たち全員を驚かせたよ。ここに座って、すべてが素晴らしいなんて言っていることも信じられない。
でも、本当に!本当に!素晴らしいマジカルな1年だったよ。」

Y「そうでしょうね。」

A「学校時代から僕が一端を担っていた音楽マシン(blurのこと)にまた戻ってこられたというのは、本当に貴重なことだ。
僕たちが出会ったのは19歳の時だった。」

Y「確か1988年とかですかね。」

A「デーモンとグレアムが出会ったのは12歳の時だったんだ。
それがいまだに進化し、今の新しいオーディエンスにとって意味あるものであるというのは、自分がいかに恵まれているかがわかるよ。
日本は、全員が戻ってくるのをとても楽しみにしていた国なんだ。
僕たちはかつて、何度もここを訪れていた。あらゆるところをツアーしていたんだ。
昨日、何回目の来日ですかと訊かれたけど、90年代はずっと、年に2〜3回は来ていたんだよ。
全員ここが大好きだった。特にここの食べ物がね。世界中の食べ物の中で、ここが僕のお気に入りなんだ。
グレアムはショッピングとデザインが大好きだし。
だから、戻ってこられて本当に嬉しいよ。ありがとう。
9年間、うまい蕎麦が食べたくて仕方がなかったんだけど、昨日食べたんだ。あんなものは他にないよ。」

Y「いつ到着されたんですか?」

A「昨日(8月17日)の今頃到着したんだ。昨日の朝だったかな。」

Y「時差ボケじゃありませんか?」

A「まあね。」

Y「ちょっとだけ。」

A「今は大丈夫だけど、今夜来るかもしれないな。
明日になれば大丈夫だと思うけど。」

Y「実は僕もバンドをやっていて、[Alexandros]と言うんですが、あなたの名前と似ていますから馴染みがありますよ。」

A「そうだね!」

Y「2010年に始めました。僕はブリットポップ世代なんです。
あなた方が僕を形成したとも言えます。
ですからあなたにインタビューできてとても光栄です。
お越しいただいてありがとうございます。
これまで世界中で行なってきたツアーやフェスティヴァルはいかがでしたか?」

A「実は、来週末にうちの農場でフェスティヴァルがあるんだ。
blurをやっていない時の僕の仕事はこれで、フェスティヴァルの主催者なんだよ。
だから世界中の最高のフェスティヴァルに行って、彼らがやっていることを見られてとても役に立っている。
blurが始めた頃、世界中にフェスティヴァルは2つしかなかった。レディングとグラストンベリーだけだった。」

Y「本当に?2つですか!」

A「そうだよ。グラストンベリー・フェスティヴァルに出るって母親に言ったら、母親が怯えた表情をしていたことを憶えている。
僕が殺されるんじゃないかと思ったんじゃないかな。
あれはまさにカウンター・カルチャーでとんがった、ちょっと危険なものだったんだ。
でもこの20〜30年でフェスティヴァルはものすごい人気になって、ステージング技術がずっと向上して理解されるようになったんで、今ではさらに要素をプラスして、おいしい食べ物とかを提供している。
というわけで、君の質問に対する答は、まったくもって素晴らしかった、ということだ。デンマークのロスキルドはすごく良かったな。
きちんと運営されている。あとどれに出たんだったかな。
スペインで開催されたプリマヴェーラ。あと、ポルトガルのも良かった。大規模なのがフランスであった。
うちの子供達は、腕がリストバンドだらけだったよ。
今回のツアーのタイミングは完璧だった。僕には10代の子供が5人いるんだけど、2ヶ月くらい前までは、みんな僕のことをどうしようもないバカだと思っていたんだ笑」

Y「まさか!笑」

A「本当なんだよ。子供達が来たフェスティヴァルもあって、素晴らしい時を過ごしたんだ。フェスティヴァルを開催することには意味がある。コスト・パフォーマンスがいいんだ。
3日も開催すれば、たくさんのバンドをブッキングすることができる。
完全に理にかなっているんだ。というわけで、端的に言うと、フェスティヴァルでプレイできて本当に素晴らしかったよ。
自分のライブをやるのとは違う。サマーソニックに行く人達は、必ずしもblurを観るためにチケットを買ったわけじゃない。
サマーソニックに行くためにチケットを買ったんだ。だから、ある意味敵地でサッカーの試合をするようなものだよ。
自分達のファンではないんだ。バルセロナのプリマヴェーラでやった最初のフェスティヴァル・ライブでは、僕たちがステージに上がった時、オーディエンスはちょっと大人しかったんだ。
でも、ステージを下りた頃には騒がしかった。」

