94年の歴史に幕をとじる「としまえん」
2020/08/01
大正15年9月15日、都心からほど近く、住宅地の真ん中に心身ともに健康であるためのスポーツ施設というコンセプトで「としまえん」は生まれました。
昭和に入ってからは「水と緑の遊園地」として人気を博し、世界初の流れるプールと日本一の31本のウォータースライダーなども完成。更にアフリカ館、シャトルループ、フライング・パイレーツなど人気の遊戯施設も増えて、現在では33機種になっています。
ファミリー層から若者まで何世代にもわたって親しまれ、年間では最高400万人が訪れたので、単純計算で延べおよそ一億人にも上る「としまえん」ですが、今月で94年の歴史に幕をとじます。
今回、としまえんに40年携わってきた事業運営部長に「としまえん」への思いを語っていただきました。
子どもが乗り物に乗って笑っているところの写真を撮る。
カップルが黙ってベンチで座っている、
そういう場の提供は永遠に必要かなと。
「子ども同士で行っておいで」って言える遊園地。
ぜひ、もう一度来ていただいて「こんな遊園地がここにあったんだよ」
ということを伝えてもらいたい。
皆さんの心の中に“練馬の遊園地としまえん”というのが語り継がれれば、
いいという風に思います。
現在、話題となったCMの公開やとしまえんの歴史展、謎解きイベントも開催中です。
入場には事前予約が必要ですが、最後の雄姿を見に行ってはいかがでしょうか?
今回お話を伺った、
豊島園の事業運営部長にとっての
スマイルオアシス(笑顔になる源泉)とは?
新しい施設、乗り物を作ったあとやお客さまの顔を見ても感じることですが、
乗り物から降りて来たお客さまが笑って「あ?楽しかったね」
という声を耳にすると、これまでの苦労や疲れが全て吹っ飛んでしまう。
遊園地というところで働いてきて、それがあるから新しいことや楽しいこと
をずっと考え続けられたんだという風に思います。
としまえん
http://www.toshimaen.co.jp/
来週8月8日の放送では、としまえんの象徴である回転木馬「カルーセルエルドラド」を紹介します。お楽しみに!