2020.8.14
◆デビュー35周年のアニバーサリーイヤー
丸山:今年5月にデビュー35周年を迎えられたそうで、おめでとうございます!
渡辺:ありがとうございます。
丸山:渡辺さんのデビュー35周年を記念して、4月に書籍を発売されていますが、どんな本なのでしょうか?
渡辺:「ココロ銀河 ─革命の星座─」というタイトルです。私が雑誌で書いていたエッセイで「ロックのハート」という本を出したことがあったんですけど、今回35周年ということで「アニバーサリーなので本を出しませんか?」と言われて。
丸山:はい。
渡辺:「過去のことはいいのよ、別に」って言っていたんです。でも、そのとき「35歳の作家志望の編集者がいるんですけど、彼の目線で35年間歌ってきた美里さんのことを、35歳の人が聞くというのは面白くないですか?」と言われて、“むむっ? それはちょっと面白いかも”と思って。
丸山:それはすごいですね。いつも思うんですけど、詞を書いたり、曲を書いたりするときって、どういうときに(アイデアが)出てくるんですか?
渡辺:こうしていろいろな人と会うこともそうですし、旅にでかけて初めての街なのに“住んでいる気持ちでこの街を歩いてみよう”とか、出会った美味しいものとか、すべてが歌につながっていくと思います。
丸山:なるほど。
渡辺:休んでいることもありますけど、いろいろな刺激を受けることによって“これは!”と思うこともあるし……でもそれを言ったらアスリートの方たちの集中力の使い方とかすごいなって思いますよ。
丸山:僕は、瞬時だけしか集中していないです。あとは、適当にいろいろなことを考えて、瞬時のときだけ集中するようにしないと、けっこう苦しいんですよ。
渡辺:もたないですよね。
丸山:歌手の方も時折あると思うんですけど、気分が乗らないとか、テンションが上がらないというときがあるので、そういうときに自分で何かアレンジして奮い立たせなくちゃいけなかったり、この位置でもどういう仕事ができるのかと考えなきゃいけなかったりするので。
渡辺:“ここまでやってきたんだから”というそれまでのプラクティス(練習)があるから、その集中力を発揮するときも“グッ”と力を出せる。それがないとね?
丸山:そうですね。バランスだと思うので、体力面もしっかり整えておかなくちゃいけない。“やってきたんだから”というすべてにおいてが大事なことで、その1つが欠けているとどこか不安になるんですよね。
渡辺:やっぱり。
丸山:確かに“ここまでやってきた”ということは、すごく自信につながると思います。
◆「ボーカリストの声質としては、いまが一番好き」
丸山:35年を振り返ってみて、やはり怒涛でしたか? それともあっという間でしたか?
渡辺:やっぱりひと言で言えないほどの月日を重ねてきたなという気がします。歩きながら寝ていたんじゃないかと思うくらいのときも。
丸山:睡眠の時間が? 声にかなり影響ありますよね。
渡辺:影響ありました。だからバランスを崩したこともありましたけど、そういうことも含めて。いま思うとライブがあったから、そこでエネルギーを消費するんですけど、そこからパワーを。動きながらチャージするっていう。
丸山:なるほど。アドレナリンが出てくる感じですよね。
渡辺:そう、バッと出て。お客さんから返ってくるものがないと寂しいし、それがあったからこそ前に進めたというのがあるので、35年間、本当に充実したボーカリスト人生だと思います。
丸山:心が折れるとか、歌いたくないということはなかったんですか?
渡辺:心は何度も折れましたけど、歌って折れた状態を“治癒してやる”って思っていましたね(笑)。
丸山:さすがスーパーポジティブですね(笑)。やっぱり、できる人はポジティブな方が多いですね。僕は途中で投げ出したくなることがたくさんありました。
渡辺:そりゃそうですよ。私だって何度もめげて……(この世界に)“向いていない!”“このアルバムをつくり終えたらやめる!”って何度も思いました。
丸山:それでも魅せなくちゃいけない。そこは技術なんですか?
渡辺:睡眠時間が少なくても全然平気だった頃とは回復力がまったく違いますから、最近は自分のペースというものを自分でちゃんと確保して守っていかなきゃと。年を重ねるごとに、中途半端なことをやっていると中途半端な結果しか出ないというのがわかるので、そこに向ける準備も必要ですし、睡眠や栄養もそう。ちゃんとメンテナンスしなきゃなというのはありますね。
丸山:なるほど。
渡辺:歌声としては、10代から歌っているので、明らかに10代の声、20代の声……と、ちょっとずつ“声のカタチ”みたいなものができあがってきて、ボーカリストの声質としては、いまが一番好きですね。
丸山:うらやましい。年を重ねても自分のことを「好きだ」と言えるのはすごいことだと思います。
次回8月15日(土)の放送も、引き続き渡辺さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そして、「AuDee(オーディー)」では丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2020年8月16日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm
渡辺美里、デビューから35年「ボーカリストの声質としては、いまが一番好き」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。8月8日(土)の放送は、シンガーソングライターの渡辺美里さんが登場しました。
◆デビュー35周年のアニバーサリーイヤー
丸山:今年5月にデビュー35周年を迎えられたそうで、おめでとうございます!
