歌い手・超学生「歌ってみた」追求のためクラシック声楽を学ぶ!?「歌を一生やっていくなら、基礎をやったほうがいいなと」
2024.10.31
こっちのけんとがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。さまざまなゲストをお迎えし、生まれてからこれまでの時間のなかで、人の心に刻まれている「人生が変わった瞬間(THE MOMENT)」を探ります。
10月18日(金)と25日(金)の放送では、現在注目の歌い手「超学生(ちょうがくせい)」さんがゲストに登場。この記事では、25日の放送の模様をお届けします。クラシック声楽を学ぶきっかけ、活動が注目を集めることとなった転機について語ってくれました。
2001年生まれの超学生さんは、11歳の頃に初の「歌ってみた」動画を投稿して以来、コンスタントに動画投稿を継続。YouTubeでのカバー曲総再生数は5億3,000万回以上。2020年12月には、初のオリジナル曲「ルーム No.4」のミュージックビデオを投稿し、以降はオリジナル曲も続々と発表しています。2024年7月には、テレビアニメ「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」(TBSテレビ系ほか)のオープニング主題歌「Hazure」を配信リリースしました。
◆「歌ってみた」追求のためクラシック声楽を学ぶ
こっちのけんと:前回の放送では、人生が変わった瞬間として1つ目のモーメント「2011年 テレビCMでボーカロイドの存在を知る」。2つ目の「2012年 歌ってみた動画を初投稿する」について伺いました。めちゃくちゃ面白かったです! 今回は、その後の人生のお話を伺います。1つ目のモーメントは何でしょうか?
超学生:「2016年頃 クラシック声楽を学ぶ」です。
こっちのけんと:超学生さんは独学で音楽を学んだのかなと思っていたのですが、ちゃんと勉強されていたんですね。
超学生:ちゃんと言うのは今日が初めてです。
こっちのけんと:どういう経緯で通うことになったのですか?
超学生:変なところが真面目なんですよね。趣味で「歌ってみた」を始めたのですが、もし一生やっていくなら基礎をやったほうがいいな、と思ったんです。
こっちのけんと:真面目でうらやましい! 僕はそれができなかったんです。
超学生:あまり勉強したくない、という思いもあったんですよね。だけど、クラシック声楽を学ぶとなると、座学がいっぱい……(笑)。
こっちのけんと:意外とそうなんですよね(笑)。
超学生:このときの経験で唯一実践として活きているのは、ハモリを音で聴き取ることです。
こっちのけんと:それはすごい!
超学生:ドレミで聴き取れるからピアノロールに打ち込んでガイドメロを作れるんです。なので、誰かとコラボをするってなったときに楽譜にも起こせるし、外注しなくても自分で作れます。
こっちのけんと:もともと絶対音感的なものはあったんですか?
超学生:なかったです。相対音感をめちゃくちゃ補強した感じです。
こっちのけんと:そこも似てるわ~! そもそも、クラシック声楽を学びたいとなったとき、親はどういうリアクションだったんですか?
超学生:母親がバレエを教えていて、兄がプロのバレエダンサーなんです。
こっちのけんと:その話でわかった! 初めてお会いして「身長が高すぎるやろ!」って思ったんですよ(笑)。
超学生:僕はバレエをやっていないですし、厚底で盛っているので、そうでもないです(笑)。家庭がそんな感じなんで、クラシック声楽をやりたいって言っても「やってみたら」ぐらいです。放任主義というか、お金はある程度出すので「自己責任でどうぞ」っていう感じでした。
こっちのけんと:かっこいい~! それで始めたんだ。
超学生:ちょっと話が逸れちゃいますけど、小さい頃から(音楽とは)関係のない、いろいろなことをやっていました。小学生のときは本気でマジシャンを目指していたこともあります(笑)。
こっちのけんと:わかるなあ。手がめっちゃキレイなんだよね~!
◆歌唱時に鼻呼吸をするメリット
こっちのけんと:クラシック声楽を学んで歌い方って変わりました?
超学生:めっちゃ変わりました。変に混ぜられなくてやたらくぐもって歌っていた時期もあったし、それがよさになっている時期もありましたね。
こっちのけんと:なるほど。僕もいまだに独学というか、ボイストレーニングというものを受けたことがなくて。
超学生:あれだけ歌えるなら、いいですよね(笑)?
こっちのけんと:喉が枯れるとかはあまりないのですが、疲れちゃうことはあるんですよね。楽に歌う方法を学びたいなという思いはありつつも、腰が重いんです。声楽で一番変わったのはやはり発声ですか?
