JOC企画 スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC STORY

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オリンピックには言葉にして伝えたい物語がある・・・
あのとき、あの瞬間、アスリートたちが感じた運命の一瞬を池松壮亮の朗読でご紹介していきます。Personality 池松壮亮

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OnAir Report - オンエアレポート

ダルビッシュ有の、運命の一瞬

2020.05.30

【2020/5/30 O.A】
マイ オリンピック ストーリー。
アスリートたちが感じた運命の一瞬。

今週は、日本が誇る大リーガー、ダルビッシュ有の一瞬に迫りました。


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2008年8月20日、北京オリンピック、野球。
     
一次リーグ、日本対アメリカ。
     
マウンドにあがった先発投手は、背番号18のニッポンのエース。
     
ダルビッシュ有。
     
13日に行われた予選リーグのキューバ戦で敗戦投手になって以来、
     
二度目の登板だった。
     
様子が、違う。
     
髪をバッサリ切っていた。丸坊主。
     
冷静と情熱を合わせもつ怪物の眼光は、鋭かった。
     
負け投手の責任?そう考えるのは短絡的かもしれない。
     
ダルビッシュに、日の丸を背負う重責は感じられない。
     
そこにあるのは、ただ目の前の打者に立ち向かう気迫だけ。
     
自分のために、自らの気合のためだけの禊(みそぎ)だった。
     
注目の初球。
     
ズバン!キャッチャーのミットに突き刺さる。
     
150キロにも及ぶ、ストレート。
     
場内がどよめく。
     
日本の応援団は口にせずとも、心でこう思ったに違いない。
     
「この男は、キッチリ借りを返す男だ」。

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日本が誇る素晴らしいピッチャー。
最近はYOUTUBEでのゲーム実況でも楽しませてくれています。
そんな彼の強靭なメンタルを築きあげてきた少年時代から
プロ時代まで、駆け足で追いかけたストーリーでした。

ダルビッシュ有
1986年生まれ、大阪府羽曳野市(はびきのし)出身。
東北高校では一年生からエースとして活躍し、甲子園に4度出場。
卒業後、北海道日本ハムファイターズに入る。
日本シリーズ優勝や、リーグ優勝に貢献。
MVP、沢村賞、最優秀投手など個人タイトルを多数受賞。
2012年より大リーグに挑戦。翌年にはシーズン最多奪三振を記録。
テキサス・レンジャーズ、ロサンゼルス・ドジャースを経て、現在シカゴ・カブスに所属している。
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