2023.8.19
◆2023年上半期で気になったプロゴルファーは…
丸山:武井壮の目から見て、最近のスポーツ界で印象に残っているのは?
武井:やっぱりゴルフを気にして観ていたので、ジョン・ラーム選手の前半の異常な強さとか。
丸山:確かに。ジョン・ラーム選手にスコッティ・シェフラー選手とかね。
武井:あの2人の勝ちまくりを、丸山さんはどう観ていたのかなって。PGAツアーって、いつでも優勝できる実力のある選手が50人ぐらいごっそりといるじゃないですか。それで、時折優勝できるよというぐらいの牙を持った選手が後ろに100人ぐらい控えているじゃないですか。
丸山:そうだね。後ろにバンバン控えがいますから。
武井:そんななか、あれだけ難しいトーナメントで、コースも違うところを回って性格も変わってくるのに、あれだけ連勝するって何が起きているんですか?
丸山:ジョン・ラーム選手に関しては、一番大きいポイントは小技。アプローチとパター上手くなった気がする。
武井:へぇ~。
丸山:自分が言うのもなんだけど、昔はパターにすごくムラを感じて、ショートパットに雑味があったのが、オデッセイ(ODYSSEY)のショートスラントネックのパターに替えてから非常にパッティングの安定感がね。それが安心できるがために、アプローチも良くなって。
武井:なるほど。
丸山:アプローチは元々柔らかかったんだけど、極めつけのクラッチパットを外す場面があって。後はやっぱり、メンタルが前みたいにカリカリするのがだいぶおさまったんじゃないかな。これは(松山)英樹情報なんだけどね。
武井:そうなんですか。
丸山:英樹ってどちらかというと、我慢強いじゃない?
武井:はい。淡々と。
丸山:(昔のジョン・ラーム選手は)言葉で怒り、クラブは叩きつけるしで、ずっと怒っていたでしょ? だから「(一緒に)回りやすくはないですね」って言っていたの。ところが、最近テレビで(ゴルフ中継を)観ていても、そういう雰囲気は……。
武井:(ジョン・ラーム選手の)そういう姿は最近あまり観ないですよね。
丸山:そう。ブツブツとは言うものの、あまりカリカリしていない。メンタル的にも非常に落ち着いて、このバランスから改善していっているんじゃないかなって。ちょっと前のダスティン・ジョンソン選手が淡々とすごく単調にやるでしょ?
武井:はい。
丸山:あれをブルックス・ケプカ選手が、ダスティンのようにポーカーフェイスであまり感情をむき出しにしないでやることで、「自分は良くなった」と言っているように、(ジョン・ラーム選手も)目標とする人がいて、(何かを)掴んだんじゃないかなというような前半だった。そこにスコッティ・シェフラー選手が暴れまくって……なのにまとめてくる、あの強さ。あれがいい相乗効果で、「負けらんねぇ!」みたいな。(ジョン・ラーム選手は)打ってみたらどこに飛んでいくか分からないのに(笑)、スコアをきちんとまとめてくるし、しかも「2023 マスターズトーナメント」も優勝するというね。
武井:そうですね。
丸山:そういう意味では、ジョン・ラーム選手のあの雰囲気というのは、メンタル的なところから来ているんじゃないかと。尚且つ、自分のウィークポイントであるパッティングなどのバランスがグッと良くなった。
武井:結局、それが良くなったことでスコアを崩さないからメンタルにもいい影響が出て、イライラが少なくなって“あれ? 俺、トップだな”みたいな。勝つことでもっと余裕が出て、自信になって。
丸山:そうそう。ただ、今はちょっとその自信も、ティーショットで少し左からフェードがなかなか上手くいかなくてつかまるということで、道具と格闘しているらしいね。
◆50歳・武井壮の新たな挑戦
丸山:ジョン・ラーム選手について語ったけど、ゴルフでその次に気になっていることはないですか?
武井:丸山さんにちょっとご報告しようと思っていることがあって……。
丸山:何でしょう?
武井:ちょっと考えていることがあって。ゴルフはスコアを競うトーナメントと、最近だとドラコン(ドライビングコンテストの略称)があるじゃないですか。
丸山:すごいよね。(飛距離が)半端じゃなくなっているよね。
武井:僕、実はゴルフは逆打ちでやっているんですよ。本来は左打ちなんです。
丸山:えっ、そうなの!?
