心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
イタリア、ローマ出身のラウラ・今井・メッシーナさん。2005年に来日され、日本の大学で学び、現在も東京都内の大学でイタリア語を教えられています。2014年に作家としてデビュー。今回取り上げた「天国への電話」は、イタリア語で書き、2020年にラウラさんの本国イタリアで出版。多くの人に読まれ、話題となった小説です。その後、30ヶ国以上で翻訳され、日本でも昨年6月に出版されました。東日本大震災が起きたあとの日本を描いている作品。津波で被害を受けた岩手県で、ある男性が自宅の庭に電話ボックスを設置しました。その電話には、毎年何千もの人が訪れ、無数の声を風に届けています。
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