JOC企画 スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC STORY

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オリンピックには言葉にして伝えたい物語がある・・・
あのとき、あの瞬間、アスリートたちが感じた運命の一瞬を池松壮亮の朗読でご紹介していきます。Personality 池松壮亮

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OnAir Report - オンエアレポート

池谷幸雄と、西川大輔の、運命の一瞬

2020.07.25

【2020/7/25 O.A】
マイ オリンピック ストーリー。
アスリートたちが感じた運命の一瞬。

今週は、ソウルオリンピックを盛り上げた2人の高校生、
池谷幸雄と、西川大輔の一瞬に迫りました。

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1988年9月、ソウルオリンピック。
     
男子体操・団体総合は、熾烈(しれつ)な銅メダル争いを
     
繰り広げていた。
     
前半3種目を終えたところで、日本は、3位。
     
しかし、4位中国とは、わずか0.75差。
     
5位のブルガリアも、0.80差で追いかけている。
     
後半の3種目で、メダルが獲れるか獲れないかが、決まる。
     
ひとつの種目もミスできない緊張感が、会場にただよっていた。
     
この大会、体操界において、史上初となる
     
高校生のオリンピック代表選手が話題をさらっていた。
     
池谷幸雄。そして、西川大輔。

二人とも体操の名門・清風高校(せいふうこうこう)の同級生

だったことから、清風コンビと呼ばれ、実力もさることながら、
     
その甘いマスクや爽やかな笑顔で、アイドル並みの人気を
     
博していた。
     
西川が4種目目、得意の鉄棒で、高難易度の伸身ムーンサルトを決めた!
     
しかし、体操王国・中国も黙ってはいない。床で、高得点をマーク。
     
中国は日本を抜き、3位に浮上。
     
池谷は、日本5種目目の、床に、向かう。
     
ここで逆転しておかなければ・・・。池谷は思わず、天をあおいだ。

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池谷幸雄
1970年9月26日、東京生まれ。
4歳で体操を始める。小学一年生のとき大阪に移り、
五年生から本格的に体操に向き合う。
名門・清風の中学、高校6年間計画第一期生として入学。
ソウルのあと、バルセロナオリンピックにも出場し、
2大会連続のメダル獲得。現在は自ら体操クラブを設立。
後進の指導にあたっている。
リオデジャネイロオリンピックの女子体操に出場した
村上茉愛は、池谷の体操クラブ出身。

西川大輔
1970年6月2日、大阪生まれ。
4歳のときから、体操クラブで体操を始める。
清風高校で、頭角を現し、ソウルオリンピック代表選考会で、
個人総合優勝を飾る。
池谷と同じく、ソウルのあとは、バルセロナオリンピックに
出場。団体総合のメダル獲得に貢献。

当時アイドル並みの人気を博した二人の高校生選手。
その裏側にあったライバル・友情の絆。
改めてその「栄光の軌跡」を追ったストーリーでした。
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