2019.11.21
◆6歳で体感した“落語の魅力”
丸山:お父さまが九代目林家正蔵さん、そして祖父は初代林家三平さんと華麗なる一族ですけど、たま平さんが落語を意識するようになったのは?
たま平:6歳のときから子どもの落語をやっていたんです。当時こぶ平でしたけど、師匠の九代目正蔵から林家こぶたという名前をもらって。
丸山:かわいい(笑)。
たま平:最初に習ったのは、春風亭小朝師匠で。小朝師匠の独演会の前座として上がったのをいまだに憶えています。
丸山:へぇ~。歌舞伎と一緒で、そんなに小さいときから?
たま平:調布市グリーンホールで、何千人の前でやって。そのとき、(高座に上がるとは)当日までわかっていなかったんです。(演目を)覚えてはいたんですけど、いざ本番と言われ、ガチガチに緊張しちゃって……。
丸山:そりゃあ、そうでしょ!
たま平:正蔵から「いいかい、まず始めに『一席、お笑いを申し上げます』と言って、終わったら『おあとがよろしいようで』と言って下りてくるんだぞ」と。
丸山:なるほどね。
たま平:で、「はい、わかりました!」と言って、出囃子にのって高座について頭を下げます。それで、最初に言った一言が「おあとがよろしいようで」って(苦笑)。
丸山:ハハハハハ!
たま平:緊張しちゃって。でも、そのとき会場が“ドッカ~ン!”とウケたんです。お客さんの前で、一言で笑わせる快感を潜在的に憶えていたんでしょうね。そのとき“落語をやりたい!”と思ったんです。
丸山:林家こぶたくんが、“ドン!”とウケて気持ち良くなっちゃって(笑)。
たま平:あのころの自分に嫉妬しちゃうくらい(笑)。
◆父・九代目正蔵に弟子入り
丸山:たま平さんは、2013年に九代目林家正蔵さんのもとに入門されて。最初は何から始めるんですか?
たま平:最初は、掃除とかです。師匠が起床する前に起きて、師匠が寝るまでが仕事なので。日ごろの細かいことに気づくことが最初の修行でしたね。
丸山:お父さまである師匠の正蔵さんの高座をすぐそばで観て。
たま平:そうですね。落語を近い距離で観られるわけですから、一番必要な経験だったと思います。
丸山:でも(お父さまが師匠だと)切り替えが難しかったんじゃない?
たま平:(元ラグビー部で)体育会系でしたから、意外とすんなりハマったのかもしれません。
丸山:現在、たま平さんは二ツ目ですけど、尊敬する落語家はいるの?
たま平:2人いるんです。1人は、三代目三遊亭金馬師匠ですね。うちの祖父にあたる初代林家三平がお世話になった方で。そして、もう1人はご存命の方で柳家喬太郎師匠です。新作落語が70%、古典落語が30%ぐらいの割合でやられている方で。小説を読んでいるような感じで、とにかく語りが上手いんです。
◆落語家としてやりたいこと
丸山:そのお二方が尊敬する落語家と。将来、こんな話をしたいなどビジョンはありますか?
たま平:今回出演したドラマ(ノーサイド・ゲーム/TBS系)は、けっこう涙の多い作品でしたので、そのときの芝居を活かして泣けるような人情噺、泣けるような噺、グッとくることを語れるような落語家になりたい。
丸山:今後、たま平さんが落語を通して伝えたいことや、チャレンジしてみたいことはありますか?
たま平:落語って、若い人がとっつきにくいジャンルなんですよ。巷では落語ブームなんて言われていますけど、客席を見るとそんなに若い人がいないんです。今まで60~70代の人たちが観に来ていたのが、50~60代くらいの層に変わっただけだと思うんです。
丸山:なるほど。
たま平:だから、大学生や20代の方とか、映画代わりにはならないかもしれないですけど、老若男女に観てもらえるような。落語界で言うみどりの窓口のような存在になりたいです(笑)。
丸山:誰かがそういう思いでやっていると、お客さんの層も変わってくると思いますよ。
たま平:みどりの窓口のようになりたいですけど、みどりだけは海老名(※伯母が海老名美どりさん)だけに勘弁してくれということになりますね(苦笑)。
丸山:さすが上手!
次回11月23日(土・祝)の放送は、ロンドンオリンピック卓球女子団体銀メダリストの平野早矢香さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
また、12月7日(土)の放送では、丸山プロへのメッセージ、ゴルフに関する質問などを、お答えしていきます。番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年11月24日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm
今、注目の落語家・林家たま平が語る“落語家”としての夢とは?
