JOC企画 スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC STORY

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オリンピックには言葉にして伝えたい物語がある・・・
あのとき、あの瞬間、アスリートたちが感じた運命の一瞬を池松壮亮の朗読でご紹介していきます。Personality 池松壮亮

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OnAir Report - オンエアレポート

平井伯昌の、運命の一瞬

2020.04.04

【2020/4/4 O.A】
マイ オリンピック ストーリー。
アスリートたちが感じた運命の一瞬。

今週は、池松壮亮さんに代わって平方元基さんが
朗読担当しました。

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2008年8月11日、
     
北京オリンピック、男子平泳ぎ、決勝。
     
北島康介の50メートルのターンを見たとき、
     
彼の金メダルを確信した男がいた。
     
競泳コーチ、平井伯昌。
     
「康介は、ラスト15メートルに、不安があるが、
     
慌てずに、攻めの泳ぎをすれば、大丈夫だ!」
     
平井の思った通り、北島はトップでフィニッシュ。
     
雄叫びをあげた。
     
ゴーグルをはずして、世界新記録を確認。
     
さらに全身で喜びを表現する。
     
表彰式を終え、近づいて来る北島の姿を見て、名将・平井の目に
     
涙が浮かんだ。
     
「先生、レースの読み、ばっちりでした」
     
北島が言う。
     
抱き合って勝利を喜び合いながら、平井はどこか冷静な心で
     
思い出していた・・・。
     
レース前、自分が言ったひとこと。
     
「康介、勇気をもって、ゆっくり行け!」

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今週は、日本競泳界の指導者の第一人者。
北島康介や中村礼子をメダリストに育て上げたコーチ、
平井伯昌の一瞬に迫りました。

選手の為に大切なのは、
「将来の目標設定と、そのために、今、やるべきことを明確化すること。」
アプローチの方法は、選手を見極め、見抜いて、決める。

言葉でコミュニケーションをとり、自分が今やるべきことと、明確化した目標をつなげる。
その積み重ねが大事なんだと感じた今回のストーリーでした。

来週も平方さんが朗読を担当してくれます。
どうぞお楽しみに!

平井伯昌
1963年5月31日、東京都生まれ。
小学一年で、水泳を始める。早稲田大学3年生のとき、
マネージャーに転向。
卒業後、東京スイミングセンターに入社。
指導者の道を歩み、北島康介、中村礼子、寺川綾たちを
トップアスリートに育て上げる。
座右の銘は「指導者とは、見抜くひと!」。
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