武井:左利きで、野球は左投げ左打ちなんですよ。だから(ゴルフの)ヘッドスピードも左で打ったほうが10m/s以上速いんです。右打ちだと50m/sちょっとなんですけど、左だと60m/sを超えるんですよ。
丸山:知らなかった……。
武井:僕はゴルフに対して、(あえて右打ちでやることで)自分に負荷をかけていたところで、苦手なほうで打ってプロになれることを示すことができれば、より夢があると思って。だけど、そろそろ(右打ちから)解放してやろうと思って。
丸山:ほぉ!
武井:ドラコンを左打ちで始めようと思っているんです。
丸山:ちょっと待って! 左で振れるの?
武井:左のほうが、ヘッドスピード10m/sぐらい速いので。
丸山:普通に(ボールに)当たるの?
武井:いや、まだ練習していないので。
丸山:でも、振る力は圧倒的に左のほうが強いんだ?
武井:全然強いです。いまもバットの素振りは左でやっているので。だから左のほうがパワーがあるし、飛距離も出るんですよ。
丸山:すごいね……右はプロゴルファー武井壮、左はドラコン武井壮と。面白いね、それ。
武井:ただ左でマン振りするんじゃなくて、精度の高いスイングで飛ばす技術を身につけて、いつかドライバーを左で350ヤード飛ばす、右打ちの(プロ)選手になろうと思っています。
丸山:ハハハハハ! それ、真っ直ぐ飛ぶようになったら、(全部)左にしたほうがいいんじゃない? アイアンも。
武井:アイアンはこれまで(右打ちで)何百万球も打ってきているから、その積み上げは間違いなくあるので。
丸山:確かに。すごい男だね……。今度、左のスイングも見てみたい。
武井:(左打ちで)ドライバーを一から教えてもらっていいですか(笑)。
丸山:ぜひ。打つのは下手だけど、教えるのはそんなに下手じゃないから。それにしても、とんでもないことを聞いてちょっとだけ汗ばんできたよ(笑)。
次回8月26日(土)のゲストは、女優・タレントの東ちづるさんです。
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8月12日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
50歳・武井壮が目論むゴルフでの新たな挑戦とは? 丸山茂樹もビックリ「とんでもないことを聞いてちょっとだけ汗ばんできたよ(笑)」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。8月12日(土)の放送は、前回に引き続き、タレントの武井壮(たけい・そう)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆2023年上半期で気になったプロゴルファーは…
丸山:武井壮の目から見て、最近のスポーツ界で印象に残っているのは?
武井:やっぱりゴルフを気にして観ていたので、ジョン・ラーム選手の前半の異常な強さとか。
丸山:確かに。ジョン・ラーム選手にスコッティ・シェフラー選手とかね。
武井:あの2人の勝ちまくりを、丸山さんはどう観ていたのかなって。PGAツアーって、いつでも優勝できる実力のある選手が50人ぐらいごっそりといるじゃないですか。それで、時折優勝できるよというぐらいの牙を持った選手が後ろに100人ぐらい控えているじゃないですか。
丸山:そうだね。後ろにバンバン控えがいますから。
武井:そんななか、あれだけ難しいトーナメントで、コースも違うところを回って性格も変わってくるのに、あれだけ連勝するって何が起きているんですか?
丸山:ジョン・ラーム選手に関しては、一番大きいポイントは小技。アプローチとパター上手くなった気がする。
武井:へぇ~。
丸山:自分が言うのもなんだけど、昔はパターにすごくムラを感じて、ショートパットに雑味があったのが、オデッセイ(ODYSSEY)のショートスラントネックのパターに替えてから非常にパッティングの安定感がね。それが安心できるがために、アプローチも良くなって。
武井:なるほど。
丸山:アプローチは元々柔らかかったんだけど、極めつけのクラッチパットを外す場面があって。後はやっぱり、メンタルが前みたいにカリカリするのがだいぶおさまったんじゃないかな。これは(松山)英樹情報なんだけどね。
武井:そうなんですか。
丸山:英樹ってどちらかというと、我慢強いじゃない?
武井:はい。淡々と。
丸山:(昔のジョン・ラーム選手は)言葉で怒り、クラブは叩きつけるしで、ずっと怒っていたでしょ? だから「(一緒に)回りやすくはないですね」って言っていたの。ところが、最近テレビで(ゴルフ中継を)観ていても、そういう雰囲気は……。
武井:(ジョン・ラーム選手の)そういう姿は最近あまり観ないですよね。
丸山:そう。ブツブツとは言うものの、あまりカリカリしていない。メンタル的にも非常に落ち着いて、このバランスから改善していっているんじゃないかなって。ちょっと前のダスティン・ジョンソン選手が淡々とすごく単調にやるでしょ?