超学生:そうですね。「お腹で歌え」って言われますし、(呼吸も)なるべく鼻から吸えって言われるんですよね。
こっちのけんと:鼻なんだ!?
超学生:鼻のてっぺん、鼻腔のところに響きを感じて、そこに当てるように発声しろと言われます(笑)。
こっちのけんと:たしかに声優さんとかって、そういう話し方をしますよね!
超学生:あと、舞台だと口で息を吸うとほこりが付いてしまって、ミュージカルやオペラの舞台だとそれが大変なことになるので。早いパッセージ(※楽曲の中での短い旋律やフレーズ。または演奏技巧)じゃなかったら鼻から吸います。
こっちのけんと:めっちゃ役立つ! これからワンマンライブは鼻で吸います(笑)。スモークを焚いてるライブで口呼吸をしちゃうと、たしかに喉がカラカラになりますもんね。
◆須田景凪からMVづくりを学ぶ
こっちのけんと:それでは、本日2つ目のモーメントをお願いします。
超学生:「2020年頃 動画スタイルと歌い方が変わり徐々に注目されるようになった」ですね。
こっちのけんと:どう変わったんですか?
超学生:いわゆる今よく言っていただけるような“がなりボイス”はこの辺からですね。
こっちのけんと:そうなんだ! 活動していくなかで徐々に変えていった感じですか?
超学生:そうですね。当時で活動8年目とかで18歳とか19歳ぐらいです。高校を卒業して、歌うことを仕事にできたらいいなと思っていっぱい投稿することにしたんです。それで、YouTubeにたくさん投稿するにあたって、今までできなかったことをしてみようと考えました。僕は機材が映っているMVが大好きなので、マイクは映したいなと思ったんです。だけど、身バレが怖いなとも。
こっちのけんと:そうですよね。マイクが映っちゃうと顔も映っちゃいますもんね。
超学生:そうなんですよ。なので、逆光にしてシルエットを映すようにしました(笑)。
こっちのけんと:何も映像をやっていない人からすると、逆光にすれば顔が消えるだなんて思いつかないですよ。
超学生:実は、「バルーン」名義でボカロPの活動をしている須田景凪さんの影響を受けています。彼は今でこそ顔出しされていますが、当時、須田さんの実写のMVが青い逆光のシルエットだったんですよ。
こっちのけんと:なるほど、そこから!
超学生:シルエットってカッコいいなって思いましたし、影だけでもこんなにいろいろ伝わるんだって思いました。むしろ脳内で補完するぶん、すごく解釈が広がるんですよね。
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10月25日(金)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
10月18日(金)と25日(金)の放送では、現在注目の歌い手「超学生(ちょうがくせい)」さんがゲストに登場。この記事では、25日の放送の模様をお届けします。クラシック声楽を学ぶきっかけ、活動が注目を集めることとなった転機について語ってくれました。
2001年生まれの超学生さんは、11歳の頃に初の「歌ってみた」動画を投稿して以来、コンスタントに動画投稿を継続。YouTubeでのカバー曲総再生数は5億3,000万回以上。2020年12月には、初のオリジナル曲「ルーム No.4」のミュージックビデオを投稿し、以降はオリジナル曲も続々と発表しています。2024年7月には、テレビアニメ「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」(TBSテレビ系ほか)のオープニング主題歌「Hazure」を配信リリースしました。
◆「歌ってみた」追求のためクラシック声楽を学ぶ
こっちのけんと:前回の放送では、人生が変わった瞬間として1つ目のモーメント「2011年 テレビCMでボーカロイドの存在を知る」。2つ目の「2012年 歌ってみた動画を初投稿する」について伺いました。めちゃくちゃ面白かったです! 今回は、その後の人生のお話を伺います。1つ目のモーメントは何でしょうか?
超学生:「2016年頃 クラシック声楽を学ぶ」です。
こっちのけんと:超学生さんは独学で音楽を学んだのかなと思っていたのですが、ちゃんと勉強されていたんですね。
超学生:ちゃんと言うのは今日が初めてです。
こっちのけんと:どういう経緯で通うことになったのですか?
超学生:変なところが真面目なんですよね。趣味で「歌ってみた」を始めたのですが、もし一生やっていくなら基礎をやったほうがいいな、と思ったんです。
こっちのけんと:真面目でうらやましい! 僕はそれができなかったんです。
超学生:あまり勉強したくない、という思いもあったんですよね。だけど、クラシック声楽を学ぶとなると、座学がいっぱい……(笑)。
こっちのけんと:意外とそうなんですよね(笑)。
超学生:このときの経験で唯一実践として活きているのは、ハモリを音で聴き取ることです。
こっちのけんと:それはすごい!
超学生:ドレミで聴き取れるからピアノロールに打ち込んでガイドメロを作れるんです。なので、誰かとコラボをするってなったときに楽譜にも起こせるし、外注しなくても自分で作れます。
こっちのけんと:もともと絶対音感的なものはあったんですか?
超学生:なかったです。相対音感をめちゃくちゃ補強した感じです。
こっちのけんと:そこも似てるわ~! そもそも、クラシック声楽を学びたいとなったとき、親はどういうリアクションだったんですか?
超学生:母親がバレエを教えていて、兄がプロのバレエダンサーなんです。
こっちのけんと:その話でわかった! 初めてお会いして「身長が高すぎるやろ!」って思ったんですよ(笑)。
超学生:僕はバレエをやっていないですし、厚底で盛っているので、そうでもないです(笑)。家庭がそんな感じなんで、クラシック声楽をやりたいって言っても「やってみたら」ぐらいです。放任主義というか、お金はある程度出すので「自己責任でどうぞ」っていう感じでした。
こっちのけんと:かっこいい~! それで始めたんだ。
超学生:ちょっと話が逸れちゃいますけど、小さい頃から(音楽とは)関係のない、いろいろなことをやっていました。小学生のときは本気でマジシャンを目指していたこともあります(笑)。
こっちのけんと:わかるなあ。手がめっちゃキレイなんだよね~!
◆歌唱時に鼻呼吸をするメリット
こっちのけんと:クラシック声楽を学んで歌い方って変わりました?
超学生:めっちゃ変わりました。変に混ぜられなくてやたらくぐもって歌っていた時期もあったし、それがよさになっている時期もありましたね。
こっちのけんと:なるほど。僕もいまだに独学というか、ボイストレーニングというものを受けたことがなくて。
超学生:あれだけ歌えるなら、いいですよね(笑)?
こっちのけんと:喉が枯れるとかはあまりないのですが、疲れちゃうことはあるんですよね。楽に歌う方法を学びたいなという思いはありつつも、腰が重いんです。声楽で一番変わったのはやはり発声ですか?
超学生:そうですね。「お腹で歌え」って言われますし、(呼吸も)なるべく鼻から吸えって言われるんですよね。
こっちのけんと:鼻なんだ!?
超学生:鼻のてっぺん、鼻腔のところに響きを感じて、そこに当てるように発声しろと言われます(笑)。
こっちのけんと:たしかに声優さんとかって、そういう話し方をしますよね!
超学生:あと、舞台だと口で息を吸うとほこりが付いてしまって、ミュージカルやオペラの舞台だとそれが大変なことになるので。早いパッセージ(※楽曲の中での短い旋律やフレーズ。または演奏技巧)じゃなかったら鼻から吸います。
こっちのけんと:めっちゃ役立つ! これからワンマンライブは鼻で吸います(笑)。スモークを焚いてるライブで口呼吸をしちゃうと、たしかに喉がカラカラになりますもんね。
◆須田景凪からMVづくりを学ぶ
こっちのけんと:それでは、本日2つ目のモーメントをお願いします。
超学生:「2020年頃 動画スタイルと歌い方が変わり徐々に注目されるようになった」ですね。
こっちのけんと:どう変わったんですか?
超学生:いわゆる今よく言っていただけるような“がなりボイス”はこの辺からですね。
こっちのけんと:そうなんだ! 活動していくなかで徐々に変えていった感じですか?
超学生:そうですね。当時で活動8年目とかで18歳とか19歳ぐらいです。高校を卒業して、歌うことを仕事にできたらいいなと思っていっぱい投稿することにしたんです。それで、YouTubeにたくさん投稿するにあたって、今までできなかったことをしてみようと考えました。僕は機材が映っているMVが大好きなので、マイクは映したいなと思ったんです。だけど、身バレが怖いなとも。
こっちのけんと:そうですよね。マイクが映っちゃうと顔も映っちゃいますもんね。
超学生:そうなんですよ。なので、逆光にしてシルエットを映すようにしました(笑)。
こっちのけんと:何も映像をやっていない人からすると、逆光にすれば顔が消えるだなんて思いつかないですよ。
超学生:実は、「バルーン」名義でボカロPの活動をしている須田景凪さんの影響を受けています。彼は今でこそ顔出しされていますが、当時、須田さんの実写のMVが青い逆光のシルエットだったんですよ。
こっちのけんと:なるほど、そこから!
超学生:シルエットってカッコいいなって思いましたし、影だけでもこんなにいろいろ伝わるんだって思いました。むしろ脳内で補完するぶん、すごく解釈が広がるんですよね。
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10月25日(金)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年11月2日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moment/