Y「想像がつきます。」

A「だからあれは、自分達にできることをみんなに見せるチャンスなんだよ。
やったのはフェスティヴァルだけではなく、アイルランド、イタリア、そしてUKでは単独ライブもやった。でも本当に、予想外にマジカルだったよ。」

Y「僕も明日サマーソニックに出演するんです。同じステージです。」

A「そうなんだ?!ファンタスティック!」

Y「僕らのファンとあなた方のファンが一緒になったら素敵ですね。
ロック・ビジネスの後輩として質問したいのでですが...ずばりツアー中、オフの時はバンドのメンバーみなさんで出かけたりしますか?」

A「いい質問だ。blurをやっていない時は、全く会わないね。
全く別々の生活をしている。それぞれに家庭があるからね。
でも、僕たちは本当に仲がいいんだ。今日はこの後、多分グレアムと一緒にショッピングに行くと思うし、今夜はデーモンと一緒に飲んだくれるんじゃないかな。」

Y「素敵ですね。」

A「ラウントゥリーは何をやるのかな?
僕が一番話をするのは多分ドラマーとだけどね。おかしいけど、僕たちを団結させているのは音楽なんだ。
僕たちはとてもラッキーだよ。
離婚率の統計データの発表がよくされているけど、今の英国では、離婚経験者の方が離婚していない人より多いんじゃないかな。でもバンドの場合、離婚率は99.99%だ。
バンドは普通、互いを憎み合って終わるんだよ。
長年バンドをやっているのにそうでないなんて考えにくい。」

Y「そこがまさに参考にしたかったところです笑」

A「僕たちはしょっちゅうやっているわけではないんでね。
音楽業界で成功する場合、かなり若いうちに早く成功する傾向にあって、そこから第二の人生を歩むことになるかもしれない。
『これからの人生どうするんだろう?』かなり若い頃に自分というものが決まってしまうわけだ。でもblurの素晴らしいところは、バンドのメンバー全員が成長したということ。そして初めて…。
僕たちは解散したわけではないけど、別のことをやる必要があった。
僕は選んでそうしたわけではないけどね。
僕たちは30代前半で、15年間ノンストップでやってきた。
だから、blurがフルタイムの活動をやめた時の僕は35歳くらいだったんじゃないかな。僕たち全員、他のことを見つけられるエナジーがあるほどには若かった。
なので、第二の人生で全員が成長できたんだ。
それはつまり、blurに戻った時に
『かまいやしない。“Country House”をやろうじゃないか。楽しめばいいんだ』
と言えたってことだよ。
おそらく僕たちは、これまでになくうまくやっていると思う。
まさに家族のよう、兄弟のような関係なんだ。互いを愛してはいるけど、殴りたい時もある。でも僕は2012年以来、誰も殴りたいと思ったことはないよ。」

Y「ありがとうございます!
次の質問は、前作『THE MAGIC WHIP』のデモは最初、香港のオフの間に作られたと聞きましたが...」

A「そうなんだ。僕たちは長年一緒にやってきたんで、みんなで1つ部屋に集まってアルバム作りに専念するのが難しかったんだよ。」

Y「そうだったんですね。」

A「確か、香港にいた僕たちはそれから台湾に行く予定だったけど、ライブが中止になったんで、香港で5日間オフができた。
それで、
『スタジオに行こうか?ショッピングに行こうか?スタジオに行こう!』
ということになったんだ。作業はすごく早く進んだんだよ。
その5日間で8割方できあがったし、それがすごくいいものであることが僕にはわかっていた。だから心が痛んだよ。あれは2012年のことで、それからずっと未完成のまま寝かされていたんだから。
僕はもうないかなと思っていたけど、グレアムがスタジオに行って完成させて、グレアムとデーモンがヴォーカルを入れたんだ。
僕はあのアルバムをとても誇りに思っているけど、
『THE BALLAD OF DARREN』の方がずっとまとまりのある、流れるようなプロセスだったよ。これまたすごく早くできたんだ。
僕は、まさかまたアルバムを作ることになるとは全く思っていなかったんで、あれにはかなり驚いたよ。ライブをやるためのミーティングを行なった時に、
『ライブをやるんだったら、いっそアルバムを作らないか?』
ということになったんだ。僕は喜ぶと同時に驚いた。
『来週アルバムを作らないか?』という感じだったんだから。
考える暇がなかったのが逆に良かったんだな。
この時点のキャリアでアルバムを作ると思い立つのは、かなり大変なことだもの。『駄作だったらどうしよう?』とか考えてしまうからね。でも幸いなことにスタジオ入りした瞬間…。
長年一緒にプレイしてきたんで、僕たちには互いのフレージングやタイミングを理解できるとても直感的なニュアンスがあるんだろう。
シンガーとギタリストはちょっと苦労しないといけないけど、ベーシストにとっては自転車に乗ったりウィンドサーフィンするのと同じなんだ。」

Y「本当ですか!」

A「僕からすると、完璧に何の苦もなく、重荷もなく、喜ばしいことなんだよ。
僕たちは友達として始めたんだ。これをやるのが好きだったからだよ。
そしてなんとかやることができたんだな。
わからないけど、いまどきのレコードは正確に築き上げられたものになりがちだ。とっても退屈だよ。
まるで歯科のようで、すべてがグリッド上に乗せられるし、すべてのタイミングが完璧に合っているし、すべての音が完璧に合っている。
でも僕たちは長年一緒にプレイしてきたわけで、それはとっても貴重なことで、いまどきそんなによくあることじゃない。
今回のアルバムは正確に築き上げたというよりもその瞬間を捉えたと思うんだ。
単に僕たちが何十年もやってきたように一緒にプレイしただけだよ。
それってとっても単純なことなんだ。経験の賜物の1つに、やることを減らす自信を持つことがある。
僕たち全員、このアルバムをとても誇りに思っている。
必要なことをすべてやったとか、何かを証明したということではなくて、単に4人の男が友達のような音を出しているってことだよ。
友情が聞こえて来る気がする。」

Y「聞こえますね!」

A「僕は本当にそう思っているんだ。僕たちは互いを驚かせたと思うし、その反応に驚いたと思う。
こうしてここに座って君にこんなことを言っているなんて信じがたいけど、ハレルヤ、ありがたいことだ。素晴らしい素晴らしい1年だったよ。」

Y「本当に素晴らしかったです。最高のアルバムでした。」

A「どうもありがとう。プレイするのがとっても素敵なんだ。」

Y「そうだろうなぁ。」

A「僕たちだけでプレイしているからね。ライブでやっていて、とても楽しんでいるよ。」

Y「明日観るのが待ち遠しいです。」

A「ありがとう。」

Y「曲はどうやって作られていくのですか?さぁやろう!
って誰が号令をかけるのですか?」

A「このバンドでは、すべてがデーモンから始まるんだ。
コード・シーケンスの場合もあれば、ちょっとしたメロディの場合もあれば、おかしな音やリズムを出す楽器の場合もある。
それがスタート地点になって、そこからあれこれ取り組んでいくんだ。
1時間もすると、うまくいくかどうか大抵はわかるものだよ。
そんなに時間はかからない。
グレアムは、デーモンから最高のものを引き出してくれるんだ。
僕たち全員、なんとかお互いから最高のものを引き出していると思う。
全員、お構いなしにやろうとするんだけどね。信じてくれ。
でも、blurから去ることは誰もできないんだということを全員が認めたんだと思うな。『どうしてそんなことをしたいんだ?』って。」

Y「ぜひ去らないでください笑」

A「時折人生でやるものとして素敵なんだ。」

Y「最後の質問になると思いますが、『13』は僕のお気に入りのアルバムなんです。」

A「ウィリアム・オービットが手掛けたんだ。」

Y「ええ、大好きなアルバムです。
あのジャケットはグレアムが描いたんですよね?」

A「そう、グレアムだよ。」

Y「あなたもデザインやマーチャンダイズに関わることに興味はありますか?」

A「いや、全くないね。僕は、短期間だったけどダミアン・ハーストと一緒にバンドをやっていたことがあるんで、それのジャケットは彼が手掛けたんだ。でも、ないな。
そこがblurの素晴らしいところで、僕たちは互いをサポートし合っているんだよ。
グレアムにはヴィジュアル面で素晴らしい才能があるけど、僕にはないんだ。
自分の得意分野を知ることが。」

Y「まさにそうですね。」

A「年を取ることのメリットの1つだよ。このアルバムのジャケットを見た瞬間、全員がとても気に入ったんだ。
僕たちには、ジャケットを手掛けたアーティスト達と長い歴史がある。
バンクシー、ダミアン・ハースト、デイヴィッド・シュリグリー、ジュリアン・オピー。そして、『THE BALLAD OF DARREN』のジャケットは、数年前にターナー賞を受賞したマーティン・パーが撮った写真だったかな。
全員が彼の作品のファンなんだ。
あの画像には何か惹きつけられるものがある。」

Y「とても気に入っています。
うちのマネージャーがあのTシャツを買いました。」

A「本当に?いいね!」

Y「これで終わりです。どうもありがとうございました。」

A「明日頑張って。君と話ができてとても嬉しかったよ。ありがとう。
良かった。素晴らしい。ありがとう。」






Yoohei Kawakami(Y) So welcome back to Tokyo.

