JOC企画 スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC STORY

Message メッセージはこちら

オリンピックには言葉にして伝えたい物語がある・・・
あのとき、あの瞬間、アスリートたちが感じた運命の一瞬を池松壮亮の朗読でご紹介していきます。Personality 池松壮亮

TOKYO FM / JFN 38 stationsEvery Saturday 22:30 - 22:55

OnAir Report - オンエアレポート

高木美帆の、運命の一瞬

2020.02.15

【2020/2/15 O.A】
マイ オリンピック ストーリー。
アスリートたちが感じた運命の一瞬。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2018年、2月12日、21時30分。
     
平昌オリンピック。スピードスケート女子1500メートル決勝。
     
高木美帆は、オランダの世界記録保持者、
     
ベルフスマ選手との最終レースに臨んだ。
     
ベルフスマは、カエルが今にも跳ね上がる、そんなスターティング・スタイル。
     
一方の高木は、上体をやや立たせ、左腕で風を切るように構える。
     
一回目のスタート。
     
高木、まさかのフライング。
     
短距離ではない。スタートで焦ることなどないのだが・・・。
     
そこにこそ、生まれ変わった高木美帆の全てが凝縮されていた。
     
集中していた。心から勝ちたいと思った。
     
15歳のとき、バンクーバーオリンピックで、鮮烈デビュー。
     
天才少女ともてはやされたが、結果は出せなかった。
     
ソチオリンピックでは、まさかの代表落選。
     
8年越しのリベンジ。
     
高木には、揺るぎない風格が備わっていた。
     
号砲が轟く。
     
ベルフスマは、先行逃げ切りを図ろうと、一気に前に出る。
     
焦らない。

大丈夫。

高木は、自分のペースで、氷を、蹴った。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

今週は、スピードスケート女子3000メートルで、昨年末も、
国内最高記録を樹立したレジェンド、高木美帆の一瞬に迫りました。
メンタルの強化、確立するまでの過程と
金メダル目前にまで迫ったその瞬間。
当時の試合を再度見直し、大きな感動貰ったことを思い返しました。
昨年末には3000メートルの新記録も出し、ますます進化を続ける彼女。
今後の活躍も楽しみです。

高木美帆
1994年5月22日、北海道中川郡幕別町生まれ。
日本スピードスケート史上、最年少で、バンクーバーオリンピックに15歳で出場。
2016年12月の全日本選手権で、初の総合優勝。
姉、菜那は、よきライバルであり、団体パシュートのチームメイト。


prev | | next
Twitter Facebook LINE
to top