渡辺:ありがとうございます。
丸山:渡辺さんのデビュー35周年を記念して、4月に書籍を発売されていますが、どんな本なのでしょうか?
渡辺:「ココロ銀河 ─革命の星座─」というタイトルです。私が雑誌で書いていたエッセイで「ロックのハート」という本を出したことがあったんですけど、今回35周年ということで「アニバーサリーなので本を出しませんか?」と言われて。
丸山:はい。
渡辺:「過去のことはいいのよ、別に」って言っていたんです。でも、そのとき「35歳の作家志望の編集者がいるんですけど、彼の目線で35年間歌ってきた美里さんのことを、35歳の人が聞くというのは面白くないですか?」と言われて、“むむっ? それはちょっと面白いかも”と思って。
丸山:それはすごいですね。いつも思うんですけど、詞を書いたり、曲を書いたりするときって、どういうときに(アイデアが)出てくるんですか?
渡辺:こうしていろいろな人と会うこともそうですし、旅にでかけて初めての街なのに“住んでいる気持ちでこの街を歩いてみよう”とか、出会った美味しいものとか、すべてが歌につながっていくと思います。
丸山:なるほど。
渡辺:休んでいることもありますけど、いろいろな刺激を受けることによって“これは!”と思うこともあるし……でもそれを言ったらアスリートの方たちの集中力の使い方とかすごいなって思いますよ。
丸山:僕は、瞬時だけしか集中していないです。あとは、適当にいろいろなことを考えて、瞬時のときだけ集中するようにしないと、けっこう苦しいんですよ。
渡辺:もたないですよね。
丸山:歌手の方も時折あると思うんですけど、気分が乗らないとか、テンションが上がらないというときがあるので、そういうときに自分で何かアレンジして奮い立たせなくちゃいけなかったり、この位置でもどういう仕事ができるのかと考えなきゃいけなかったりするので。
渡辺:“ここまでやってきたんだから”というそれまでのプラクティス(練習)があるから、その集中力を発揮するときも“グッ”と力を出せる。それがないとね?
丸山:そうですね。バランスだと思うので、体力面もしっかり整えておかなくちゃいけない。“やってきたんだから”というすべてにおいてが大事なことで、その1つが欠けているとどこか不安になるんですよね。
渡辺:やっぱり。
丸山:確かに“ここまでやってきた”ということは、すごく自信につながると思います。
◆「ボーカリストの声質としては、いまが一番好き」
丸山:35年を振り返ってみて、やはり怒涛でしたか? それともあっという間でしたか?
渡辺:やっぱりひと言で言えないほどの月日を重ねてきたなという気がします。歩きながら寝ていたんじゃないかと思うくらいのときも。
丸山:睡眠の時間が? 声にかなり影響ありますよね。
渡辺:影響ありました。だからバランスを崩したこともありましたけど、そういうことも含めて。いま思うとライブがあったから、そこでエネルギーを消費するんですけど、そこからパワーを。動きながらチャージするっていう。
丸山:なるほど。アドレナリンが出てくる感じですよね。
渡辺:そう、バッと出て。お客さんから返ってくるものがないと寂しいし、それがあったからこそ前に進めたというのがあるので、35年間、本当に充実したボーカリスト人生だと思います。
丸山:心が折れるとか、歌いたくないということはなかったんですか?
渡辺:心は何度も折れましたけど、歌って折れた状態を“治癒してやる”って思っていましたね(笑)。
丸山:さすがスーパーポジティブですね(笑)。やっぱり、できる人はポジティブな方が多いですね。僕は途中で投げ出したくなることがたくさんありました。
渡辺:そりゃそうですよ。私だって何度もめげて……(この世界に)“向いていない!”“このアルバムをつくり終えたらやめる!”って何度も思いました。
丸山:それでも魅せなくちゃいけない。そこは技術なんですか?
渡辺:睡眠時間が少なくても全然平気だった頃とは回復力がまったく違いますから、最近は自分のペースというものを自分でちゃんと確保して守っていかなきゃと。年を重ねるごとに、中途半端なことをやっていると中途半端な結果しか出ないというのがわかるので、そこに向ける準備も必要ですし、睡眠や栄養もそう。ちゃんとメンテナンスしなきゃなというのはありますね。
丸山:なるほど。
渡辺:歌声としては、10代から歌っているので、明らかに10代の声、20代の声……と、ちょっとずつ“声のカタチ”みたいなものができあがってきて、ボーカリストの声質としては、いまが一番好きですね。
丸山:うらやましい。年を重ねても自分のことを「好きだ」と言えるのはすごいことだと思います。
次回8月15日(土)の放送も、引き続き渡辺さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そして、「AuDee(オーディー)」では丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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聴取期限 2020年8月16日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm