JOC企画 スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC STORY

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オリンピックには言葉にして伝えたい物語がある・・・
あのとき、あの瞬間、アスリートたちが感じた運命の一瞬を池松壮亮の朗読でご紹介していきます。Personality 池松壮亮

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OnAir Report - オンエアレポート

清水宏保の、運命の一瞬

2019.12.21

【2019/12/21 O.A】
マイ オリンピック ストーリー。
アスリートたちが感じた運命の一瞬。

今週は、1993年の世界デビュー戦以来、常にトップを走り、
日本スケート界を10年に渡って牽引した、スピードスケートの
王者・清水宏保の一瞬に迫ります。

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1998年長野オリンピック、
     
男子スピードスケート500メートル決勝。
     
室内リンクの氷の上には、清水宏保(しみず・ひろやす)の姿があった。
     
もし金メダルをとれば、日本スピードスケート界、初の快挙。
     
自国開催ゆえの国民の期待は想像を越え、さらにコーチを含め
     
まわりからの重圧も底知れない。
     
でも、清水は冷静だった。
     
身長162センチ。外国人選手に混じると圧倒的に低い。
     
ストライドの短さは、かなりのマイナス材料のはずだ。
     
さらに前年の大怪我。試合中に転倒。
     
スケートのブレードが左足に刺さり、6針縫った。
     
「ああ、大丈夫。刺さったのが筋肉と筋肉の脂肪の部分だったから、全く影響ないですよ」
     
淡々とインタビューに答える彼に、報道陣は驚いた。
     
そのメンタルの強さ。
     
「リラックスしたほうがいいってみんな言うでしょ。僕は違うと
     
思います。大舞台の前には、精神的に緊張していたほうがいい。
     
負けてもいいやなんて思ってリラックスしたら、絶対、勝てないですから」
     
スタートの時間が、迫る。清水はスターターを、睨んだ。

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清水宏保を強くしたもの。
筋力。膝と股関節の圧倒的な強さ。
そして、類まれな観察眼。

「氷は生きている」
「スターターのピストルを動かす指の音まで感じることができる」
「いい時には足先、指先から微弱電流が走っている」

自分を冷静に観察し、分析する。
その訓練の中から生まれた、オリンピックの舞台での、とある気付き。
清水選手ならではの栄光のストーリーでした。


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