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。11月16日(土)の放送は、前回に引き続き、落語家の林家たま平さんが登場しました。
◆6歳で体感した“落語の魅力”
丸山:お父さまが九代目林家正蔵さん、そして祖父は初代林家三平さんと華麗なる一族ですけど、たま平さんが落語を意識するようになったのは?
たま平:6歳のときから子どもの落語をやっていたんです。当時こぶ平でしたけど、師匠の九代目正蔵から林家こぶたという名前をもらって。
丸山:かわいい(笑)。
たま平:最初に習ったのは、春風亭小朝師匠で。小朝師匠の独演会の前座として上がったのをいまだに憶えています。
丸山:へぇ~。歌舞伎と一緒で、そんなに小さいときから?
たま平:調布市グリーンホールで、何千人の前でやって。そのとき、(高座に上がるとは)当日までわかっていなかったんです。(演目を)覚えてはいたんですけど、いざ本番と言われ、ガチガチに緊張しちゃって……。
丸山:そりゃあ、そうでしょ!
たま平:正蔵から「いいかい、まず始めに『一席、お笑いを申し上げます』と言って、終わったら『おあとがよろしいようで』と言って下りてくるんだぞ」と。
丸山:なるほどね。
たま平:で、「はい、わかりました!」と言って、出囃子にのって高座について頭を下げます。それで、最初に言った一言が「おあとがよろしいようで」って(苦笑)。
丸山:ハハハハハ!
たま平:緊張しちゃって。でも、そのとき会場が“ドッカ~ン!”とウケたんです。お客さんの前で、一言で笑わせる快感を潜在的に憶えていたんでしょうね。そのとき“落語をやりたい!”と思ったんです。
丸山:林家こぶたくんが、“ドン!”とウケて気持ち良くなっちゃって(笑)。
たま平:あのころの自分に嫉妬しちゃうくらい(笑)。
◆父・九代目正蔵に弟子入り
丸山:たま平さんは、2013年に九代目林家正蔵さんのもとに入門されて。最初は何から始めるんですか?
たま平:最初は、掃除とかです。師匠が起床する前に起きて、師匠が寝るまでが仕事なので。日ごろの細かいことに気づくことが最初の修行でしたね。
丸山:お父さまである師匠の正蔵さんの高座をすぐそばで観て。
たま平:そうですね。落語を近い距離で観られるわけですから、一番必要な経験だったと思います。
丸山:でも(お父さまが師匠だと)切り替えが難しかったんじゃない?
たま平:(元ラグビー部で)体育会系でしたから、意外とすんなりハマったのかもしれません。
丸山:現在、たま平さんは二ツ目ですけど、尊敬する落語家はいるの?
たま平:2人いるんです。1人は、三代目三遊亭金馬師匠ですね。うちの祖父にあたる初代林家三平がお世話になった方で。そして、もう1人はご存命の方で柳家喬太郎師匠です。新作落語が70%、古典落語が30%ぐらいの割合でやられている方で。小説を読んでいるような感じで、とにかく語りが上手いんです。
◆落語家としてやりたいこと
丸山:そのお二方が尊敬する落語家と。将来、こんな話をしたいなどビジョンはありますか?
たま平:今回出演したドラマ(ノーサイド・ゲーム/TBS系)は、けっこう涙の多い作品でしたので、そのときの芝居を活かして泣けるような人情噺、泣けるような噺、グッとくることを語れるような落語家になりたい。
丸山:今後、たま平さんが落語を通して伝えたいことや、チャレンジしてみたいことはありますか?
たま平:落語って、若い人がとっつきにくいジャンルなんですよ。巷では落語ブームなんて言われていますけど、客席を見るとそんなに若い人がいないんです。今まで60~70代の人たちが観に来ていたのが、50~60代くらいの層に変わっただけだと思うんです。
丸山:なるほど。
たま平:だから、大学生や20代の方とか、映画代わりにはならないかもしれないですけど、老若男女に観てもらえるような。落語界で言うみどりの窓口のような存在になりたいです(笑)。
丸山:誰かがそういう思いでやっていると、お客さんの層も変わってくると思いますよ。
たま平:みどりの窓口のようになりたいですけど、みどりだけは海老名(※伯母が海老名美どりさん)だけに勘弁してくれということになりますね(苦笑)。
丸山:さすが上手!
次回11月23日(土・祝)の放送は、ロンドンオリンピック卓球女子団体銀メダリストの平野早矢香さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
また、12月7日(土)の放送では、丸山プロへのメッセージ、ゴルフに関する質問などを、お答えしていきます。番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年11月24日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm