今週は、2008年北京オリンピックに出場した日本カヌースラローム選手竹下 百合子さんとリオオリンピックに出場したボクシングライト級の成松 大介さんにお話を伺いました。
◆日本と海外のコースに違いはありますか?
日本には、まだ、カヌースラローム用の人工コースがなく、自然の川で練習をしています。
ヨーロッパは、W杯やオリンピックでも普通に人工コースが主流になっています。
競技場の違いに最初は戸惑いました。
人工コースは、同じ水量なのでやりやすいです。
観客席もスタートからゴールまで見られて面白いと思います。
◆北京オリンピックで4位入賞した時のことについて伺いました。
ロンドンオリンピックを最終目標にして、調整をしていたので、北京では4位入賞には本当に驚きました。
それまで上位に入ったことがなくて、自分自身に驚きました。
ただ、徐々にメダルと4位の差について悔しさが増してきて、
昨年リオオリンピックの同じ競技で羽田選手が3位になって、また、悔しさが出てきました。
注目度の違いを再確認しました。
ただ、4位に入って注目はしてもらえたのはよかったと思います。
◆日本には人工コースがなく、海外との差について伺いました。
環境だけが原因ではないと思いますが、自分が競技者としては、国内に人工コースができるということで、期待と感謝はしています。
2020年のオリンピックに向けて、日本でも人工コースができるので、それ以降は普通に選手も人工コースで練習ができると思うと嬉しいです。
◆カヌースラロームの魅力は?
普通の人はカヌーに触れる機会がない中、それができて感謝しています。またやめたあとでも、カヌーを通して楽しめるのもわかっているし、競技を通じていろいろな国に行けて、いろいろな体験ができてよかったです。
◇リオオリンピックボクシングライト級成松 大介選手にお話を伺いました。
◆今まで、ボクシングでオリンピックメダルを取っている日本人選手がいなかったので、ロンドンで二人もメダルを取ったのを非常に勇気をもらいました。
リオでは僕もメダルを取る思いで、挑戦しましたが残念ながら取ることができませんでした。
ただ、まだ自分は世界に通用すると思ったのは確かなので、これからも頑張りたいと思います。
◆ボクシングの魅力は?
純粋に自分は楽しいから続けています。
勝つも負けるも自分の力なので、自分の努力次第で上にいけるので、どんどん強くなっていく自分を感じるのが楽しいです。
◆今後の意気込みを教えてください。
2020年は、自分の国でオリンピックが開催されるので、日本中の方がこれまで以上に注目してくれると思うので、地元で応援してくれている方々に恩返しをしたいと思っています。
1981年12月29日東京都生まれ
(幼少時代から仙台で過ごす)
プリンスホテル所属。06年トリノ五輪でアジア人初の金メダルを獲得。同年5月にプロ宣言をし、アイスショーを中心に活動し、オリンピックキャスター、フィギュアスケート解説、テレビやイベント出演、コラム連載も行う。現在は、イタリアのピエモンテ州の観光大使を務めるなど様々な分野にも精力的に挑戦している。
1972年5月6日生まれ/岐阜県出身
中学から本格的に陸上競技を始め、県立岐阜商業高校、大阪学院大学を経て実業団へ。98年名古屋国際女子マラソンで初優勝、以来マラソン6連勝。2000年シドニー五輪金メダルを獲得し、同年国民栄誉賞受賞。2001年ベルリンでは女性として初めて2時間20分を切る世界記録(当時)を樹立する。08年10月現役引退を発表。
公益財団法人日本陸上競技連盟 理事、公益財団法人日本オリンピック委員会 理事、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会アスリート委員会委員長。その他「高橋尚子のスマイル アフリカ プロジェクト」や環境活動、スポーツキャスター、JICAオフィシャルサポーターなどで活躍中。