武井:はい。
丸山:あれをブルックス・ケプカ選手が、ダスティンのようにポーカーフェイスであまり感情をむき出しにしないでやることで、「自分は良くなった」と言っているように、(ジョン・ラーム選手も)目標とする人がいて、(何かを)掴んだんじゃないかなというような前半だった。そこにスコッティ・シェフラー選手が暴れまくって……なのにまとめてくる、あの強さ。あれがいい相乗効果で、「負けらんねぇ!」みたいな。(ジョン・ラーム選手は)打ってみたらどこに飛んでいくか分からないのに(笑)、スコアをきちんとまとめてくるし、しかも「2023 マスターズトーナメント」も優勝するというね。
武井:そうですね。
丸山:そういう意味では、ジョン・ラーム選手のあの雰囲気というのは、メンタル的なところから来ているんじゃないかと。尚且つ、自分のウィークポイントであるパッティングなどのバランスがグッと良くなった。
武井:結局、それが良くなったことでスコアを崩さないからメンタルにもいい影響が出て、イライラが少なくなって“あれ? 俺、トップだな”みたいな。勝つことでもっと余裕が出て、自信になって。
丸山:そうそう。ただ、今はちょっとその自信も、ティーショットで少し左からフェードがなかなか上手くいかなくてつかまるということで、道具と格闘しているらしいね。
◆50歳・武井壮の新たな挑戦
丸山:ジョン・ラーム選手について語ったけど、ゴルフでその次に気になっていることはないですか?
武井:丸山さんにちょっとご報告しようと思っていることがあって……。
丸山:何でしょう?
武井:ちょっと考えていることがあって。ゴルフはスコアを競うトーナメントと、最近だとドラコン(ドライビングコンテストの略称)があるじゃないですか。
丸山:すごいよね。(飛距離が)半端じゃなくなっているよね。
武井:僕、実はゴルフは逆打ちでやっているんですよ。本来は左打ちなんです。
丸山:えっ、そうなの!?
武井:左利きで、野球は左投げ左打ちなんですよ。だから(ゴルフの)ヘッドスピードも左で打ったほうが10m/s以上速いんです。右打ちだと50m/sちょっとなんですけど、左だと60m/sを超えるんですよ。
丸山:知らなかった……。
武井:僕はゴルフに対して、(あえて右打ちでやることで)自分に負荷をかけていたところで、苦手なほうで打ってプロになれることを示すことができれば、より夢があると思って。だけど、そろそろ(右打ちから)解放してやろうと思って。
丸山:ほぉ!
武井:ドラコンを左打ちで始めようと思っているんです。
丸山:ちょっと待って! 左で振れるの?
武井:左のほうが、ヘッドスピード10m/sぐらい速いので。
丸山:普通に(ボールに)当たるの?
武井:いや、まだ練習していないので。
丸山:でも、振る力は圧倒的に左のほうが強いんだ?
武井:全然強いです。いまもバットの素振りは左でやっているので。だから左のほうがパワーがあるし、飛距離も出るんですよ。
丸山:すごいね……右はプロゴルファー武井壮、左はドラコン武井壮と。面白いね、それ。
武井:ただ左でマン振りするんじゃなくて、精度の高いスイングで飛ばす技術を身につけて、いつかドライバーを左で350ヤード飛ばす、右打ちの(プロ)選手になろうと思っています。
丸山:ハハハハハ! それ、真っ直ぐ飛ぶようになったら、(全部)左にしたほうがいいんじゃない? アイアンも。
武井:アイアンはこれまで(右打ちで)何百万球も打ってきているから、その積み上げは間違いなくあるので。
丸山:確かに。すごい男だね……。今度、左のスイングも見てみたい。
武井:(左打ちで)ドライバーを一から教えてもらっていいですか(笑)。
丸山:ぜひ。打つのは下手だけど、教えるのはそんなに下手じゃないから。それにしても、とんでもないことを聞いてちょっとだけ汗ばんできたよ(笑)。
次回8月26日(土)のゲストは、女優・タレントの東ちづるさんです。
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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8月12日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年8月20日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/