Alex James(A) It's so good to be back, man. It really is.

Y) Yes. I think your last gig was in 2014.

A) Was it? God.

Y) Yeah, it was like a decade ago.

A) Even when we split up, it didn't take as long as to get back to Japan.

Y) So it was like a decade ago, and I was in Budokan.

A) It's such a good room. I mean the sound in there is probably the best. Actually, Madison Square Garden is very good as well. But I think of anywhere in the world, I think the sound of the Budokan is just fantastic. It's a very special place and we were very honoured to play there, and we're delighted to be back. Have we started?

Y) Yeah, of course, sure.

A) Yeah, I mean, we're all, particularly, I mean, it's a wonderful thing that Blur is back together. It's kind of hard to believe actually, that this thing that we all used to do when we were young. Like going back, we had a meeting late last year to discuss maybe doing a show in London. Because there was a date at Wembley Stadium where we've never played became available, and it was like well, will it work? ‘Cause it has been a long time and you never know whether people are still interested until you actually put a show. Well, honestly, we weren't sure. But what has been absolutely incredible this time is the amount of young people coming. Since the last time out, this music seems to have found this whole young audience. So, the Wembley show sold out in like 2 minutes so we did another night as well. They were the best shows we've ever done. And we kind of made a record that we weren't expecting to make, and that surprised us all as well. I mean, I I can't quite believe I'm sitting here saying everything's brilliant, but it's been a really, really wonderful magical year.

Y) It must be.

A) It's such an incredibly precious thing to be able to return to this music making machine that I've been part of since I was at school, basically. You know, basically we were 19 when we met. Damon and Graham were 12 when they met.

Y) 1988 kind of, yeah.

A) And the fact that it's still seems to kind of evolve and mean something to new audiences today. I'm really counting my blessings, and Japan is somewhere that we've all been really looking forward to coming back here. Because we used to spend a lot of time here, touring.

Y) Yes, I heard it. Yeah.

A) Touring all over the place, you know we'd been here. Somebody said to me yesterday, “How many times have you been to Japan?” I said, ”We used to come here 2 two or 3 times a year, every year throughout the 90s. And, we all grew to love it very much. The particular of the food here, my favourite cuisine of any of the world, and Graham loves the shopping and the design. It's really, really wonderful to be back. Thank you for having us.
I've been absolutely hanging for 9 years for a good, good bowl of soba noodles, and I had one yesterday. Nothing like it.

Y) When did you arrive?

A) We got in about this time yesterday. Yeah. Yeah, yeah. Yesterday morning.

Y) Yes, OK. Must be jet-lagged right now.

A) It's kind of.

Y) Little bit.

A) Now. it's alright, yeah, this evening it might be. We'll be fine for tomorrow but.

Y) So, I introduce myself. I'm also in a band called [Alexandros]. It is kind of familiar to your name. [Alexandros].

A) Yeah, yeah.

Y) We started in 2010, and I'm 41 right now, so I'm like the generation of Brit Pop. So, you made me. So, I'm so honoured to have an interview with you, so thank you very much for coming out. I'm gonna have to read my phone. How's been the tour in the festival around the world so far?

A) How is it? I actually have a festival on my farm next weekend. That's what I do when Blur is not. I’m a festival organiser. So, it's actually really, really useful going to all the best festivals in the world and seeing what they do. Yeah, I mean it's incredible. When Blur first started, there were 2 festivals in the whole world, Reading and Glastonbury. That was it, there was just 2.

Y) Really? 2?

A) Yeah, yeah, I remember telling my mum that we I was playing at Glastonbury Festival and she looked terrified. She thought I was gonna get murdered or something, you know. It was a properly countercultural, kind of edgy, a little bit dangerous. But over the past 20-30 years, festivals have become incredibly popular, and the science of staging them has become much better understood. And now you can add extra elements of doing really good food. So to your answer, it's been absolutely brilliant. We've basically done in Roskilde in Denmark. That's a really good one, very well operated. Where else have we been? Primavera, which runs in Spain. And Portugal, that was really good. Big one in France. My kids have all got wristbands all up their arms. The timing of this tour has been perfect, ‘cause I've got 5 teenage children who all thought I was a total idiot until about 2 months ago.

Y) Of course not.

A) No they did, honestly. They've been coming to some of the festivals and just having a brilliant time. It makes a lot of sense running a festival. It's cost effective. If you run an event over three days, you can book lots of bands and it makes perfect sense. So short answer, playing festivals have been absolutely brilliant. But the thing is, it's different from doing your own shows, because Summer Sonic people don't necessarily buy a ticket to come to see Blur. They buy a ticket to go to Summer Sonic, so it's kind of like playing an away match in football, you know. It's not your crowd. And actually the very first show we did at Primavera in Barcelona, the first festival we did, the audience were a bit quiet when we went on, they were like we were like hmm, but when we went off, they were noisy.

Y) Yeah, yeah, of course it must be.

A) So it's actually a chance to show people what you can do. So it hasn't been all festivals. We did our own show in Ireland and in Italy and in the UK. But no, it's been absolutely, absolutely unexpectedly magical.

Y) Yes, I'm gonna play in Summer Sonic tomorrow on the same stage.

A) OK, fantastic.

Y) [Alexandros]. As a junior colleague of this rock music business, I'd like to ask you. During a day off on tour, do you hang out with the band members? No.

A) Good question. When Blur aren't together, no, not at all. No, we all completely have our own separate lives, separate families. But actually, I think we've all been getting on really well. I'd probably go shopping with Graham later, and then I might get drunk with Damon tonight

Y) Wow, that’s nice.

A) And then I'll see what Roundtree do. The drummer, I probably speak to more than anyone. It's funny, the music is really what unites us, and I think we're very lucky. They're always publishing statistics about divorce rates. I think in England now, more marriages end in divorce than don't. But with bands, the divorce rate is like 99.99%. Bands normally end up hating each other. It's hard to think of a band that's been around for a long time.

Y) That's why I asked you.

A) But because we don't do it all the time and… . If success is gonna come in the music industry, it tends to come quite quickly at quite a young age, and it can give you a kind of second act. “What do you do with the whole of the rest of your life?” The things that define you basically happened when you were very, very young. But what's great about Blur is that everybody in the band has kind of evolved, and with the first time…. We didn't split up, but we all just needed to go and do something different. I didn't choose for that to happen. We were in our early 30s really and that 15 years we kind of did it non-stop. So I was probably like 35 when Blur stopped being a full time job, and I think we were all sort of young enough to have enough energy to kind of find other things. So everybody has managed to kind of evolve a kind of second act, which means that we can come back to Blur and just go, “What the hell, let's play “Country House”, why not?”, and just have fun with it. I think we're probably getting on better than ever. It's very much like a family relationship, like brothers.You kind of love each other but also there're times when you just want to punch each other. But actually, I haven't wanted to punch anyone since 2012.

Y) Not long time ago. I heard that the last album“THE MAGIC WHIP”’s demo was first made in Hong Kong.

A) Yeah, I think we spent so many years playing together that the difficult thing is getting us all in the room together focused on making a record.

Y) Yeah, it must be.

A) I think we were supposed to do a show. We were in Hong Kong and we were supposed to go to Taiwan and the show got cancelled. So we had like 5 days off in Hong Kong. So we were like well, “Shall we go to the studio?” It's like go shopping or go to the studio, let's go to the studio. And it all just happened really really quickly. But actually, it was 80% done in those 5 days. I knew it was really good. It was breaking my heart. It basically just sat there. That was 2012 and, it just sat there just unfinished. And I thought it was gone away. But Graham basically just went into the studio、and finished it to his point where Graham and Damon put some vocals on it. I'm really proud of that record, but I think “THE BALLAD OF DARREN” was a much more sort of cohesive flowing process. Again it happened very quickly. There was a little bit of…. I wasn't expecting to make another record at all. It came as quite a surprise. We had a meeting to discuss doing a show. We'd do the show. And actually, why don't we try making a record. I was delighted and surprised, but it was like “Why don't we try making a record next week?” So actually it was good. There wasn't that much time to think about it. ‘Cause it is quite daunting, the thought of making a record at this point in a career. ‘Cause what if it's rubbish? It would be really bad. But fortunately, the minute we were all in the in a room together…. All those years of playing together, and I think we do have a very intuitive nuanced understanding of each other's kind of phrasing and timing. I think singers and guitar players kind of need to suffer a little bit. It needs to hurt, but bass players are just like riding a bike or windsurfing.

Y) No, no, no.

A) From my point of view, it's completely effortless and weightless and joyous. This is something that we started doing as friends, because we liked doing it, and I think we kind of managed to tap into that. Just doing this because…. I don't know, but records today tend to be sort of constructed. It's actually very boring. It's like dentistry. Everything is put onto a grid. Everything's put exactly in time and exactly in tune. But the fact that that we've been playing together for so long, that's a really, really precious thing that you just don't get very often now. And it felt to me like this record was kind of captured rather than constructed. It's just us playing together in the way that we've been doing for decades. And I think it's actually really really simple, and I think that's the sort of the crowd…. One of the gifts of experiences is the confidence to do less actually. I think we're all really, really proud of this record. It's not trying to tick boxes or prove anything. It just sounds like 4 guys, sounds like friends. You can kind of hear the friendship.

Y) I can hear it, yeah.

A) I really do think that, and I think we’ve all surprised each other and we've all been surprised at the reaction to it. It's hard to believe I'm sitting here saying this, but you know, Hallelujah, praise the Lord. It's been a wonderful, wonderful year.

Y) So yeah, it was really, really wonderful album. I loved it. It was very nice.

A) Thank you, thank you. It was lovely playing it.

Y) Yeah, it must be, yeah.

A) ‘Cause it was just us playing, so it's really nice thing to play live. We're really, really enjoying it.

Y) Can't wait to see it tomorrow. Just can’t wait.

A) Thank you.

Y) How do you guys come up with the next song? OK, let's do. Who says that?

A) It all starts with Damon in this band. I don't know, sometimes it will start with a chord sequence or with a little melody or, an instrument that makes a funny funny sound or a rhythm, or just a starting point. And we just kick it around, and you normally know in an hour. It doesn't take very long whether it's gonna work or not. Graham really draws the best out of Damon, I think. I think we all draw the best out of each other, actually. I think that's why it's somehow or other. And we all tried to do it without each other. Believe me, but I think we've just resigned to the fact that none of us can walk away from Blur. And why would we want to?

Y) Please don't, please don't.

A) It's just, it's a lovely thing to have in our lives occasionally.

Y) It must be. So maybe it's going to be the last question, maybe. The album “13” which is my favourite.

A) William orbit, yeah.

Y) Yes, I Love the album. The jacket cover was drawn by Graham, right?

A) Graham, yeah.

Y) Do you also have any interest being involved in designing, merchandise?

A) No, absolutely rubbish. I was in a band with Damien Hirst briefly, so he did the cover in that one. But no. I think the great thing about Blur is that, we're sort of quite mutually…. We're able to kind of… . We're sort of mutually supportive. Graham has wonderful visual acuity. I don't. Knowing what you're good at, that's another thing.

Y) Yeah, exactly, yeah.

A) That's another thing that one of the benefits of getting older. But I think the cover for this record, the moment we all saw it, we loved it. We've got a long history of working with artists on our covers. Banksy, Damien Hurst, David Shrigley, Julian Opie. And the cover to “THE BALLAD OF DARREN” was… . It's a photograph by Martin Creed. Won the Turner Prize a few years back. We're all fans of his work, but it's just something very striking about that image.

Y) I love that. My manager bought the T-shirt.

A) Oh really? Nice.

Y) OK, I think that's about it. Thank you very much.

A) Cool, man. Well, good luck tomorrow. Absolute pleasure talking to you. Thank you. Nice one, man. Brilliant. Thank you.

PODCAST

今回は、海外で住むということ…30代の心得…あなたの人生相談に洋平さんが自らの経験をもとにアドバイス!さらにお菓子クイズに新たな提案が!?そして既に発表となっている明日の放送についても!!!

  • 189
    SONGS
    Same Name / Worry Club
    Ghost / Fashion Club & Jay Som
    Angel / NewDad
    Backseat / [Alexandros]
  • 188
    SONGS
    Adventure / [Alexandros]
    Metamodernity / Vansire
    tears / hard life
  • 187
    SONGS
    Electric Feel / Tkay Maidza
    Like I Say (I runaway) / Nilüfer Yanya
    Used to the Darkness / Des Rocs
    Backseat / [Alexandros]
  • 186
    SONGS
    From Your Own Eyes / Vansire
    Feel like / [Alexandros]
    Love On the Outside / Wishy
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